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2014年・W杯の開催都市決定 [スポーツ]

2010年の南アW杯の予選も佳境に入り、まもなく出場国が決定し始めるという段階になったが、その次の2014年のブラジルW杯の開催都市が発表されました。12の開催都市は以下の通り。

リオデジャネイロ、サンパウロ、ブラジリア、ベロオリゾンテ、クイアバ、クリチバ、フォルタレザ、マナウス、ナタール、ポルトアレグレ、レシフェ、サルバドール。

ということなので、各都市について簡単に調べてみたのと、思うことを少し記しておきます。

リオデジャネイロ:調べるまでもなく、ブラジルを代表する大都市であり、2016年の夏季五輪の開催都市として立候補していることからも、世界的にも何かと注目されている都市でもある。ブラジル南東部に位置し、ブラジル最大の港湾都市であり、1960年にブラジリアに遷都されるまでのブラジルの首都である。人口は約600万人、観光資源も豊富。ということで、開催都市になるのは当然ですね。

サンパウロ:南東部の内陸部にあるブラジル最大の人口(約1100万人)を誇る都市であり、世界で見ても、南半球の都市では最大の人口の都市である。ブラジルの経済の中心都市であり、世界都市となっているだけに、開催都市になるのは当然ですね。

ブラジリア:中部の高原地帯に位置する都市で、リオデジャネイロから遷都するために計画的に建設された行政計画都市であり、市街地の形がジェット機の形をしていることは有名である。人口は約250万。1960年からブラジルの首都となり、今日に至っているが、この都市建設のための多額の負債が'80年代に何かと影響を与えることになった。首都ということを考えたら開催都市になるのは当然という気がするが、行政都市であるだけに、イメージには合わないのですけどね...

ベロオリゾンテ:南東部の高原地帯にある都市で、人口約240万人。ミナスジェライス州の州都であり、鉱業、金属工業の中心都市となっている。地理的なこと、経済的なことを考えると、開催都市になるのは順当な所でしょうね。

クイアバ:ブラジル中西部の内陸都市で、地理的には南米大陸のほぼ真ん中に位置する。人口は約50万人。パンタナール自然保護区への玄関都市であり、観光資源が多い都市である。尚、日本の地図で簡単に発見できなかったのだが、それは「クヤバ」と表記されていたためでした。地理的な配慮から選ばれた都市と言う所ですかね?

クリチバ:南部のパラナ州の州都であり、高原地帯に位置する内陸都市。ブラジル南部では最大都市であり、人口は約170万人。都市計画の話になると、その成功例として名前が挙がる都市であり、国連・人間居住会議(1996年)では「世界一革新的な都市」として表彰されている。また、日本とも繋がりの深い都市でもある。地理的なこと、都市の規模、知名度を考えても、順当なところですね。

フォルタレザ:東部セアラー州の州都で、1500年にスペインの探検家・ビセンテ・ヤーニェス・ピンソンが上陸したことで知られている都市である。大西洋岸の港都市で、現在は商工業都市になっている。人口は約250万人。地理的、経済的にも順当なところですね。

マナウス:北西部のアマゾナス州の州都であり、アマゾン川の河港都市である。アマゾン川の河口から1700kmの一にあるが、標高が35mと低いこともあって、外洋船の遡航終点都市でもある。人口は約170万人で、天然ゴムの集積地としてアマゾン上流の交通、流通の要衝都市である。地理的、経済的にも開催は当然といった都市ですね。

ナタール:北東部のリオグランデ・ド・ノルテ州(南米最北東端のサン・ロケ岬がある州)の州都で人口は約80万人。石油産業と観光資源の多い都市である。また、熱帯に属するということで、トロピカル・フルーツの生産も盛んに行われている。経済的には豊かであるだけに、開催都市に選ばれたと考えるのが普通ですかね?気温が高いのが気になる所である。

ポルトアレグレ:ブラジル最南端に位置するリオグランデ・ド・スル州の州都で、グアイバ川左岸に位置する港町である。人口は約140万人、南部・農牧業の中心都市であり、農産物加工工業が盛んな都市でもある。また、サッカーにおいてはインテルナシオナルとグレミオの本拠地でもあることを考えると、これも順当なところですね。

レシフェ:北東部のペルナンブーコ州の州都で、大西洋岸の港湾都市であり、オランダ領ブラジル時代では首都だった都市であり、当時は奴隷貿易の拠点の1つでもあった。17世紀半ばからは製糖業の中心都市となって発展し、ヨーロッパへの空路・海路の要地となっている。人口は約150万人。カーニバルでも有名な都市であり、開催都市になるのも順当なところでしょう。

サルバドール:北東部バイーア州の州都である。ブラジルでは古い都市であり、1549年から1763年まではブラジルの首都となった都市である。市の正式名称は「サン・サルヴァドール・ダ・バイーア・デ・トードス・オス・サントス」ということで、「バイア」または「バイーア」と呼ばれることも多い。人口は約290万人で、ブラジルではサンパウロ、リオデジャネイロに次いで3番目に多い都市である。総合的に見ても開催都市になるのは当然といったところでしょうね。

ところで、開催都市にならなかった都市としていくつか名前が浮かぶ都市がある。アマゾン川の河口の港湾都市ベレン(人口140万)や西部のリオブランコ(人口30万)、三角州にあるサンルイス(人口100万)などは立候補していたと思うのだが、落選ということなんでしょうね。特にリオブランコは、地理的なことを考えると開催しても良いと思うのだが、経済規模(人口)から小さいということなのでしょうか?また、有名な港湾都市であるサントスは、有名なサッカーチームがあるが、実質的にはサンパウロの外港になっているだけに、サンパウロと近すぎる(約60km)ことを考えると、開催都市にはなり得ないと思っていました。

ブラジルは国土が広大であり、12の開催都市の距離も大きく、中には3000kmを越える所もある。予選各組では、そこまでの長距離移動となるようなことは避けるでしょうが、ブラジル大会では、試合会場の移動というコンディショニング作りにも大きな敵があるということですね。(とは言っても、その前に2010年の南ア大会が先ですけど...)

 

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