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ケータイ刑事銭形泪32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

本日の「名曲探偵アマデウス」は再放送(ファイルNo.011)だったということで、ピンチヒッターのちゃんに登場して貰います。尚、来週27日の「名曲探偵アマデウス」は、ゲストが金剛地武志さんということなので、期待が膨らみます。(取り上げられる曲の方は、ベートーベンの「ピアノソナタ第8番 悲愴」です。)


6回目となる「銭形泪・2nd.19話」(通算では32話)の「よっ、座布団一枚! ~人気落語家殺人事件」の「裏ネタ編」は、冒頭で高村さんがテレビを見ていて口にした「凸凹コンビ」について、事件現場にあったことから「鳩時計」について、そして被害者がこれをして犯人の殺害を計画していたことから「待ち伏せ」について、この物語では成立しないものの、この可能性があったことから「正当防衛」について記します。

尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

凸凹コンビ」:「凸凹」(でこぼこ)というのは、物の表面に起伏があって平らではないことを指したり、多い少ない、もしくは大きい小さいがあって不揃いであること、均一でないこと、不釣り合いなこと、バランスが悪いこと等を指す言葉である。また、この漢字を逆にして「凹凸」と言う場合もあり、意味は基本的に同じである。が、この場合の読み方は「おうとつ」となって「ぼこ・でこ」とは読まない。(「凸凹」は「とつおう」と読むこともあるが、一般的には「でこぼこ」と読む。)→「表面が均一でない」という意味で言う場合は「凹凸」と言うことが多く、「凸凹」と言うと「不釣り合い」「バランスが悪い」ということも同時に言う場合に多い、という傾向がある。

一方、「コンビ」とは「コンビネーション」の省略形であって、組み合わせのことである。人に関して言う場合は「二人組」のことを指す言葉である。

で「凸凹コンビ」というと、二人組であって、その2人の人が「大きい/小さい」、「太っている/痩せている」というように、見た目が対照的な場合のコンビのことを言う。または、普通に考えると不釣り合いと感じるコンビのことをいう。(優秀な人と落ちこぼれのコンビなどで、「ケータイ刑事」の銭形と相棒刑事はこれに該当する所がある。)

尚、見た目が対照的なコンビは、お笑い芸人の世界に色々とみられ、漫才コンビに多くある傾向がある。(漫才コンビは「ボケ」と「ツッコミ」であることから、元々凸凹コンビである。)

ちなみに、「凸」と「凹」の画数や書き順を知っていますか?画数は共に5画であり、部首も共に「凵」である。(2画の部首である。)書き順は以下の通りである。(但し、「凸」は1画目と2画目が逆になっている辞書もある。)

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また、英語では「凹凸」「凸凹」のいずれもが「Uneven」「Rough」「Bumpy」と言う言葉が使われる。この中でも「Uneven」は「平でない」ということで使われ、「Rough」と「Bumpy」は道がでこぼこしている、起伏が多いという意味で使い分けられている。

鳩時計」:掛時計(柱時計)の一つであり、錘を使用した時計である。時計の上部に小さな窓があって、毎時丁度の時刻(毎時00分)を時計の針が指すと、その窓が開いて、その中から小鳥の模型が出てきて、時刻の数だけ鳴くという時計である。(中には毎時30分にも鳴く時計もある。但し、この時は1回だけ鳴く(→12:30、1:00、1:30は3回続けて1回だけ鳴くということになる。)か、丁度の時刻鳴き声とは異なる鳴き声(短いものが多い)のものとがある。)

小鳥の人形は基本的にはカッコウであり、カッコウの泣き声で時刻を知らせるものが一般的であるが、別の鳥(例えば「鳩」「ニワトリ」など)になっていて、その鳥の泣き声で時刻を知らせるものや、鳥ではなくて、例えば人間の人形になっていて何かの動作を行うというものもある。(変形したものということになるが、これらも「鳩時計」と呼ばれている。)が、日本では「鳩」ということになっている。

