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東京少女・ユ・ソルア#2「東京の休日」 [ドラマ]

ユ・ソルアの2本目の物語は「東京の休日」という物語です。明らかに、A・ヘプバーン主演の映画「ローマの休日」を意識した内容であり、BS-i作品らしいエッセンスを取り入れた翻案作品となっていました。(王女を人気女優に、多数の写真を音声レコーダーに、ローマの観光地を東京の民家というように変更しているが、「ローマの休日」である。また、新聞記者をフリーライターにしたというのは現代っぽい感じがする所でした。)

コメディの要素が強くなるのかと思っていたら、シリアスな物語であって、30分ではなく、もっと時間を取ってじっくりと描いて貰いたいと思った良い感じの物語でした。(時間の関係もあって、冒頭でソルアが飛び出した所について、何故休みが欲しくなって飛び出したのか、とか、剛と娘とのいきさつ(これは語りで済まされていましたけど...)など、じっくりと描いていたら、もっと良くなっただけに、それが残念でした。

尚、この物語はベースが映画「ローマの休日」であり、また、ソルアの韓国語での台詞は理解できなかったが、「ローマの休日」を思い出しながら、それで脳内補間するということで理解することにしました。(特に間違っていないと思います。)また、「ローマの休日」のオマージュと呼べるようなシーンが1つぐらいは欲しかったですね。(冬なので、流石にジェラートを食べるとはいかないのは分かりますが...)

尚、今回は、東京を舞台にした物語と言うことになっていたので、大きなマイナス要素はありませんでした。→今月の「東京少女」は久しぶりにアタリの月のような気がしてきました。

来日中の韓国の人気女優・ソルアが、「一日休ませて」という書置き(当然、ハングルで書かれている)を残して失踪した。ホテルを飛び出したソルアだったが、眠そうな表情をしていた。

フリーライターの渡辺剛は職に溢れていて公園にやってきた。で、携帯が鳴ったということで出たが、それは自分の携帯ではなく、そこで寝ているソルアの携帯だった。で、ソルアに声を掛ける。が、ソルアが韓国語を話したことから、会話が出来ないということで分かれた。しかし、ソルアは剛のあとをついていく。が、剛は気にしなかった。

で、喫茶店に入った2人。が、そこで剛は目にした新聞で、韓国の人気女優・ソルアが来日していることを知り、目の前にいるのがソルアだと気づいた。「まさかなぁ」と言っていた剛だったが、仕事の相手からの電話にソルアのことを何気なく話すと、失踪したということを聞き、目の前にいるのがソルアだと気づいた。で、剛は仕事に繋がらないかと思い考え、ソルアの独占取材をすることを思いついた。で「女優ソルア、空白の一日」ではなく「ローマの休日」をもじって「東京の休日」とすることにして、ソルアを何処かに連れて行こうと思いつく。が、誰かに見つかるかも知れないと思い、思い直す。するとソルアが「ユア・ホーム」と言い、実家に連れて行くことにした。

母には、娘のマナミの友達で、韓国から来たということにした。(マナミは剛の娘であり、17才、受験を控えていた。が、離婚し、最近は疎遠になっていた。)

ソルアの行動を手帳にメモする剛。が、ソルアは何処か寂しげな表情を見せるが、ホッとしたという表情も見せていた。そんな中、剛はマナミの(赤ちゃんの時の)写真をソルアに見せ、いきさつを話す。(日本語で話すから、何処まで通じたのか分かりません。)が、ソルアは剛の頭をなで、剛はソルアに慰められた思いを持った。

剛の母は、ちらし寿司を作り、それを食べる剛とソルア。そんな中、マナミにちらし寿司を持っていったら、と母が言うが、マナミは忙しくて無理だと言う剛。これにソルアが怒った。(韓国語なので、内容までは分からない...→日本語字幕も有りませんでした。)

その後、後片付けを手伝うソルア。母は、洋服が汚れるとイケナイから、と言って、割烹着を持ってきてソルアに着せた。そんな中、ソルアは剛が描いた書いた記事が載っている週刊誌に気づいた。母は「ろくでもない雑誌」と言ってソルアに語った。

その頃、剛は部屋で、録音したソルアの声を聴いていたが、何を言っているのか分からなかった。そんな所に仕事先の雑誌社から電話が入り、取材続行中と答える。そして、後で録音した韓国語を翻訳して貰いたいと頼む。が、相手からは証拠写真を求められたのだった。

割烹着姿のソルアが布巾でテーブルを拭いている。そんな所にやってきた剛は、ソルアの写真を取ろうとするが、剛に気づいたソルアが振り返って笑顔を見せると、カメラを隠す剛だった。(Aパートはここまで。経過時間は17分を過ぎた所ということで、Bパートは9分弱となります。)

