SSブログ

「悪名」(その7) [映画(邦画)]

今回は、全部で4作がある1963年の作品の中から、シリーズ第7作と第8作の2本についてです。

シリーズ第7作悪名波止場
作品データを記しておくと、1963年の大映京都の作品で、時間は92分、原作は今東光、監督は森一生、脚本は依田義賢、撮影は本多省三、美術は太田誠一、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、勝新太郎、田宮二郎、滝瑛子、水原弘、藤田まこと、藤原礼子、紺野ユカ、弓恵子、吉田義夫、真城千都世、毛利郁子、青山ミチ、清川虹子、伊達三郎、水原浩一、矢島陽太郎、天王寺虎之助、杉狂児、島ひろし、ミス・ワカサ、太田優子、芝田総二、小林加奈枝、滝のぼる、三藤愛子、西岡弘善、薮内武司、谷口和子、金泥阿字子、馬場勝義、和泉圭子、ジニー・マリッチ、たちである。

前作の続きであり、四国から大阪に戻るために乗った船の中で、朝吉と清次は、「清次」と名乗る男と出会う。彼の本名は三郎と言う名前であり、朝吉は三郎の力になることにした。で、三郎に連れられて言った場所には、悦子という女と三郎の妹・おとしとがいた。しかもおとしは麻薬中毒になっていた。三郎は朝吉たちを連れてくると、鬼瓦組の金を持って消えてしまい、朝吉と清次は鬼瓦の所で働くことになる。鬼瓦は運送業を看板としていたが、裏では麻薬の密売をやっていた。そんな中、鬼瓦の麻薬の入手ルートであるおなご舟の連中が、麻薬を運ぶことを拒否した。鬼瓦はこれに怒り、その中心となっていたおとしを見せしめのために殺した。この一部始終を見た悦子は怖くなって足を洗おうとするも、なかなか抜け出せずにいた。清次は託児所から混血少女・マリをおとしの娘として慰謝料を巻き上げようとして成功するが、マリは悦子の実子であり、悦子は半狂乱になる。鬼瓦は悦子の様子から、おとし殺しについて知っているとと感じ、マリを罠に使って悦子を殺そうとする。辛うじて難を逃れた悦子は、全てを朝吉に告げた。で、朝吉たちは鬼瓦と対決することに決め、おなご舟の連中も仲間に加われ、鬼瓦たちの一味と対決となり、鬼瓦たちは倒された。

前作から続く物語であるが、時系列としての繋がりがあるだけで、前作の(ゲスト)キャラたちが登場する訳ではない。まあ、10作を越える作品があるシリーズとしたら、こういう作品があってもよろしいかと...

シリーズ第8作悪名一番
作品データを記しておくと、1963年の大映京都の作品で、時間は89分、原作は今東光、監督は田中徳三、脚本は依田義賢、撮影は武田千吉郎、美術は西岡善信、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田宮二郎、江波杏子、藤原礼子、雪代敬子、丸井太郎、茶川一郎、芦屋雁之助、芦屋小雁、伊井友三郎、安部徹、名和宏、たちである。

大衆の零細な資金を集めて、町の金融業を営む大黒金融の社員が集めた金を持って逃げたということで、朝吉の元に助けを求める声が集まる。で、朝吉と清次は大黒金融の大阪支社に乗り込む。で、逃げた社員・大野を追って、東京本社に向かった。が、社長の郡は朝吉たち会おうとはしなかった。ということで、朝吉は美人秘書・圭子に食い下がる。その頃清次は、上野で工藤組に潜り込み、監禁されている大野を発見した。で、持ち逃げの真相を聞いた。彼は恋人の圭子が400万の分け前を約束に、偽装拐帯事件を起こしたことにして逃げているという。で、黒幕が郡社長と工藤ということだった。やがて、使い込み金の証拠となる郡の手帖が金庫から消え、圭子が大野を求めて工藤の所にやってきた。清次は大野と圭子を痛めつけることで工藤に取り入る。で、工藤は2人を抹殺するように清次に命じ、2人を消すという口実で2人を逃がす清次。が、バレて捕まってしまう。そして大野は他の組に売られることになる。朝吉は何だかんだで工藤が怪しいと睨み、工藤の事務所に乗り込んできた。で、清次たちを助け、郡と工藤を倒した。で、大阪に帰って行った。

いつもの作品と舞台が違って、東京ということになっていることで、田舎者という所を出している朝吉というのが今までとは違う所である。が、ノリは今までの作品と特に変わらず、普通に楽しめる作品でした。

 

悪名波止場 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

 

悪名一番 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

 

悪名 DVD-BOX

悪名 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

悪名 DVD-BOX・第二巻

悪名 DVD-BOX・第二巻

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。