ケータイ刑事銭形命5話 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形命」も第5話となりました。今回の物語は「売れないモデルの悲劇! ~恋とオシャレと男のコ殺人事件」。本作の前番組とはいうものの、終了した番組のネタを使うということで、如何にもBSらしいアイデアの物語である。部分的には後日談的な所が語られていたが、予想された範囲のことしか語られていなかったので、まあそんな所か、と言った印象の物語でした。(特に、杏理については最終回でそれを匂わせるところがあったから良いが、あずさについては説明不足でした。まあ、田舎のおばあちゃんと弟たちのことを思い出して、故郷に帰ったということでしょうが...)→BS-TBSの放送では良いが、今後の地上波での放送の時、先に「恋とオシャレと男のコ」が放送されていなければ、BSを見ることが出来ず、地上波で初めて見たと言う一には、ネタが分からないということが出てくることになってしまうがことを考えると、微妙な物語になりそうです。
尚、「ワンシーンワンカット」と言うことを謳っていながら、途中でCMを入れる形に編集していたが、これでは、収録時では「ワンシーンワンカット」で会っても、完パケでは「ワンシーン・ツーカット」ということになるので、看板に偽りがある物語でした。(「愛・13話」は放送の方も「ワンシーンワンカット」でありましたけど...)→「恋とオシャレと男のコ」は、本放送では途中にCMを入れるためにブチ切り編集が行われていたが、再放送では途中のCMを排除した形で放送されたので、再放送の方では問題無く「ワンシーンワンカット」の連続ドラマだったと言うことが出来るが、今回の物語では、CMを入れるところで、いつものアイキャッチを入れていたことから、再放送の方でもそのまま放送されることになるものと思われる。これを覆して、「愛・13話」「泪・1st.9話」「零・1st.12話」に続いてシリーズで4本目となる途中にCMが入らないものになってくれたらいいのだが...
また、麻祐子が命ちゃんを見て「あずさ?」と言う所が出てきたが、こういうお約束をしっかりと出すのは良いのだが、何度か麻祐子が言っていたら、「くどすぎる」という印象しか残らない。ということで、放送形態を含めた企画に関してもミスがあり、脚本の方も今一つ練り方が足りない物語でした。(多少はアドリブの所もあるでしょうが...)
それでは物語の方を記していきます。(MBSでの放送(BS-TBSでの終了後になるでしょうが...)後に「改訂版」として記す余地を残しておくため、部分的に端折って記します。)尚、放送直後に記した第一稿は「ここをクリック」してご覧下さい。
こういう物語の時のお約束で、冒頭にテロップで「今回のケータイ刑事銭形命は1シーン1カットでお送りします。」と出る。(→こういうことをやったら、途中でCMを入れたことで嘘をついたことになる。金銭的な損害は生じていないので「詐欺」ではないが、見る側を騙したことになる。)
いきなり「警視庁から入電中」ということで、入電が入る。「渋谷区原宿のモデルエージェンシー・アンドリウで殺人事件発生。直ちに現場に急行せよ」但し、今回は入電ムービーではなく、写真を写しただけで、現場で鑑識のお姉さんが見せただけでした。→アイデアはいいが、それよりも鑑識にお姉さんがいたのですね。しかも2人も。
で、命ちゃんと松山さんが現場にやってくる。命ちゃんが「ここはモデルさんたちの控え室だそうですよ」と説明してくれる。で、奥の部屋の現場に移動した命ちゃんと松山さんは、遺体を調べる。外傷がないことから毒を盛られたらしい、と命ちゃんが呟く。すると「報告します!」と言う柴田さんの声がした。
