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ケータイ刑事銭形泪26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.13話」(通算では26話)の「さよなら、柴田さん ~無差別爆破事件」の「裏ネタ編」も4回目となるが、今回はこの物語で再登場となった「海王星団」に関する事柄として、「秘密結社」について、「残党」について、「暗号」について、そして荒畑任五郎が収監されている「刑務所」について記します。(「秘密結社」については「・12話[裏ネタ編]PART 1」と「・13話[裏ネタ編]PART 2」で記しているが、更に今回加筆を行いました。)

尚、約2年11ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

秘密結社」:その団体に参加した人がその団体の一員になっていることを隠しておかなければならないとか、その団体の存在を隠しておかなければならないような団体のことを指して言う。歴史を紐解くと、アメリカのKKKやフリーメンスイェール大学の「スカル・アンド・ボーンズ」等が有名である。(これらは団体の存在は分かっているが、これに所属している人は一応不明ということになっている。)また、世界史を紐解いていくと、いくつかの秘密結社が存在しており、中には現在も存続しているものもある。例えば、ドイツの「ゲルマン騎士団」、「オデッサ」、「薔薇十字団」、イギリスの「地獄の火クラブ」、イタリアの「カルボナリ」、ケニアの「マウマウ団」等がある。(これらも、団体ということでは明らかになっているが、所属している人に関しては不明である。)

尚、日本では憲法によって結社の自由が保障されているので、存在を隠さなければならない「秘密結社」はあり得ない。(全て公に出来るということである。)そのため、ある特定の同じ趣味を持つ人たちが、同人サークルとして「秘密結社」を結成しても、それは名称の点では「秘密結社」であっても、法的には「秘密結社」とはならない。存在するとしたら、その団体に所属していることを隠さなければならない場合であって、法的に結社の自由の制限を受けている公務員が属している場合であれば、「秘密結社」と言うことが出来る。

但し、日本国憲法が成立する前(大日本帝国憲法の時代)では、憲法で結社の自由が認められていたものの、治安維持法によって結社を禁止することができたため、社会主義思想や共産主義思想の人たちが作った結社は全て禁止された。そのため、そのような結社は全て秘密結社にならざるを得えず、当時の共産党は秘密結社というものにならざるを得なかった。(現在の共産党は秘密結社ではありません。)

ちなみに、ヨーロッパに存在する秘密結社「フリーメイソン」には日本支部が存在することで知られている。

尚、フィクションの世界では、架空の犯罪組織として秘密結社が多数存在していることから、「秘密結社」と言うと犯罪集団というようなイメージがあるが、全ての秘密結社が犯罪組織というものではない。(犯罪組織であれば、その存在を大っぴらにすることは出来ない(特に、属していることは秘密になるのは当然である。)ため、「秘密結社」に該当するということなる。しかし、必要条件であって十分条件ではない。)

架空の秘密結社としたら、「仮面ライダー」に登場するショッカー、「007」のスペクターは余りにも(名前は)有名である。(基本的に、ヒーロー作品に登場する悪の組織は、世界征服などを目的にした組織であり、法的には問題となる組織であるため、「秘密結社」であるということが出来る。(中には家族的な挿し木で、「犯罪」と言うよりも「イタズラ」と言った方がよいような犯罪組織もありますが...))

残党」:組織が討ち滅ぼされたものの、滅ぼされずに生き残っている人たちのことを言う。英語では「Remnant」(または複数形の「Remnants」)と言うが、政治政党の場合は特に「Ramp」と言う。また、落ち武者のように生き残った人という意味から「Survivor」と呼ばれる場合もある。(例えば、平家の残党が生き延びて隠れ里で生き延びていたら、「Survivor」が使われる。)

日本では源平時代の平家の落ち武者伝説がよく語られ、世界では、ドイツのナチスの残党が南米に逃げて生き延びている、という話がある。(ナチスの残党の南米逃亡説は否定的に見られているものの、何かあると必ずと言ってよいように語られている。)

暗号」:内容を第三者に分からないようにするために、当事者の間だけで了解できるように取り決められた特殊な記号や言葉のことを言う。または、その規則に則って作られた暗号文のことを指して言う。尚、英語では「Code」と言う。

