JOE WALSH(BARNSTOM)『BARNSTORM』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1972年に発表された彼の1st.ソロ・アルバム(ということになっている)である。彼のキャリアではJAMES GANG脱退後、BARNSTORMを結成し、彼としたらバンド名義のアルバムという位置づけで発表したのだが、レコード会社との間で色々とあって、現在では彼のソロ名義のアルバムという扱いになっている。この後、1975年にEAGLESに加入することになる彼であるが、ギターのテクニックに関しては流石という所を見せているアルバムである。評価は高かったが、セールスの方は伸び悩み、Billboardのアルバム・チャートでは最高位79位を記録したに留まった。
収録曲は以下の全10曲である。『Here We Go』『Midnight Visitor』『One and One』『Giant Bohemoth』『Mother Says』『Birdcall Morning』『Home』『I'll Tell The World』『Turn To Stone』『Comin' Down』。
この中からのお薦め曲は、『Here We Go』『Midnight Visitor』『One and One』と『Comin' Down』をピックアップしておく。
彼のギター・テクニックが全開であり、ギター好きにはたまらないロック・ナンバーが集まっている。が、単にギター・アルバムというものではなくて、テーマを持ったコンセプト・アルバムのとしての仕上がりとなっていて、彼独特の世界を構築している。また、JOE VITALEのキーボードやフルートという所も、サウンドに華を持たせるように融け合っていて、J.W.の盟友と呼ばれるだけの存在感を示している。
現在では、BARNSTORM名義のアルバムは全て(本アルバムと、1973年発表の「THE SMOKER YOU DRINK, THE PLAYER YOU GET」の2枚)彼のソロ・アルバムという位置づけとされているが、JAMES GANGとEAGLESとの狭間の時期でもギタリストとして天才的な所をしっかりと出しているBARNSTORM時代のJOEもしっかりと抑えておきたい所である。特に、ギター好きの方には、侮ることの出来ないアルバムである。
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