ケータイ刑事銭形舞7話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形舞[裏ネタ編]」の第7話「忙し過ぎる死体 ~チーフ脚本家殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の2回目(通算では3回目)は、劇中にこの言葉が出てきて、本人から役者にバトンタッチされることになった「学芸会」について、「放送倫理」についてと、これに書いた脚本を保存していたということから「フロッピーディスク」について、そして舞ちゃんが事件を解く鍵となった「古語」について記します。(この物語については今回で締めます。)
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「学芸会」:学校行事の一つであって、主に初等教育で行われる演劇や音楽などの発表会のことである。特に「劇」を行うことが多い。そのため英語では「The School Plays」と呼ばれている。(「Literary Arts Exhibition」と呼ぶこともある。)
尚、学校によっては「学習発表会」と呼ぶこともある。また、小学校では「学芸会」と呼ぶのが一般的であるが、幼稚園や保育所では「生活発表会」または単に「発表会」と呼ぶことの方が多く、中学校や高等学校では「文化祭」と呼ぶことの方が多い。そのため「学芸会」と言うと小学校というイメージが定着している。
これは学習指導要領に於いては「学芸的行事」の一つとされていて、小学校、中学校では正規の履修科目となっているので、履修しなければならず、参加は義務である。(大学祭は課外活動であって参加しなくても問題はない。)
1年に1回行われるが、その時期は主に秋(9月から11月)に行われることが多い。そのため、秋の歳時記というイメージがあるが、これは法律で定められているものではない。そのため、春に行う学校もある。(「秋」の季語にはなっていない。)また、学校によっては、学校全体で同時に行うのではなく、学年事、または学級単位で別々に行う所もある。
小学生が行うものであるため、劇に於いては演技力が求められるものではなく、参加して学ぶことが優先される。そのため、あくまでも素人が行うものであり、演劇の世界で行われる(有料の)上演とは全く異なるものである。よって、演技力については全く問われることがなく、このことからプロの世界の演劇でも演技の技量が低いものの例えとして使われる言葉となっている。
「放送倫理」:「倫理」とは、道徳の規範となる原理であり、善悪の基準、人として守るべき道のことである。
テレビやラジオ放送は不特定多数の人を相手に行われるものであり、社会に対する大きな影響力を持っている。そのため、どんな内容でも問題としないで放送すると、様々な問題が生じることになる。また、放送は、福祉の増進、文化の向上、教育・教養の進展、産業・経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に寄与するという使命がある。そのため、民主主義の精神に乗っ取り、放送の公共性を重んじ、法と秩序を守り、基本的人権を尊重し、国民の知る権利に応えて、言論・表現の自由を守るために、放送業界が自主的に定めたルールのことである。早い話、放送業界に於ける番組内容のガイドラインであり、ルールである。
特に、性的描写など、差別用語などは厳しくチェックしてされている。また、報道番組では真実性ということが重要であり、やらせ、でっちあげが問題となったのは記憶に新しい所である。
人権を守るということでは、1972年に放送された「超人バロム1」という特撮ヒーロー番組に於いて、劇中に登場する魔人ドルゲが、当時日本に在住していたドイツ人が、子どもがこの番組に登場するドルゲが元になっていじめられる、として番組に抗議をした。で、これ行こう、テレビ番組に於いて「この番組はフィクションである」という旨のテロップが挿入されるようになったとされている。
また、1997年にはアニメ「ポケットモンスター」の放送中、視聴者の一部が体調不良を訴え、各地で病院に搬送されるということが起こり、135人の児童が入院するということが起こった。後に、番組内での激しい光の点滅を断続的に見たことによる光過敏性発作が起こったということがわかり、番組製作の段階で、光の点滅に対する規制を強化したり、番組内で「テレビを見るときは離れて、明るい部屋で見る」という旨のテロップが挿入されるようになった。
テロップに関しては、新たに製作される番組では挿入が義務化されるようになったが、それ以前に製作された番組の再放送を行う際にも、字幕テロップを追加挿入されている。
「フロッピーディスク」:磁気ディスクの一つで、記憶装置の1つである。磁性体を塗布した円盤を紙またはプラスチック製の保護ケースに入れたものであり、これの読み書きを行う装置に入れて、データを記録したり読み出したりするものである。英語では「Floppy Disk」と言う。(磁気ディスクであるため「Disk」が正しい。CDなどの光ディスクは「Disc」が正しい。→よって「Floppy Disc」や「Compact Disk」というものは(商品としては)存在しない。)
1970年にIBMが開発した8インチ(容量は128バイト)のものが最初に登場し、初期のパソコンでは広く使われた。その後、小型化と大容量化が進んでいくことになり、1976年には80kBの容量を持った5.25インチのものが開発された。また、5.25インチのものは、ディスク・サイズは同じであるが、高密度記録化が進み、1.2MBの記憶容量を持つものまで開発され、'80年代前半のパソコンでは主流になった。
更に小形の3.5インチが1980年に登場するが、これはSONY独自のものであり、これを元にして規格統一が行われ、改良された3.5インチ(容量は1.44MB)のものが1984年に登場し、5.25インチから主役の座を奪うことになった。そして'80年代後半には、ワープロ機を中心に広く普及することになり、パソコンの方でも'90年代は主流を占めるものとなった。
これら以外にも、更に小形の3インチのもの、大容量化を行ったZIP、スーパーディスクなどが登場したが、これらはいずれも広くふきゅうすること無く消えていき、FDの主流は3.5インチであった。しかし、更に大容量の光ディスクの登場や、扱うデータ量の増大によって、2000年頃からは次第に衰退していくようになり、現在では絶滅間近になっている。→今や、大きさでは小指の爪ほどの大きさのmicroSDカードが、3.5インチFDの10000倍以上の容量のものが登場し、USBメモリーでは更に大容量のものまで登場している。FDはあくまでも接触式であり、構造上、回転系が必要であるが、メモリーカードは回転部が無く小形であるという特徴もある。(規格上では、FDの100万倍以上の容量となる2TBまで発表されている。)よって、FDが消えるのも時間の問題ですね。
「古語」:「古言(こげん)」と言う場合もある。昔の言葉、古い時代の言葉であって、現在は使われていない言葉のことである。英語では「Archaism」と言う。または古人が言った言葉のことを指す場合もある。(「古人曰く」というものがこれに該当する。)
使われなくなった理由は、言葉は時代と共に変化していくものであり、変化したことで廃れてしまった場合と、方言を含む複数の言葉を統一することで使われなくなったもの、更にはその言語話者が滅亡したなどで誰もいなくなって消滅したものなどがある。
日本語でも、奈良時代に使われていた「上代日本語」、平安時代に確立した「中古日本語」などがこれに該当する。特に「中古日本語」は「ひらがな」(「ゐ」「ゑ」も含まれる)と「カタカナ」(「ヰ」「ヱ」も含まれる)が使われることになり、現代日本語の基礎となったものである。現代日本語の単語の中でも、この時代から変化したものもあるが、そのままというものもある。
ちなみに現在では「ゐ」と「ゑ」は「い」「え」に全て置き換えて表記されるが、「ヱビスビール」は固有名詞であるため、このような場合のみ、現在でも使われている文字である。
↓いくつか
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↓一応まだ販売はしていますが...
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