「JOY」 [映画(洋画)]
表題の作品は1983年のカナダとフランスの合作映画「JOY ジョイ」である。ジョイ・ローリーの官能小説「JOY ROMAN」の映画化作品であって、ファザー・コンの娘が様々な男と出合いながら大人の女へ成長するまでを描いたもので、舞台もパリ、メキシコ、ニューヨークというように幅広く、それぞれ都市の風景も見所の一つである。
作品データを記しておくと、時間は97分、原作はジョイ・ローリー、監督はセルジュ・ベルゴン、脚本はマリー・フランソワーズ・アンズ、クリスチャン・シャリエール、セルジュ・ベルゴン、ロベール・ジョフリオンの4人、撮影はルネ・ヴェルジェル、リチャード・チュプカの2人、音楽はアラン・ワイズニア、フランソワ・ヴァレリーの2人である。そして出演は、クローディア・ウディ、ケネス・ル・ガロワ、セプチミィウ・セヴェール、ジョン・ストッカー、マイケル・カロン、たちである。
幼い時、両親のセックスを目撃したことのあるジョイは、それ以来男に対する嫌悪を持つようになった。やがて美しい女へと成長した彼女は、その美貌を活かしてパリのファッション界にデビューを果たす。やがて彼女は中年の建築家・ブルースと出会い、彼によって愛欲の世界に溺れていくことになる。一方、モデルとしての名声は高まるばかりで、メキシコで撮影したポスターが大評判になり、映画への出演も決まり、ニューヨークへ。そこでも彼女は様々な男たちと出会い、性遍歴を重ねていく。そんな中、彼女の元に、パリにいるブルースから一通の手紙が届く。「パリに戻っておいで」というブルースの想いが記されていて、ジョイの心は揺れ動く。が、彼女はパリに戻ることにした。しかし、ニューヨークでの遍歴は彼女を長くパリに留めさせることにはならず、やがてジョイはパリを旅立って行った。
ベストセラー小説の映画化ということでは話題性があったのに、ヒロインのジョイを演じるC・ウディに魅力がないのが辛いところである。「ヨーロピアン・エロスの名作」と言われているが、「迷作」の方が正しいと感じたのですけどね...(彼女は後にB級作品ばかりに何本か出演しているが、とくに注目されずということからも分かるでしょう...)まあ、それなりの目的(結局、ストーリーを度外視して、風景でも楽しむのが一番かも...)を持って見ようというのなら、よろしいんじゃないかと...(似たようなタイトルで「ジョーイ」という1977年のアメリカ映画があるが、そちらは感動できる良い作品であったが、「ー」が無い本作は...)
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- 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
- メディア: DVD
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