2人の制服警官に脚を支えられて、逆立ちをしている柴田さんが「被害者は、事務所社長・宇佐美治夫(うざみ・はるお)、48歳。死因は青酸カリによる中毒死です」と報告し、逆立ちを止めて直立すると命ちゃんと松山さんに敬礼する。更に柴田さんの報告が続き、被害者は事務所のスタッフとミーティング中に突然倒れた、ということだった。(テーブルにはミルクティーの入ったコップが4つある。)これを聴いて命ちゃんは「このミルクティに毒が?」と尋ねる。で、柴田さんが、被害者のグラスから致死量の青酸カリが検出されたが、他の3つは異常なし、ということが語られる。
で、一緒にミーティングをしていた人たちは奥の部屋で待たせてあるということで、命ちゃんと松山さんはそちらに移動していく。その途中で松山さんが「モデルっていうのはよう、なんかこう、自己中な奴が多いじゃないか。まあ、この中に犯人はいるに決まっている」と命ちゃんに言うが、命ちゃんは「偏見はよくありませんよ」と注意していた。
で、奥の部屋の扉を開けて中に入った命ちゃんと松山さん。そこには、この事務所に所属する(売れない)モデルの麻祐子、マネージャーの腰崎、専属スタイリストの井村麗子がいた。
命ちゃんを見た麻祐子が「あずさ?」と言って立ち上がり「あずさじゃん」と言って命ちゃんの側にやってくる。が、命ちゃんは「はい?」。「私よ、麻祐子。忘れたとか言わせないからね」と言う麻祐子だったが、命ちゃんは「人違いじゃないですか」と冷静さそのものだった。麻祐子は「何言ってるのよ、この貧乏くさいオーラはあずさ以外の何者でもないじゃん」と(結構キツいことを)言うが、命ちゃんはポケットから警察手帳を取り出して「私、警視庁の銭形命です」と言って見せる。これを見た松山さんと麻祐子だったが、「青葉台学園?」とハモる2人。命ちゃんは「間違えた。こっちです」と言って改めて警察手帳を見せる。(第1話と第2話では「いけない」と言った命ちゃんも今回は「間違えた」という歴代銭形が口にした台詞を言ってくれました。)それを見た麻祐子は「何これ、公文書偽造じゃん」と言う。命ちゃんは「本物ですよ、本物」と言う。麻祐子は「どうしてもあずさって認めない訳?」とちょっと怒ったよう言うが、「はい」と命ちゃん。すると麻祐子は「次に続く諺を答えなさい」と言って(2問)出題する。が、命ちゃんは顔色一つ変えないであっさりと正解を言う。すると「こんなのあずさじゃない」と麻祐子。→この部分は「恋とオシャレと男のコ」を見ていないと全く分からない所である。今はともかく、後の地上波放送の時に「何これ?」という人が出てくる可能性が残りますね...
そんな命ちゃんと麻祐子の間に松山さんが入り、「さっきから、あずさ、あずさって、そのあずさって何者なんだ?」と尋ねる。で、麻祐子が答える。3年前にこの事務所にあずさと杏理という子がい。売れないモデルとしていつも一緒だったが、いつの日にかあずさが去り、杏理が去った。すると命ちゃんが「1人だけ売れ残ったんですか?」と尋ねる。これに麻祐子は「そこまではっきり言われるとむかつくんですけど」と切れる。(さきほどまで言われっぱなしの「あずさ」の凄い反撃でした。)腰崎が「その話はいいから」と割って入り、井村が「早く事件の捜査をして」と言って、捜査に入る。
まずは3人の名前を尋ね、人がそれぞれ名乗る。また、腰崎はこの事務所にかれこれ5年以上になるということだった。また井村は元モデルで、小物を作るのが得意だったので、いつの間にか裏方に回ることになった、ということだった。またも事務所にいたのはこの3人だけで、売れないモデルの麻祐子の話をしていたということだった。
あんまり「売れない」と言われることから麻祐子が「あんまり、売れない売れないって言わないでよ」と漏らすが、命ちゃんが「でも売れていないんですよね」とズバッと切り込む。が、麻祐子は「五月蠅いわね、あずさのくせに」と切り返す。これに「だから銭形です」と命ちゃん。(松山さんがそれを止めて、先に進める。)