18世紀の終盤にドイツで発明されたとされていて、スイス国境に近いシュヴァルツヴァルト地方が原産地となっている。小鳥が出て鳴くという仕掛けが考案されて、日本式に言うと「カラクリ時計」のような仕組みになっていて、錘に働く重力がその動力となっていて、仕掛けが動き、同時に音を出す仕組みとなっている。(音については、オルゴールが組み込まれているものなどもある。)

しかし、現在では時計のムーブメントはクオーツを使ったものが主流となっていて、錘は単なる装飾になっているものが多く、こういうものは小鳥が飛び出す動作や音を鳴らす動作は独立していて、その時刻になるとスイッチが入って、電池を動力として動くというものが多くなっている。→デジタル表示を行う鳩時計も存在しているが、これはマイコン制御ということになる。

18世紀にドイツで生まれたものは、時計という日用品に遊び心が加わったものであるが、そこには伝統工芸の玩具の技術が加わった技術水準の高いものである。(機械式時計に機械的玩具が組み合わさっている。)しかも、掛時計であって柱に掛けて使用するという使用形態まで考えた上で設計されたものである。つまり、一見したところは玩具のように見えるが、当時としては最先端の技術の融合がされた最新の機械であったということになる。

クオーツ時計でも同じようなものがあるが、完全に機械式時計である昔ながらの鳩時計(誤差もクオーツ式時計と比べて大きいのも確かである。)も独特の味があるだけに、残って欲しいものである。

尚、本来の「鳩時計」は分類上は「掛時計」または「柱時計」の仲間に分類される。(最近では独立した人形部分をクオーツ時計と組み合わせた卓上型の鳩時計もあるが、そういうものは「卓上時計」であって「鳩時計」としては認められていないのが現状である。)

また、英語では「Cuckoo Clock」、ドイツ語では「Kuckucksuhr」と言う。

待ち伏せ」:相手の不意を突くために、隠れていて、狙った相手が来るのを待つことを言う。で、その相手がやって来たら奇襲するというものであり、戦術の一つである。(単に待っているだけでは「待ち伏せ」とは言わない。)また、英語では「Ambush」という。

戦争などの作戦の一つであり、奇襲攻撃というのはよく見られるものであるが、その場合は攻撃舞台が待ち伏せをすることになる。また、狩猟の際にも、獲物となる動物の通り道などで隠れて待っているという方法は一般的なものである。(肉食動物が餌となるほかの動物を襲う場合も、このような行動を行うことがある。そういう動物は、人間のように学んで知ったのではなく、本能的に「待ち伏せ」が有効であるということを知っていることになる。)

「待ち伏せ」を行う場合、ポイントとなるのは、ターゲットとなる相手が来るまで待っている時は、そこにいることをターゲットに発見されないことである。そのため、様々な偽装工作が行われて、その場の環境に溶け込むということが行われる。(物陰に隠れるというのはありふれたものであり、迷彩服を着たり、顔や腕、更には所持している武器にまで絵の具を塗って周囲の環境に同化させることが行われる。)これらの戦術は軍では常識である。

当然のことながら、戦争に於いては敵が待ち伏せしている可能性を考慮した作戦行動を取る必要がある。軍隊では、攻撃方法としての「待ち伏せ」とそれから逃れる対応策を身につけるのは常識であり、様々な技法が考案されている。(が、この両者を学ぶと、いたちごっこのような所があるのは言うまでもない。→要は、瞬時の判断が大事であり、常に状況を観察し、何かある事に気づいたら素早い対処行動を行うことが必要である。)

