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「水戸黄門漫遊記」(その14) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第33弾として長々と記してきた「水戸黄門漫遊記」シリーズについては今回が最後となります。で、東映シリーズで残っている2本(シリーズ第13作と第14作)について記します。

シリーズ第13作水戸黄門」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の東映京都の作品で、時間は98分、監督は松田定次、脚本は小国英雄、撮影は川崎新太郎、美術は川島泰三、音楽は富永三郎である。そして出演は、月形龍之介、中村錦之助、大川橋蔵、中村賀津雄、東千代之介、丘さとみ、桜町弘子、大川恵子、片岡千恵蔵、市川右太衛門、伏見扇太郎、大友柳太朗、薄田研二、千秋実、三島雅夫、黒川弥太郎、山形勲、原健策、吉田義夫、左卜全、戸上城太郎、渡辺篤、岸井明、高島新太郎、大邦一公、高松錦之助、上代悠司、伊東亮英、尾形伸之介、楠本健二、石丸勝也、町田栄子、島田秀雄、香月涼二、那須伸太朗、源八郎、疋田圀男、中村幸、南方英二、神木真寿雄、佐々木松之丞、五味勝之介、吉野登洋子、大里健太郎、小田部通麿、月形哲之介、水野浩、明石潮、柳谷寛、杉狂児、香川良介、たちである。尚、黄門様は月形龍之介、助さんは(シリーズでは5代目となる)東千代之介、格さんは(シリーズでは4代目となる)中村賀津雄が演じている。

1957年のシリーズ第11作と同名タイトルであるが、内容は別物である。(オールスター・キャストというところは共通している。)

江戸の町では連続放火事件が起きていた。黄門様と助さん、格さんは身分を隠して調査を始める。で、調べていく内に、私腹を肥やそうとする材木問屋と、由井正雪の残党が手を組んでいたことが分かる。で、黄門様たちが立ち向かって行く。

オールスター・キャストによる作品ということで、豪華な作りとなっている娯楽作品として仕上がっているのだが、タイトルについては何とかならなかったものですかね。映画会社が違っていれば、同名タイトルの作品も許容範囲となるが、3年前の、しかもシリーズ作品としては2作前の作品と同名タイトルというのは実にややこしい。(しかも、物語は全く別であるのに、同じ様なオールスター・キャストによる作品だし...)→そのため、本作にはタイトルの後に製作年を付けて記すことが当たり前になっている。そのため、一見した所、年が入っているような不思議なタイトルに見えちゃって...

シリーズ第14作(最終作)「水戸黄門 助さん格さん大暴れ
作品データを記しておくと、1961年の東映京都の作品で、時間は91分、監督は沢島忠、脚本は白坂依志夫と鷹沢和善の2人、撮影は山岸長樹、美術は井川徳道、音楽は佐藤勝である。そして出演は、月形龍之介、松方弘樹、北大路欣也、北条喜久、渡辺マリ、田中春男、清川虹子、夏川静江、井川比佐志、岡田英次、小沢栄太郎、小柴幹治、星十郎、菅貫太郎、唐沢民賢、暁一夫、高橋漣、菊村光恵、花澤徳衛、波多野博、藤本秀雄、鈴木金哉、中村時之介、佐藤洋、明石潮、中村錦司、尾形伸之介、佐々木松之丞、源八郎、小森敏、田中亮三、花房錦一、たちである。尚、黄門様は月形龍之介、助さんは(シリーズでは6代目となる)松方弘樹、格さんは(シリーズでは5代目となる)北大路欣也が演じている。

シリーズ作品であるが、本作は今までの作品と違っていて、コメディ仕立ての作品となっている。また、助さん、格さんが黄門様に初めて会うという所があって、異色作品である。

水戸藩では、助さんと格さんは優等生で、家老のドラ息子・辰馬は敵視する。で、登用試験の際、辰馬は助さんと格さんがカンニングしていると密告し、これに怒った2人と大喧嘩となり、謹慎を命じられる。そんな中、ご老公から呼び出しを受けた助さんと格さんは、初めてご老公と会うことになったが、ご老公を見て驚いた。というのは、先日、野原で会った時に散々ご馳走になりながら、色々と悪口を言った百姓じいさんだったためである。黄門様は2人を合格させ、2人は西山荘で働くことになったが...

助さんと格さんと言うと、黄門様の側でいつも活躍をしているが、本作の助さんと格さんはまだ普通の若者である。誰にでも若い時はあるが、助さんと格さんの若かりし日々を、ということで、発想は面白い。(でも、「水戸黄門」という作品の持っているイメージからは離れていますが...)

黄門様と助さん、格さんが活躍する作品は数多くあるが、たくさんあったら、こういう作品もあっても良いでしょうね。

 

↓今回の2本はいずれもビデオがあります。

水戸黄門 (1960) [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

水戸黄門~助さん格さん大暴れ~ [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS
↓これも拾っておきます。
水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本
水戸黄門東上州漫遊記

水戸黄門東上州漫遊記

  • 作者: 樋口 正洋
  • 出版社/メーカー: 上毛新聞社出版局
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 単行本

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