で、更に詳しく、ということで、腰崎が状況を語り始める。(お馴染みの再現ドラマです。)この3人が先に集まっていて、社長がやってきた。で、奥の部屋に行く社長。腰崎は麻祐子と井村に「誰か、お茶を入れていただけますか」と良い、麻祐子が「私、やる」と言って立ち上がり「私も手伝うわ」と井村も立って麻祐子についていく。冷蔵庫の前に移動した麻祐子と井村。麻祐子がグラスに氷を入れて、井村がお茶をグラスに注いだ。更に麻祐子がミルクを入れて、井村がグラスの中身をかき混ぜた。
ここで命ちゃんが柴田さんを呼び、「お茶とミルクの中身は?」と尋ね、2つの容器、残った氷から青酸カリは検出されなかった、と報告する。
その後、麻祐子がお茶と氷を冷蔵庫に片付け、井村がお盆にグラスを移し、隣の部屋まで運んでいった。で、腰崎がグラスを配り、4人が席について、ミーティングが始まる。「麻祐子の今後のことだ」と社長がミーティングの議題を語り、グラスのお茶を(ストローで)一口飲んだ。するとまもなく苦しみだして、その場に倒れた社長。腰崎が社長の様子を見るとしんでいるということで、警察に連絡したのだった。
松山さんが、その間、部屋を出入りした人はいない、ということをたしかめると、命ちゃんが「分かりました。では皆さん、向こうの部屋でお待ちください」と言い、命ちゃんと松山さんは捜査を続ける。
みんなが何らかの形で社長のグラスに手を触れていて、誰もが毒を入れる機会があった。「問題は、誰がいつどうやって毒を盛ったかですよね」と言う命ちゃんに「そんなこと分かんないのか?」と松山さん。「分かったんですか?」と言う命ちゃんに、松山さんは高笑いして「何年刑事で飯食ってると思ってるんだ」と自慢すると、柴田さんを呼び、遺体を運び出すことを指示する。で、「犯人逮捕と行きますか」と言って、3人のいる部屋の方に移動をはじめ、命ちゃんが「待ってくださいよ」と言って追いかけて行った。
「お待たせしました」と行って語り始める松山さんは「この中に、社長に毒を盛った犯人がいます」と言うと移動を始め「アンタです」と行って腰崎を指差した。最後にグラスを持ったのは腰崎であり、その時にこっそりと毒を盛った、と言う松山さん。否定する腰崎。命ちゃんも、社長と井村もいたのだから、その場で毒を盛るのは難しい、と行って否定する。松山さんは「難しいという言葉は私の辞書には無い」と言いながら移動して「犯人はあなたです」と言って井村を指差した。お茶を運んだときにこっそりと毒を盛った、と言う松山さん。井村は否定し、命ちゃんはトレイを両手で運んでいるので毒は盛れない、と否定し、井村は、グラスを配ったのは腰崎で、どれが社長の所に行くのか分からない、と付け加えて否定する。すると「私にはそれが分かるんだな」と言った松山さんは笑いながら麻祐子の横に移動すると「犯人はあなたしかいない」と言って麻祐子を指差した。「今度は私?」と言う麻祐子に、氷とミルクを入れた時にこっそりと毒を盛ったと言う松山さん。「なんで私がそんなことしなくちゃいけないのよ」と否定し、命ちゃんも、麻祐子がどのグラスが社長の所に行くのか事前に予測するのは不可能、と言う。すると松山さんは「犯人は誰だか分からないじゃないか」と起こってしまい「私に怒られても...」と命ちゃん。これに麻祐子が「ねえ、あずさ。この日焼けの刑事さん、大丈夫なの?」と突っ込むが、命ちゃんは「銭形です」と返していた。
