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ケータイ刑事銭形愛16話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は、第16話「小学生検事VS銭形愛 ~文芸評論家殺人事件」に突入です。(にも登場する多摩川ドイルの初登場となる物語です。)初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「検事」について、「文芸評論家」について、そしてこの物語に登場した「淀川ランポ」のモデルである「江戸川乱歩」について記します。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

検事」:「検察官」とも言う。英語では「Prosecutor」。刑事事件に於いて、捜査を行い、裁判所に公訴を提起して法の正当な適用を請求し、更に裁判の執行を監督する権限を持つ国家機関・検察庁、若しくはそこで職務を行う人のことをいう。

規定は検察庁法によって規定されていて、検事総長、次長検事、検事長、検事、副検事の5つの役職がある。(検事は検事一級と検事二級とに分類される。)また、職名では、検事正、次席検事、上席検察官がある。

多摩川ドイルは検事正であるが、検事正は地方検察庁の長であり、検事一級である者が充てられる。所属している地方検察庁とその管轄区域内にある区検察庁の職員の指揮監督を担う。

警視庁に所属している銭形姉妹が関与した事件に絡んでいることから、多摩川ドイルは警視庁が管轄している東京都が管轄地域である東京地方検察庁に所属しているものと思われる。が、その長であることを考えると、現場に顔を出すというのは、その事件は重要事件であることになる。(長が自ら捜査をするのですから...)しかし、この事件をはじめ、でのドイルが関与した事件って、そんな重要な事件とは思えませんが...

文芸評論家」:文芸評論を行うことを業としている人のことである。色んな「評論家」というのがいるが、「評論家」の1つであり、文学を評論の対象としている評論家である。

研究対象は文学であるが、大衆小説なども含まれている。ある意味では「書籍評論家」と呼ばれている人たちと同じように扱われることがあるが、「文芸評論家」と呼ばれる人たちは、文学自体の研究なども行っていて、研究対象はより広い。(例えば、その作家の人生を論じたり、作品の背景にあるもの、更には文学史などにまで広がる。)→「書籍評論家」であれば、せいぜい、その作者についてまでで、作品論が中心というのが一般的である。

また、本を読んでの感想というのも、広義では「書籍評論」ということになる。近年のブログに書かれる書籍についての感想を記した記事というのも、広義では「書籍評論」ということになる。とは言っても、「面白かった」とか「つまらなかった」というだけであれば、広義では「書籍評論」であるものの、所詮は「感想文」でしかない。そんな中、論評と呼ぶことの出来る感想を記している人も中には存在する。レベルについて問わなければ、「書籍評論家」には誰でも簡単になれるという所である。が、「文芸評論」を行うには、それなりの研究、知識が必要である。

文芸評論は、紀元前4世紀にアリストテレスが同時代の作品についての評論を記しているのだが、これが記録のある最初の文芸評論とされている。その後、書籍が出ると、何らかの形で文芸評論は行われている。(現在まで記録がないというものも多いですが...)

日本でも、明治になってから新しい文学の概念が生まれると、直ぐに評論が行われるようになり、同時に文芸評論家と呼ばれる人が現れている。坪内逍遥、森鴎外という名前が日本に於ける文芸評論家の祖という存在になっている。

江戸川乱歩」:大正から昭和前半にかけて活躍した小説家であり、推理作家として数多くの人気作品を生み出した。1894年、三重県生まれ。1965年7月28日没。ペンネームは、アメリカの作家であるエドガー・アラン・ポー(EDGAR ALLAN POE)をもじったものというのは有名な話である。(エドガー・アラン・ポーが1841年に発表した「モルグ街の殺人」は、史上初の推理小説として評されている。)

乱歩は数多くの推理小説を発表したが、それまでの推理小説の扱いは通俗小説と扱われていて、高い評価はされていなかったが、彼によって推理小説が大衆小説として広く知られるようになり、「推理小説」が市民権を得ることに多大な功績を残した。戦後には日本推理作家協会の設立に尽力し、初代理事長も務めた。

江戸川乱歩賞という文学賞があるが、これは彼の寄付を基金として設立されたものである。(日本推理作家協会によって探偵小説を奨励するために制定した。)推理作家の登竜門として知られているが、推理作家として活躍している人が落選しているということでも有名である。

乱歩が生み出したキャラクタとしては、名探偵・明智小五郎、そのライバルとなる怪人二十面相、明智小五郎を助ける少年探偵団が余りにも有名である。特に「少年探偵団」シリーズは彼の代表作となり、明智小五郎は日本を代表する名探偵として、怪人二十面相も日本を代表する悪役キャラとして、誰もが知っている存在になっている。

「少年探偵団」シリーズは1936年から1962年の間に執筆されたものであり、彼以外のゴーストライターが書いた作品も数多く存在している。彼が記した作品は、「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」「大金塊」「青銅の魔人」「地底の魔術王」「透明怪人」「怪奇四十面相」「宇宙怪人」「鉄塔王国の恐怖」「黄金の虎」「灰色の巨人」「海底の魔術師」「黄金豹」「魔法博士」「天空の魔人」「サーカスの怪人」「魔人ゴング」「悪魔人形」「奇面城の秘密」「夜光人間」「塔上の奇術師」「鉄人Q」「仮面の恐怖王」「電人M」「二十面相の呪い」「空飛ぶ二十面相」「黄金の怪獣」、という28作がある(怪人二十面相が登場する作品は全部で31作ある。)

明智小五郎、少年探偵団、怪人二十面相はいずれもが映像作品として、映画、ドラマが多数製作されており、漫画やアニメも数多くある。(当然、それにインスパイアされた作品も多数ある。)ということなので、誰でも何らかの作品と接していることでしょうね。

 

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