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八神純子『ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2003年にリリースされた彼女のベスト盤である。彼女のベスト盤というと、かなり多くリリースされているために、どれを選んだらいいのか分からなくなっているが、本ベスト盤は1枚ものということではベストと言って良い内容のあるベスト盤である。(もっと聴きたいのであれば、2枚組以上のベスト盤があるので、そちらを選ぶべし。)

ヤマハのポプコン出身で、'70's終盤から'80's前半にかけて、澄み切ったボーカルと、エネルギッシュでパンチ力のあるボーカルとが同居していて、素晴らしい歌声で数々のヒットを飛ばした彼女。表現力も豊かで、実に美しく印象的な曲を発表してきたということで、彼女のベスト盤は色々とリリースされている。が、本ベスト盤には、デビュー当時の作品である『小さなさくら貝』が収録されている、という目玉がある。(この曲は幻の音源となっていて、なかなか手に入らなかっただけに、実にうれしい所である。)この一曲のためだけであっても「買い」という価値のあるベスト盤である。

収録曲は以下の全16曲である。『思い出は美しすぎて』『雨の日のひとりごと』『みずいろの雨』『想い出のスクリーン』『Mr.メトロポリス』『ポーラースター』『パープルタウン~You Oughta Know By Now~』『Be My Best Friend』『Mr.ブルー~私の地球~』『夢見る頃を過ぎても』『I'm A Woman』『サマーインサマー~想い出は、素肌に焼いて~』『LONELY GIRL』『NATURALLY』『FULL MOON』『小さなさくら貝』。

本アルバムからのお薦め曲は、やはり目玉となる『小さなさくら貝』である。それ以外はお馴染みのヒット曲ばかりであるので、好みの問題と言うことになるが、やはり『思い出は美しすぎて』『みずいろの雨』『想い出のスクリーン』という所はじっくりと聴きたい所である。また、『ポーラースター』や『パープルタウン~You Oughta Know By Now~』も印象強い曲であるる更に『夢見る頃を過ぎても』も、『LONELY GIRL』と言うように、早い話、全てがお薦めである。(ベスト盤だから、こういうことになってしまうのは当然かと...)

彼女の代表的な曲は一通り収録されているので、ベスト盤ということでは特に不満はない。が、ラストの『小さなさくら貝』を堪能できるということで、一味違った雰囲気を残して幕を下ろすという構成もなかなかいい感じである。

彼女のボーカルには透明感があり、それでいてパワフルに聴かせてくれるということで、バラード調の曲はじっくりと聴かせてくれるし、パワフルな曲ではエネルギッシュに力を与えてくれる。また、実力もあり、それでいてアイドル的な要素もあったということで、'70's後半から'80's前半においては、正に伝説のシンガー・ソングライターでもある。聴いておきたいアーティストであるが、『小さなさくら貝』が収録されているということで、手元に置いておきたいベスト盤である。

 

ベスト

ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/03/26
  • メディア: CD


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