松山さんが「俺のカンが正しければこうだ!」と言って、更に珍推理を口にする。「みなさんはグルです」これに「はっ?」と命ちゃん。そして松山さんを引っ張っていって、3人が共謀したのなら、事故や自殺に見せかけるとか、もっと上手い方法があり、自分たちが疑われる真似はしない、と言って否定する。すると「3人の中に犯人はいないというのか?」と尋ねる松山さん。「そうは言いません。犯人を特定するにはまだ材料が足りませんよ」と言う命ちゃん。
そんな所に井村がやってきて、前日、社長と麻祐子が口論していたことを告げた。で、命ちゃんは「響く、悪の鼓動」。これに「何、1人で響いているんだ」と言って松山さんが命ちゃんを引っ張っていった。(ここでアイキャッチが入り、Aパート終了。経過時間は13分半に達したところということで、Bパートは12分弱になります。)
松山さんは毒をどうやって入れたかが分からない。そんな所に「もう帰ってもいいですか」と麻祐子がやってきた。そのまま現場となった部屋へ連れて行き、話を聞く。命ちゃんが、社長と激しい口論をしたということを問い糾す。喧嘩したことを認める麻祐子。すると松山さんが、売れないことを逆恨みして毒を盛った、と言う。麻祐子はそれを否定して、売れないのは自分の責任と分かっていた。が、たまには愚痴を言いたくなる、という。そして「あずさなら分かるでしょう」と命ちゃんに同意を求める。これにまたも「銭形です」と命ちゃん。麻祐子は「面倒くさい、あずさでいい」と言うが、こういう所には命ちゃんはこだわり「良くありません」
麻祐子は社長にどのグラスが行くのか分からないが、どうやって毒を飲ませるのか?と尋ねる。これに松山さんは笑いながら「何がどうやってって…」「あんたがトリックを使った」と言う。「どんなトリック?」と麻祐子が尋ねると、松山さんは「それは、我が署のホープ、銭形くんがお答えします」と言う。これに目を丸くして「丸投げ?」と漏らす命ちゃんだった。
麻祐子は「根拠もないのに疑うなんて酷いですよ。馬鹿馬鹿しい」と言って怒り、立ち上がると帰って行こうとする。で、バッグを手にして「帰る」と言って出ていこうとする。が、バッグの中に異変を感じ、手を入れると、小瓶を取り出した。「何これ?」と言う麻祐子。松山さんは「そのまま」と言って小瓶を受け取り、命ちゃんもラベルを見る。「シアン化カリウム。青酸カリですね」と言う命ちゃん。これに驚く麻祐子は「私、知らないよ」と言うが、腰崎も井村も犯人は麻祐子と決めつけた。
松山さんは柴田さんを呼んで、小瓶を「鑑識に回してくれ」と言って渡す。が、命ちゃんが「待ってください」と言い、「柴田さん。皆さんを見てて下さい」と指示をして、松山さんに「こっちへ」と言って話をする。「何か変ですよ」と言う命ちゃん。松山さんは「帰りたい」というのは証拠を消すためだと言うが、命ちゃんはどのグラスが社長の所に行くか予測できなかった、と改めて言う。すると「誰が死んでも構わないとしたら」と松山さん。「誰が死んでも良かったんだよ」と言うが「まるでテロリストじゃないですか」と命ちゃん。松山さんは「モデルっていうのは逆恨みとか、そういう因縁が…」とボロクソに言うが、呆れ顔の命ちゃんは「だから、そうやって決めつけるのは良くありません」と叱り、「何か見落としている」と言い、「もう一度整理して見ましょう」と言って、改めてグラスにお茶を注ぐところから始める。
氷、お茶、ミルクの順番で入れて、かき混ぜる。すると松山さんが「美味そうだな、ちょっと飲むぞ」と言って、命ちゃんが注いだグラスを手にして、ストローで飲む松山さん。それを見た命ちゃんの表情が笑顔になって「そうか、そういうことか」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」
命ちゃんは柴田さんを呼んで、耳元にある指示を出した。柴田さんは「了解しました。準備しておきます」と言い、命ちゃんの指示に従う。で「行きますよ、松山さん」と言って、麻祐子たちがいる部屋に入っていく。