剛の家を出るソルアと剛。母はちらし寿司をソルアに渡し、また遊びに来てと言って見送った。で、剛はソルアに「次、何処行きたい?」と尋ねるが。ソルアは韓国語で語る。(剛は何を言っているのか分からない。また、日本語字幕も出ない。)ソルアは週刊誌のことを問い糾していて、週刊誌を手にして問い詰める。で、体裁悪そうになる剛。が、その時のソルアの声はしっかりと録音していた。が「何やってんだ、俺」と言っていた。

その後もソルアのお供を続けた剛。夜になり、ソルアは泊まっているホテルに戻ってくる。で「ありがとう」と(日本語で)言うソルア。剛は「ごめんなさい」と頭を下げて謝る。が、ソルアは「写真を取って」と(英語で)言い、ポーズをとる。で、剛は写真を取った。

撮影した写真を見た後、「さよなら」と言って別れ、ソルアはマネージャーに伴われてホテルに帰っていった。一方、剛は再び実家に戻り、ソルアの声を録音したレコーダーを聴いていた。母がやってくると再生を止める。母は、ソルアが何処でマナミと知り合ったのかを尋ねる。剛は「あれ...」と誤魔化そうとするが、母はそれが嘘だと見抜いていた。(嘘をつく時、頭を触るという癖があった。)そんな剛は仕事先にソルアの件で、と言って連絡をして、あることを頼んだ。

翌日、剛はソルアの取材のために、ホテルにやってきた。ソルアも剛だと気づくが、互いに初対面という素振りをする。で、取材を始める剛。(この場は通訳がいます。)最初に「録音させて貰って良いですか?」と尋ね、「OK」とソルア。で、レコーダーのスイッチを入れてテーブルに置き、インタヴューを始める。質問をいくつかして、「最後に」ということで、「東京の印象で、何かありますか?」と問う。それに答えるソルアは「特別な場所」と言うが「あと、友達になりたい人がいます」と答える。剛は「誰ですか?Who?」と尋ねる。これに「マナミさん」とソルア。剛は「他に、何か印象に残っていることありますか?」と尋ねる。すると「I like ちらし寿司」とソルア。すると剛は笑顔を見せて、お礼を言って取材を終える。で、立ち上がって帰って行くが、テーブルの上のレコーダー(その下にメッセージ・カード(裏には「To My Friend」と書かれてある)がある)はそのままにして、回収しないで帰って行った。

マネージャーは取材が終わったことを連絡するが、それがおかしいと分かると、剛を追っていった。一人になったソルアはメッセージ・カードに目を通す。「ソルア、色々ありがとう。ここに吹き込まれた声は君に返します。またいつか東京に来て下さい。その時は娘を紹介します」と記してあった。ソルアは東京での思い出をふけり、呟いていた。(ここは「ローマの休日」のアン王女と同じ台詞だと解釈して良いでしょう。)

優しいアレンジのインストの『イケナイ恋』が流れる中、エンドロールが流れていきました。

次回は「リアルワールド」という物語です。次回予告にも登場していたが、柴田束志でお馴染みの大掘こういちさんも登場します。「霊感アイドル・青山そるあ」と言うことになっているが、口がきけないという設定のようです。(次は完全に日本人という設定ですかね。)次回予告では、文的にはコミカル系の物語のようにも見えるが、青山そるあは人気占い師だが、自分は何の力も持っていないということに葛藤しているということで、またまたシリアス系の物語のような感じがします。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回の物語は、やはり映画「ローマの休日」があっての物語である。時間的な制約から十分に描けていない所もあったが、そういう所は全て「ローマの休日」に準じていると判断して、「ローマの休日」での設定をそのまま当てはめて物語を解釈しました。また、ソルアの話す韓国語に対して日本語字幕が全く出なかったが、韓国語は理解できないが、基本的に「ローマの休日」に準じた内容(設定を変えている所はそれに応じた修正をしている。)のことを言っているとして物語を解釈しました。(流石に、オードリー・ヘップバーンとユ・ソルアを同じ位置にして解釈することは出来ませんが...)が、これで問題はないと思います。(とは言っても「ローマの休日」を知らなければ、それなりに脳内補間することも出来るが、今回の物語の半分しか分からないでしょうね。)

それを考えると、かなり高度な仕掛けがしてあった物語ということになる。それ故、30分枠ではなく、最低でも1時間枠(本編が46~48分程度)の作品にして制作して貰いたかった作品でした。(今月は4週なので、前後編とするのは無理であるが、時間の制約を外し、ディレクターズカットということで描き足したら、凄い傑作になるでしょうね。)→「ローマの休日」の翻案作品は数多くあるが、30分枠の作品としたら悪くはないが、1時間枠にしたら、はるかに良くなったでしょうね。

「ローマの休日」をリメイクした「新・ローマの休日」という作品(1987年のTVムービー)が存在するが、その「新・ローマの休日」よりははるかに良い内容の物語でした。

 

↓今回は、これを抜きには語れません。

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↓どうしようもない作品でした。(リメイクしたという勇気だけは讃えられるが、「無謀な作品」としても有名な作品です。)

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