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ケータイ刑事銭形泪22話(2nd.9話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

通算では22話となる「銭形泪・2nd.9話」の「シャーロキアンは知っている ~『赤毛連盟』殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、冒頭で高村さんが口にした「『赤いシリーズ』」について、後半で高村さんが読んでいた「『シャーロック・ホームズの冒険』」について、そしてラストで高村さんが口にした「太宰治」についてということで、この物語での高村さんにまつわるネタの特集です。

尚、約2年10ヶ月弱も前になるBS-iのこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

『赤いシリーズ』」:1974年から1980年にかけて、TBS系で放送されたドラマ・シリーズであり、'80年代に一世を風靡した「大映テレビ」と共同で製作されたものである。10作品が製作されたが、その内の7作品に山口百恵が出演していた。いずれの作品も、ヒロインにはとんでもない試練が用意されていて、その苦難に立ち向かって行くという作品であった。

第1弾「赤い迷路」(1974年~1975年)、第2弾「赤い疑惑」(1975年~1976年)、第3弾「赤い運命」(1976年)、第4弾「赤い衝撃」(1976年~1977年)、第5弾「赤い激流」(1977年)、第6弾「赤い絆」(1977年~1978年)、第7弾「赤い激突」(1978年)、第8弾「赤い嵐」(1979年~1980年)、第9弾「赤い魂」(1980年)、第10弾「赤い死線」(1980年)が「赤いシリーズ」と言われている作品群である。

尚、この中の第6弾「赤い絆」と第7弾「赤い激突」には、岡野さんこと国広富之も出演している。また、最後の「赤い死線」は連続ドラマではなくてスペシャル・ドラマであり、山口百恵の引退記念のドラマである。

その後、1993年に昼ドラの「花王 愛の劇場」で放送された「赤い迷宮」はシリーズ第11作という位置づけがされている。そして2005年と2006年には「赤いシリーズ2005」として、「赤い疑惑」「赤い運命」のリメイク作品が作られ、「赤い奇跡」は完全な新作として制作されている。

大映テレビのドラマというと、独特の味があり、台詞の言い回しに力が入っているとか、フィクションでもあり得ないような過酷な運命が待っているとか、大袈裟な演技が見られるという独特の演出が行われていて、コアなファンを獲得したが、「赤いシリーズ」はその大映テレビ作品を代表する人気シリーズである。で、'80年代の「スチュワーデス物語」「不良少女とよばれて」「スクールウォーズ」の頃に第二の黄金時代を迎えることになる。

ちなみに、大映テレビが制作したドラマには、岡野さんと松山さんのコンビの「噂の刑事 トミーとマツ」や五代さんこと山下真司主演の「スクールウォーズ」などもそうである。

『シャーロック・ホームズの冒険』」:原題は「THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES」。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズの短編集であり、1892年に出版されたものである。また、これはホームズ初の短編集である。収録されているのは12の作品であり、いずれもがストランド・マガジン誌に掲載されたものである。いずれもが有名な作品であり、ホームズ作品に触れるのならば、必ず読む本でもある。

収録されている作品は、「ボヘミアの醜聞」「赤毛連盟」「花婿の正体」「ボスコム渓谷の惨劇」「5個のオレンジの種」「唇のねじれた男」「青い紅玉」「まだらの紐」「技師の親指」「独身の貴族」「緑柱石宝冠事件」「ぶなの木立」である。(これらの作品は発表順でもあり、1891年から1892年にかけて発表されたものである。)

今回の物語が「赤毛連盟」をネタにしているものであるために、それを高村さんは読もうとしているのだが、その高村さんが後に「・2nd.5話」で、この中の一編である「まだらの紐」を口にすることになるが、この時に読んで頭に入ったのでしょうね。

また、「シャーロック・ホームズの冒険」というと、1970年に製作されたアメリカ映画の邦題でもある。但し、この作品はコナン・ドイルの本のタイトルと同じであるが、ドイル原作作品ではなく、オリジナル・ストーリーのホームズ作品である。

作品データを記しておくと、原題は「THE PRIVATE LIFE OF SHERLOCK HOLMES」、時間は125分、監督はビリー・ワイルダー、脚本はI・A・L・ダイアモンドとビリー・ワイルダー、撮影はクリス・チャリス、音楽はミクロス・ローザである。そして出演は、ロバート・スティーヴンス、コリン・ブレイクリー、ジュヌヴィエーヴ・パージュ、スタンリー・ホロウェイ、クリストファー・リー、アイリーン・ハンドル、モリー・モーリン、クライブ・レヴィル、タマラ・トゥマノヴァ、たちである。また、ホームズを演じているのはロバート・スティーヴンスである。(ホームズの兄・マイクロフトをクリストファー・リーが演じている。)

ワトソンの死後50年ということで、彼の遺言によって銀行に補間されていた未発表の作品が公開された、ということで、ホームズの私生活までも描かれている。また、ネス湖の怪獣・ネッシーが登場するということもあって、色々と話題になった作品である。

更に、「シャーロック・ホームズの冒険」と言うと、評判の高いイギリス・グラナダTVが製作したホームズのTVドラマのタイトルでもある。(原題はドイルの小説と同じである。)ホームズを演じたのはジェレミー・ブレットであり、高い評価を得て、現在でも人気の高いシリーズである。

全部で41話あり、主だった作品は全てドラマ化されている。日本でもNHKが放送して、何度も再放送をしている人気シリーズでもある。(当然、「赤毛連盟」もドラマ化されているが、邦題は「赤髪同盟」となっている。)

太宰治」:昭和の日本文学を代表する作家である。1909年に青森県北津軽郡金木村(現在の青森県五所川原市)に生まれ、1948年に玉川上水で入水自殺して没した。(39才になる直前で、奇しくもしたいが発見されたのが39才の誕生日であった。)

1930年に東京帝国大学文学部フランス文学科するが、授業には殆ど出席せず、授業料未納もあって中退ということになっている。大学時代に、小説家になるために井伏鱒二に弟子入りして、この時から「太宰治」の名前を使い始める。1933年に短編「列車」を発表し、1935年に「逆行」が第1回芥川賞候補となる。(次席ということで、受賞とはならなかった。)1936年の「晩年」で小説家として認められた。

主な作品としては「晩年」「走れメロス」「津軽」「お伽草紙」「斜陽」「人間失格」「虚構の彷徨」などがある。(少なくとも「人間失格」「走れメロス」「斜陽」ぐらいは読んでおきたいところである。)

生涯で4回の自殺未遂がある、作風はデカダン派に近いものがある、「無頼派」(「新戯作派」)の作家とされているが、ユーモアに溢れる作品も執筆している。

 

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