矢沢永吉『E.Y 70'S』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2003年にリリースされたベスト盤である。タイトルにあるように、キャロル解散からソロとしてデビューし、日本のロック界を代表するスターダムにのし上がっていった'70'sに発表された曲を集めたものである。テーマがしっかりと絞られているということで、こういうベスト盤というのはとても分かりやすいものである。
収録曲は以下の全15曲である。『黒く塗りつぶせ』『I SAY GOOD-BYE, SO GOOD-BYE』『写真の二人』『サブウェイ特急』『アイ・ラヴ・ユー、OK』『天使たちの場所』『恋の列車はリバプール発』『雨のハイウェイ』『ひき潮』『時間よ止まれ』『真夜中のロックンロール』『トラベリン・バス』『せめて今夜は』『バイ・バイ・マイ・ラヴ』『A DAY』。
ソロとしてのデビュー曲『アイ・ラヴ・ユー、OK』が頭ではないという所が不満点であるのだが、'70'sに発表された6枚のシングルは(発表順になっていないものの)全て収録されているので、選曲の点では特に不満はない。(それ以上聴きたいのであれば、ベスト盤ではなくて、オリジナル・アルバムを聴くべきである。)
ソロになってから、これまでに60枚を越えるアルバムを発表している彼であることを考えると、本アルバムのような企画ものというのはダイジェスト的なものになるだけに、価値のあるものである。(オールタイムのベスト盤になると、本当にかいつまんだものになってしまうだけに、価値はない。)特に、本アルバムは、彼のキャリアではソロ・デビューから黄金期に入る所までという期間であり、彼の伝説の第二章(第一章は、やはり「キャロル」時代でしょう。)ということで、実に上手く纏まっている。しかも、収録曲は30年以上の歳月が流れているが、全く色褪せる所が無いのも凄い所である。
若かりし頃の永ちゃんをじっくりと聴きましょう!
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