暗号は、その規則を知っている者だけが内容を理解できるものであるため、古くから使われていたものである。特に、受信機があれば誰でも受信出来る無線による通信では必要なものであり、戦時中は様々な暗号が使われていた。それが発展し、現在のデジタル符号に置き換えての情報の伝達を行っているのも、ある意味では暗号ということになる。(「0」「1」だけの信号であるが、解読のルール(例えばフレームや同期ビットなど)が分からないと、全く意味不明であるため。)

暗号には様々なものがあるが、簡単なものから複雑怪奇なものまである。歴史的にも古くから使われていて、時と共に次第に複雑に進化している。特に、戦争に於いて、作戦が的に知られないようにするために様々な工夫がされてきて、ある意味では戦争が暗号技術を発展させてきたと言っても良い。

古くは紀元前の時代から使われていて、紀元前5世紀の古代ギリシアで(スパルタ)でスキュタレーという棒が使われていた。(これは容易に解けてしまうため、暗号としてのセキュリティ度は低いが、暗号が戦争で使われていた古い例である。)

その後、様々なものが生まれ、15世紀には2枚の回転式円盤を組み合わせて暗号を作り出すというものが登場し、これは19世紀のアメリカ南北戦争でも使用されたという記録が残っている。その後、カード式、乱数表を使った表式などが登場し、20世紀にはドイツの「エニグマ」、日本の「パープル」、アメリカの「SIGABA」。スイスの「NEMA」、イギリスの「TypeX」などの機械式暗号装置が登場し、第二次大戦の時には各国で使用された。その後、コンピューターの登場で、より複雑なものが登場している。特にインターネットで使われる「SSL」は身近なところにある暗号である。

刑務所」:自由刑(懲役、禁固、拘留のように、受刑者の身体を拘束することで自由を奪う刑罰)に処せられた者を監禁収容する施設であり、監獄の一種である。また、国によっては死刑囚を収容する施設でもある。(日本では、死刑囚は刑務所ではなくて留置所に収容される。拘置所は未決拘禁者(被疑者や刑事被告人で、まだ刑が確定していない段階の人)、死刑確定者を収容する施設である。)

刑務所が生まれたのは、刑罰として拘禁が行われるようになってからであり、13世紀頃からである。但し、当時の刑務所は修道院などを利用することが多く、現在のような刑務所というものはなく、留置所というものが一般的であった。

現在のような収容施設としての刑務所は16世紀になってから登場し、ロンドンのブライトウェル宮殿、ロンドン塔、アムステルダムの懲治場、フランスのバスティーユ城塞などが知られている。また、植民地に流刑するというような刑罰が増えていき、受刑者を監禁する施設が増えていく。19世紀になると、刑罰の中心は自由刑となり、これによって一段と収容施設(=刑務所)が必要になり、一段と刑務所の数が増えていくことになった。

刑務所の制度には2種類があって、アメリカで採用されている「独居拘禁制(オーバーン制)」と、ヨーロッパで採用されている「共同拘禁制(ペンシルベニア制)」がある。(前者は独居房に受刑者を収容するもので、後者は数人を1つの単位として収容するものである。)

現在の日本には、刑務所、少年刑務所(「少年院」と呼ばれる施設とは別である。「少年院」は家庭裁判所から保護処分として装置された少年を収容する施設であり、主に16才に満たない者を収容し、矯正教育が行われる施設であり、「少年刑務所」は少年法によって懲役、または禁固刑を受けた16歳以上20才未満(満26才まで収容可能)の少年を収容する刑務所である。)がある。尚、女子を収容する「少年刑務所」(「少女刑務所」と言うべきでしょうね...)は存在せず、成人女性を収容する刑務所に収容されることになる。また、「女子少年院」と呼ばれる施設があり、16才未満の少女が収容されるが、「女子少年院」という呼び名は通称であって、法的にはそのような名称の施設は存在しない。

また、2007年から使用されるようになったPFI方式を採用した刑務所(所謂「民間刑務所」と呼ばれているもの)を「社会復帰促進センター」と呼んでいるが、施設としては刑務所と同じである。更に、医療刑務所と呼ばれる医療処置が必要な収容者を収容する刑務所や、重大な交通違反/交通事故で収監された受刑者を収容した交通刑務所があるが、これらも基本的には刑務所と同じである。

 

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