すると麻祐子が命ちゃんのもとにやってきて「ねえ、聴いてよ、犯人は私じゃないってば...」と言う。命ちゃんは「ええ、犯人は麻祐子さんじゃありません」と言う。すると麻祐子は「やっぱり最後に頼れるのはあずさだけだよ」と言って命ちゃんの手を握って喜ぶ。が、命ちゃんは「だから、銭形ですって、何回言わせるんですか」とオカンムリだった。
すると井村が「でも、どうして犯人じゃないって言い切れるの?」と尋ねる。これに命ちゃんは「だって犯人は、麗子さん、あなたですから」と言った。驚く井村は「何で私?」と言い、松山さんも「ちょっと待て」と言って、井村は毒を入れることが出来ないと(命ちゃんが)言っていたと言う。これに命ちゃんは「それはグラスを運ぶ途中の話です。麗子さんが毒を盛ったのはお茶を準備している最中です」と言った。これに麻祐子が「待って」と言って、怪しい素振りはなかったと言う。これに命ちゃんは「それは麻祐子さんが気づかなかっただけです」と言う。すると「何それ。私がバカだって言いたいの?」と食ってかかる。「そんなこと言ってません」と命ちゃんは言うと「黙ってて下さい」と言って麻祐子を椅子に座らせた。そして柴田さんを呼ぶ命ちゃん。
柴田さんはトレイに水の入った5つのコップ(1つだけ赤い着色した水で、他の4つは透明の水)を持ってきた。命ちゃんは「小さい頃、こんな遊びをしたことはありませんか」と言ってストローを手にし、片方を親指で塞ぎ、引き上げる。するとストローの中に水が入り、持ち上げることが出来る。「この原理を利用すれば…」と言って、赤いコップの水をストローに入れて指で塞ぎ、透明の水の入ったコップを順番にかき混ぜ、最後のコップで指を離すと、最後のコップだけが赤く染まった。こうやって狙ったグラスに毒を混ぜることが出来る。で、井村が使ったマドラーは、中は空洞でその中に青酸カリが仕込んであった、という命ちゃん。
井村は「待って」と言って、「仮に私が毒を盛ったとして、最終的にグラスを配ったのは腰崎さんよ」と言って、どうやって社長に毒入りグラスを渡せるのかを問う。これに命ちゃんは、腰崎はマネージャーの仕事が長く、気配りの細かい人は目上の人からグラスを配るものであり、腰崎が最初に手にしたグラスが必然的に社長の前に置かれる。また、普通人は手前にあるものから手にする。だから、井村は、腰崎が一番取りやすい位置に毒入りグラスを置いた、と説明する命ちゃん。これに井村は「そんなの全部推測でしょう」と言い、マドラーを調べてみたら、と言う。
で、柴田さんが証拠として押収したマドラーを示して「こちらのマドラーには細工はされておりません。毒物反応もありません」と報告する。すると井村は「ほら見なさい。とんだ見当違いね」と言い、「疑いが晴れたところで私は帰らせて貰うわ」と言って立ち上がり、出ていこうとする。
心臓の鼓動音が聞こえてきて、振り返った命ちゃんが「命長けりゃ恥多し。…」口上が始まる。(今回は、太陽は昇らず、サックスも吹かない命ちゃんです。→バンク映像ではなく、人海戦術を使ったローテクであるが、不自然さを感じさせないようなカット割りの工夫が見られます。)「命の重さを感じなさい!」でストラップを投げる。大きなハートを受け止めたことになった井村は押しつぶされて「命が重い...」と呟く。(手足をバタバタさせませんでした。)命ちゃんが近寄っていき、プロンプターの警官がそれを回収する。
井村は「何するのよ」と命ちゃんに文句を言う。命ちゃんは「あなたは小物作りが得意と言ってましたよね」と言って井村の頭にある簪を手にして、それを調べる。中が空洞になっていたことを確かめると「検査すれば毒物反応が出ると思いますよ」と言った。すると井村は観念したという表情になる。