実際、歴史を紐解いていくと、古代から「待ち伏せ」は戦争に於いて、当たり前のように使われてきた戦術である。古いところでは、紀元前217年の第二次ポエニ戦争において、トラシメヌス湖畔の戦い(イタリア中部にあるトラシメヌス湖(現在はトラジメーノ湖と言う)の地で、共和政ローマ軍とカルタゴ軍の戦いで、カルタゴ軍のハンニバル将軍がガイウス・フラミニウス率いるローマ軍を打ち破った戦いである。)が「待ち伏せ」を使った戦いで、それが成功したものとして有名である。それ以降も、有名な戦争では大なり小なりの「待ち伏せ」が行われている。

20世紀に入ってからの戦争では、無線通信などの技術が進んだこともあって、無線傍受によって敵の作戦をしり、(当然、暗号が使われているため、暗号解読も行われた上で)敵の作戦を利用しての待ち伏せ作戦が行われている。(当然のことながら、相手を混乱させる目的で、わざと敵に傍受されやすいようにして、敵が仕掛ける「待ち伏せ」を逆利用する「待ち伏せ」を展開するということもある。)第二次大戦では日本軍がアメリカ軍の待ち伏せ作戦によって、壊滅的な打撃を受けた戦いがいくつかある。

この物語での「待ち伏せ」は、豪遊亭金蔵(結果的には被害者になった)が怪し屋ホシ丸(結果的には犯人になった)の自宅で待ち伏せしていて、帰宅したホシ丸を襲ったので、立派な「待ち伏せ」ということが出来る。結果的に、待ち伏せしていた金蔵が殺されることになったため、「待ち伏せ」に関して言うと襲われたホシ丸は正当防衛ということになるはずだったが、逆に策を取ったことが仇になって、「正当防衛」ではなく殺人と言うことになってしまった。

正当防衛」:英語では「Self-defense」と言う。急迫不正の侵害に対して、自己または他人の権利を防衛するために、やむを得ずに行う加害行為のことを言う。この場合、この加害行為が犯罪行為になったとしても、これは犯罪には問われない。また、民法上でも賠償責任を負わないで済む。(但し、過剰防衛であった場合は全く問われないということにはならず、減免された形で罪に問われたり、損害賠償を負うことになる。)

正当防衛が成立するためには、急迫の侵害であること、不正な侵害であること、自己または他人の権利防衛のためであること、やむを得ずに行った行為であること、を充たす必要がある。これらの判断は当事者ではなく、警察が判断して検挙するかしないかを決め、起訴された場合は裁判で判断されることになり、当事者のその場の判断で決まるものではない。

そのため、同じような事件であっても、「正当防衛」が成立する場合と成立しない場合がある。例えば、痴漢に対抗するために催涙スプレーをいつも持ち歩いている女性が、(初めて)突然痴漢に襲われ、その撃退のために催涙スプレーを使い、痴漢が怪我をした場合と、何度か痴漢に襲われたことから催涙スプレーと何らかの武器になるものを入手し、次に襲われた時に催涙スプレーを使い、痴漢が怪我をした場合、そして用意していた何らかの武器を使って痴漢を負傷させた場合を考える。この場合、第一の場合は完全に「急迫」ということになって、「正当防衛」が認められる可能性が高いが、第二の場合は「急迫」が認められても「予見されたこと」として100%の「正当防衛」が認められることになるかは分からない。(おそらく90%以上は認められるでしょうが...)しかし、第三の場合(例えばメリケンサック(ナックルダスター)を用意していて、これを使って反撃に出る、など)では、「正当防衛」が認められたとしても「過剰防衛」と判断される可能性がある。もしも「過剰防衛」と判断されると、痴漢行為の被害者として認められる損害賠償の金額が多少減免されることになると思われる。(まあ、痴漢に対して治療費を支払うという所まではいかないでしょうが、この反撃によって痴漢が死亡したり、半身不随になったとしたら、何らかの負担を背負わされる可能性がある。(普通の殺人罪や傷害罪としての損害賠償額よりは減免されるのは間違いないでしょうが...))→これらの最終的な判断は、裁判となって、そこで判断されることになるので、ここでは「可能性がある」と記しています。

 

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