ケータイ刑事銭形愛6話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第6話「ステージママ・ダブルブッキング殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、劇中に登場した「ロミオとジュリエット」について、「オリヴィア・ハッセ」について、「芸能レポーター」について、そして元彦ちゃんがこれということで「マザコン」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ロミオとジュリエット」:ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲であり、16世紀の終わりに描かれたものである。(日本では関ヶ原の合戦よりも少し前という時期である。)物語は悲劇であるが、シェイクスピアの四大悲劇(「ハムレット」「マクベス」「オセロ」「リア王」のような作品ではない。)
物語は14世紀のイタリアの都市・ヴェローナを舞台に、モンタギュー家とキャピュレット家の抗争で、モンタギュー家の一人息子・ロミオと、キャピュレット家の一人ムイ目・ジュリエットとの悲恋を描いたものである。
舞台劇として古くから上演されているが、ミュージカル、映画、バレエにもなっている。また、本作をモチーフにした作品は多々あって、「ウエストサイド物語」は余りにも有名である。
映画の方は数多くあるが、その中から有名なものをいくつか記しておく。まずは1936年のアメリカ映画で、ジョージ・キューカー監督、ロミオはレスリー・ハワード、ジュリエットはノーマ・シアラーが演じた作品がある。(この作品も高い評価を受けている作品である。)
1954年にはイギリスとソ連でそれぞれ映画化されていて、イギリス映画の方は、レナート・カステラーニ監督、ロミオはローレンス・ハーヴェイ、ジュリエットはスーザン・シェントルが演じている。一方、ソ連作品はレフ・アルンシュタムとレオニード・ラブロフスキーの共同監督で、ロミオは ユー・ジダーノフ 、ジュリエットはガリーナ・ウラノワが演じている。(「ロメオとジュリエット物語」というタイトルであるが、ソ連映画はちょっと珍しく、貴重な作品である。)
1964年にはイタリアとスペインの合作があり、1966年にはイギリスでテレビ作品として製作されている。またTV作品としては1978年にアメリカとイギリスの共同製作されたものもある。
最も有名なのは1968年のイギリスとイタリアの合作によるものである。フランコ・ゼフィレッリ監督で、史上最年少でジュリエットを演じたオリヴィア・ハッセが一躍スターになった作品である。尚、ロミオはレナード・ホワイティングが演じている。
比較的新しい所では1996年に「ロミオ&ジュリエット」のタイトルで映画化されていて、レオナルド・ディカプリオがロミオを、クレア・デインズがジュリエットを演じている。監督はバズ・ラーマンである。(これは結構ボロクソに言われている作品でもあって...)
余りにも有名な作品であり、数多くの作品があるので、誰でも一度はいずれかの「ロミオとジュリエット」を見ていることでしょうね。(逆に、見ていないと恥でもある名作である。)
「オリヴィア・ハッセ」:1951年、アルゼンチン生まれの女優である。(国籍はイギリス。)15歳の時に出演したフランコ・ゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」で、史上最年少のジュリエットを演じ、一躍世界的なスターとなるも、その後は出演作にはあまり恵まれていない。映画よりもテレビ作品への出演が中心で活動を続けている。
また、1980年に、布施明と再婚したということで、日本でも知名度は高い。(1989年に離婚、1991年に三度目の結婚をデヴィッド・アイズレーとして、現在に至っている。)
「ロミオとジュリエット」以外の出演映画は少ないが、その中でも1980年の日本映画「復活の日」はケータイ刑事ファンであれば誰でも知っているでしょう。(「M1」に出てきます。高村さんを演じた草刈正雄と共演している。)その他の出演映画は「失われた地平線」(1973年)、「暗闇にベルが鳴る」(1974年)、「ナイル殺人事件」(1978年)、「聖戦」(1990年)、「マザー・テレサ」(2003年)がある。
「芸能レポーター」:芸能人に関した取材を専門とする記者である。まあ、俗に言うパパラッチと変わらないものであって、世の中にある必要悪の代名詞の一つとして語られることがある。(まあ、堂でも良いような存在である。)
「マザコン」:マザー・コンプレックス(Mother Complex)の略である。母親に対して過度の愛着や執着を抱くことである。また、いつまでも母親の影響下にいる(母親離れできない)若い男や、母親のような女を思慕したりする傾向のことを指して言う。(が、厳密な定義はされておらず、曖昧な部分もあるのが実情である。)
というのは、「マザコン」は心理学・精神分析の世界ではこのような言葉は存在しておらず、詳しく研究されていない。一応、「母親固着(Mother Fixation)」という言葉で語られることがあるが、厳密に一致している訳ではない。フロイトやユングの研究も、この範囲のものである。
尚、「Mother Complex」というのは和製英語である。
↓一度は接しましょう!
↓O・ハッセ出演作
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