命ちゃんが、この中に青酸カリを仕込んでマドラーの代わりに使い、警察が到着する前に本物とすり替えた。また、麻祐子のバッグに青酸カリの瓶を入れたのもその時と指摘した。
すると麻祐子がやってきて「何でそんな子としたの?」と尋ねた。これに、自分も売れないモデルであり、社長に言われてスタイリストに転向したのだった。また、社長が3人を集めたのは、麻祐子にファッション誌の専属モデルの話があると言い、社長と喧嘩した麻祐子が本気だと気づいた。それを聞いた井村は、自分にはそんなチャンスも与えて貰えず、悔しく思った。で、社長を殺害してその罪を麻祐子に着せようとしたのだった。で、麻祐子に「売れっ子になれるよう、せいぜい頑張ってね」と言った。で、松山さんが井村に手錠を掛けて逮捕して連行していった。
で、命ちゃんと麻祐子の2人になる。麻祐子が「あんた、なかなかやるじゃない」と言って命ちゃんの横にやってくる。で「銭形だっけ...」と言う。これに「やっと覚えてくれたんですね」と返す。すると麻祐子は命ちゃんに「ここでモデルやんない?」と誘う。「何で私が?」と言う命ちゃんに、麻祐子はこれから専属モデルで忙しくなるから、命ちゃんにここで売れないモデルをやってくれ、ということだった。そんな所に腰崎が「先ほど先方から連絡があって…」と言って、「専属モデルは白紙」だと伝えた。で、麻祐子は「どういうこと?」と腰崎に食ってかかる。
そんな所に「♪美しい人生よ~」と『愛のメモリー』を謳いながら松山さんが戻ってきた。命ちゃんが「どうしたんですか?」と尋ねると、「お前がモデルやんないと言うから、俺が代わりにも出るやろうかなぁ、と思って…」と言うことでった。ご機嫌な松山さんだったが、命ちゃんは先ほど松山さんが「モデルさんなんて自己中だし、嫉妬の塊だって貶していたじゃないですか」と言うが、松山さんの耳には届いておらず「奴らには俺の魅力が分かってなかったんだ」と言って笑っていた。命ちゃんは「凄い自己中」と言って呆れかえってしまい、「勝手にして下さい」と言う。松山さんは腰崎に詰め寄って「俺をモデルにしてくれないか」と売り込んでいた。
そんな所に柴田さんが登場して「あ~あ。今日もこうして日が沈む。果たして警視庁一の色黒刑事・松山進はモデルとしてできるのでしょうか」と、完全に「恋とオシャレと男のコ」のエンディングになっている。(但し、バックには命ちゃんの歌う『命短し恋せよ乙女』が流れている。)柴田さんは「無理でしょう」と続けると、松山さんの騒ぎに加わっていく。それを見た命ちゃんは「私、宿題あるから帰りますね」と言って、笑いながら帰って行った。
次回は「愛しすぎた男! ~何もそこまで殺人事件」という物語です。次回予告で「風水」「黄色」ということが出てきたが、これらのキーワードから思い出されるのは「舞・3話」であるが、その焼き直しとはならないでしょうね。それよりも、登場人物の役名で完全に遊んでいますね。(高望竹刀(たかのぞみ・しない)に高望奈子(たかのぞみ・なこ)、河合壮(かわい・そう))まあ、こういうのは「ケータイ刑事」の得意とするところでもありますし...
「鑑識メモ」:柴田さんだけではなく、命ちゃんと麻祐子、柴田さんの純に並んでいる。で、「鑑識メモ」という文字が落ちて「恋とオシャレと鑑識メモ」と出て「ファッションチェック」となる。(柴田さんの手には「鑑識メモ」と書かれた手帳がある。)柴田さんがメモを見ながら語る。「今日の麻祐子ちゃんは…」「そして我らが命ちゃんは…」と2人のファッションの紹介をすると「そして私、柴田は…」と言って鑑識の制服について語り出すが、長くなりそうで、命ちゃんと麻祐子が出てきて「以上、ファッションチェックでした」と言って手を振っていた。柴田さんは「まだ途中なのに...」とぼやいていた。→やっぱりやっちゃいましたね。まあ、コラボならではの所ではありますが...
