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「悪名」(その5) [映画(邦画)]

今回は1962年のシリーズ第4作についてです。清次が登場しての第2作であるが、コンビとしては本作からと言ってもよく、ここからいよいよシリーズとして邁進していくことになる作品である。

シリーズ第4作続・新悪名」(1962年)
作品データを記しておくと、1962年の大映京都の作品で、時間は100分、原作は今東光、監督は田中徳三、脚本は依田義賢、撮影は武田千吉郎、美術は西岡善信、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田宮二郎、赤城まり、水谷良重、藤原礼子、阿井美千子、近藤美恵子、ミヤコ蝶々、茶川一郎、遠藤辰雄、杉田康、永田靖、西川ヒノデ、丸凡太、遠山二郎、宮シゲオ、千葉敏郎、浜村純、堀北幸夫、岩田正、三浦志郎、志賀明、西岡弘善、桂三千秋、谷口和子、高月冴子、安川洋一、北野拓也、岸本勝、たちである。

やや坂の闇市を追放された朝吉は、故郷・河内に戻ってくる。が、暫くすると田舎が嫌になって再び大阪に出て行く。そこで靴磨きの少女・ひろみを拾い、更に昔の知人・おぎんと再会する。おぎんは女剣劇の一座にいたが、演芸館主・玉島の横槍のために興行が出来ないでいた。朝吉は女座頭・五月淳子と会い、尽力を約束して玉島の事務所を訪れる。するとそこには用心棒として雇われていた清次と会う。話を付けて興行を行い、無事に終了する。が、一座のギャラを前借した大磯が姿を消していた。困った朝吉は、自分の体を手形にして借金をして、金は因島の麻生親分に借りて払うと約束し、ひろみを清次に託し、玉島と共に因島へ渡る。しかし、麻生親分は既に死んでいて、朝吉は万策尽きてしまう。そしてシルクハット親分の所に連れて行かれる。が、シルクハットの親分からの連絡を受けた琴糸が訪ねてきて、以前の恩返しとして金を持って来た。その頃清次は、ひろみの歌の素質を見抜き、のど自慢に出させようとしていた。そこに愚連隊の乱入でのど自慢の夢は消える。怒った清次は愚連隊を蹴散らすも、脚をピストルで射たれて負傷する。その騒ぎの中、ひろみは大磯が因島へ行くことを聞き、ひろみや清次たちも因島へ向う。朝吉と合流し、事情を知ると、大磯を必死になって捜すが見つからなかった。が、大磯が夜に突然現れて朝吉を襲う。これを蹴散らし、大磯の話を聞くと、黒幕は玉島ということが分かる。朝吉たちは大阪に戻り、玉島の元に行く。で、大暴れする朝吉と清次の前に、玉島は敗れ、玉島から金を取り返した。で、その金を女剣劇一座へ送り、ひろみを一座に預けると、朝吉と清次は去っていった。

前作からの続きという物語であるが、第1作の「悪名」に対して、「続」「新」ときた次が「続・新」というのは実に安直である。(が、実に分かりやすいと言えば分かりやすい。)ちょっと都合が良すぎると感じてしまう所もある(過去のシリーズの登場人物を再び登場させるのはともかく、もう少し練られた形で再会した方が良かったですね。)が、まあシリーズ作品として動き出したらこんな所でしょう。それなりに楽しむことが出来る1本である。

 

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