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「悪名」(その10) [映画(邦画)]

今回は年に1本ペースに落ちた1966年の作品1本についてです。

シリーズ第12作悪名桜
作品データを記しておくと、1966年の大映京都の作品で、時間は86分、原作は今東光、監督は田中徳三、脚本は依田義賢、撮影は宮川一夫、美術は西岡善信、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田宮二郎、市原悦子、守田学、酒井修、須賀不二男、多々良純、沢村貞子、藤岡琢也、浜田雄史、高杉玄、鎗田順吉、南条新太郎、堀北幸夫、西岡弘善、北野拓也、たちである。

大阪で焼鳥屋となった朝吉と清次は、ある日、暴力団に襲われた新聞記者を助けた。これによって街の英雄に祭り上げられた。また、朝吉を刺そうとした愚連隊の少年・猛は朝吉に捕まって焼鳥屋を手伝わされることになる。そんな頃、八尾から幼馴染の菊枝がやってきて、朝吉の父の死水をとってきたと言い、遺言で女房にしてほしいと言って、そのまま居座ってしまう。朝吉は猛をまともにしてやろうとして、親である沢村亀之助を訪ねるが、朝吉たちの家主でもあって、この界隈の大地主でもある沢村は、体面ばかりを重んじて、息子が焼鳥屋ということが気に入らず、馴染みのあるやくざの大鯛組を使って猛を取り戻そうとする。で、朝吉は意地でも猛を真人間にすると誓う。しかし、大鯛組が焼鳥屋に殴りこみを掛け。家は壊され、猛は脱走してしまう。更に、菊枝が妊娠しているのを知った清次は、朝吉の子だと思い、愛相をつかして去っていく。が、菊枝の子の父は朝吉ではなかった。清次は大鯛組の後藤を脅して20万円を捲きあげて朝吉の家へ投げむ。その頃、猛は大鯛組のやくざと争い、1人を傷つけたことでABCクラブら駆け込んでいた。ABCクラブは沢村と手を組んで、この界隈に娯楽センターを作ることを考えていた。で、朝吉、大鯛組、ABCクラブ、沢村のそれぞれの思惑が入り乱れ、あの手この手の争いが続く。猛は煽てられて大鯛組の幹部・後藤を射殺し、朝吉の家へ飛び込んでくる。自首させようとした朝吉だったが、警察に向かう途中で猛は射殺されてしまう。で、遂に堪忍袋の緒が切れた安佐北は、菊枝を八尾に帰すと、ABCクラブに殴りこんで叩き潰し、続いて大鯛組に殴りこみ、壊滅させて旅に出た。

四つ巴の思惑が入り乱れるという展開はなかなか面白い。(とは言っても、実質的には朝吉とそれ以外の勢力の1対3に近いものですけど...)クライマックスはたっぷりと暴れてくれる朝吉と清次ということで、本シリーズの中では久しぶりにやってくれた、と感じた作品でした。

尚、菊枝を演じている市原悦子が良い味を出しているのも見所である。

 

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