ところで、前回は出てこなかった柴田さんの手帳「鑑識メモ」が今回は復活しましたね。ということで、「銭形命」ではやはりこの調子で行くようですね。
ちなみに、「柴田束志の鑑識メモ」は、既に「柴田太郎の鑑識メモ」の回数を超えている。(「銭形愛」には「鑑識メモ」は無く、「鑑識メモ」が登場したのは「舞」からである。「太郎」の方は「舞」「泪」「零」の6クールでした。但し、「泪・36~39話」は「閣下のお言葉」として接収されている。「束志」は「雷」「海」「命」ときて、現在7クール目です。)
この後、命ちゃんによる着ボイスDLのお知らせではなく、8/27の「SUMMER PARTY in 赤坂BLITZ!ファン感謝祭歌謡祭」のお知らせで、命ちゃんと松山さんの2人が出てきて、これの案内でした。命ちゃんが「何かが起こる」と言っていましたが、考えられるのは「あれのこと」か「これのこと」でしょうね。→またも雷お姉ちゃまを引っ張ってくるのだから、「雷ちゃんの卒業式」は何だったのでしょうかね。(海ちゃんの卒業式はやっていないので、まだ卒業していないと言えますが、雷ちゃんは出戻りというにしても変だし...)で、岡本杏理の名前があるということで、これは○○○ということでしょうね...
今回の物語は悪くないのだが、放送パッケージとして仕上げたものは虚偽があるということで、実に酷いものでした。(金銭的な損害が生まれていないので「詐欺」ではないが、「詐欺モドキ」である。)「恋とオシャレと男のコ」の時にも何度も記したが、言葉通りの「ワンシーンワンカット」を活かした放送が出来ないのであれば、これは企画ミスとしか言いようがない。何せ、もっと面白く楽しめるものとなったのに、それをぶちこわして中途半端なレベルの面白さに抑えてしまうのだから、企画倒れと言って良いものである。まあ、本放送をオンタイムで見ず、録画したものを見ることにして、CMは飛ばしてしまえばいいのですけどね。→が、本放送を一番軽視することになり、これはテレビを生で見ることの否定にも繋がる大問題である。
「海」の2nd.あたりから、全体構成が悪くなり、以前の「ケータイ刑事」の輝きが失われてきているが、「命」でその反省が活かされていないとなると、そろそろ「ケータイ刑事」シリーズも完全に幕を下ろすことを考えたるべきですかね...(一応、8代目・四女を最終作とする。何せ「M2」で雷ちゃんが「四姉妹の長女」と言っているだけに、三女・命で幕を下ろすのはね...→「命」を1クールで終了として、岡本杏理が8代目として2クールやると、赤リボンの三女・四女は本家三女・四女と同じ期間になるし、本年度(2010/3)に終了ということで、それなりに綺麗な形になりますし...(8代目も1クールとしたら、本年末で終了ということで、こちらでも...))
物語においては、いくつか「?」と思う所がありました。トリックとなった毒入りマドラーの命ちゃんの説明では、麻祐子が持ち方が変と気づいて当然であるし、麻祐子が「鈍い」ということにしてしまうのか、命ちゃんの説明が不十分なのか、ということになる。また、麻祐子が青酸カリの小瓶に気づくのもわざとらしい感じだったし、予想していたネタをくどく何回もやっていたらつまらなくなってしまうし、KJ脚本にしたら、あまりにもお粗末な物語でした。
ところで、お茶にミルクということで「ミルクティー」というのは分かりますが、砂糖は既にお茶(紅茶)に混ぜてあったのでしょうね。でないと、ストレート茶にミルクって、やっぱり変です。→これも今回の物語(脚本)の出来が悪いと感じさせるところである。
ただ、「あずさ」と何度も言われて、命ちゃんがその都度同じことを返していたが、命ちゃんの性格はこれでよくわかりますね。
「愛・13話」の「ワンシーンワンカット」は、別の目的でやってみようということで行ったら、予想を超えた面白さが生まれた、ということになったが、「ワンシーンワンカット」が先にあった今回の物語では、それなりの面白さはあるものの、「+α」の面白さが全く出ず、逆に脚本の詰めの甘さが出ただけという凡作になってしまい、残念な物語でした。
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