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名曲探偵アマデウス#45 ヴィヴァルディ「バイオリン協奏曲集<四季> 秋・冬編」 [ドラマ]

今回の物語は、本年度の1本目の続きという物語で、ヴィヴァルディの「四季」の秋と冬ということになりました。(ファイルNo.031の続編)冒頭にカノンさんが、そのファイルNo.031のことを簡単に語ってくれる。(ディープ内藤の時と同様です。)で、ゲストはファイルNo.031に続いて田畑智子さんの2度目の登場となりました。今回登場したのは秋子と冬子で、ファイルNo.031に登場した春子と夏子と四姉妹と思いきや、秋子は姉妹であったが、冬子はその3人の母ということでした。(春子、夏子、秋子の三姉妹の母親が冬子ということになる。)ということで、予想していたことと違った設定だったというのは楽しくなります。

冒頭は、カノンさんが所長にコーヒーを入れて持っていき、それを飲んだ所長が「残念な味だ」と口にすると、カノンさんの口撃が始まる。「経費削減のために、安~いインスタントコーヒーを薄~く入れているから」と唯では転ばないのは面白い所です。(一応、ファイルNo.031のラストの再現ですが、カノンさんの服装、コーヒーカップの形が違っています。)

で、ファイルNo.031のあらすじが語られる。で、秋子がやってきて「事件はまだ終わっていなかったのです」ということで、今回の物語が始まる。三女・秋子はイタリアにバリスタ修行に行っていて戻ってきたが、喫茶店の方は全く変わっていなかった。で、「春」と「夏」しか聴かなかったということで、ちゃんと「秋」と「冬」も聴いて、本当の父の思いを考えて欲しい、ということでした。

で、まずは「秋」から説明が始まる。ここでは「実りの秋」ということから、見せにワインをということで、ワインを口にする3人。が。所長が酔っぱらってしまい、更にはイビキをかいて寝てしまう。が、酔っ払いながらも説明をする。→いつもと完全に調子が違う所長だが、こういう所は面白いところです。が、それでも説明できるというのは、やはりただ者ではないですね。

ここでは「通奏低音」の説明となり、数字で記された和音の演奏方法が演奏者の即興で広がるというのは奥深い所ですね。

で、所長が秋子に「あなたの選んだワインには気持ちが確かに入っていました。私はそれに酔ったので~す」と言ってワイングラスを秋子に向けるが、カノンさんがそのワイングラスを奪い「何、きざったらしいこと言ってるんですか!」と言い、一気にグラスのワインを飲んでしまうところは、カノンさんのヤキモチで面白い所でした。

そんな所に秋子の携帯が鳴った。近所で冬子を見た、と姉・春子からだった。「妹さん?」と所長が尋ねるが、これには答えずに秋子は「捜してきます」と言って飛び出して行った。→ファイルNo.031の時も、こういう形で「春」から「夏」に変わりましたね。

で、冬子が登場する。カノンさんが「まさかこの展開」と行って「冬子さん?」と言うと、確かにやってきた女性は志岐冬子だったが、年配の和服の女性だった。(しかも京都弁で語る。)冬子は三姉妹の母であるが、10数年前に中学生だった娘たちを残して家を出てしまったのだった。で、父から「四季」のCDと「冬」と欠かれたカードが送られてきて、その意味を知りたいということだった。で、「冬」の説明が始まる。

それにしても、実にソネットに添えられた雰囲気を上手く描いているのですね。カノンさんの豊かな表情も顔負けと言うぐらいにメロディが豊かに表現されているのは凄いところです。

「冬」の第1楽章と第2楽章の説明が済むとカノンさんが「ご主人に会いに行ったらどうですか」と行ったことから、冬子は飛び出していく。カノンさんが追いかけていき「病院はお風呂屋さんのとなりですよ」と行っていたが、町内会総動員といった感じがしますね。

が、冬子と入れ替わるように秋子が現れる。秋子は(冬子の)話を聞いていた。が、気持ちが整理できないでいた。で、「冬」の第3楽章の説明となる。で、秋子の気持ちの整理が出来て、母を迎えることが出来るようになる。で、冬子がお父さんの病院にいる、とカノンさんが教え、秋子は病院に行った。ということで、今回も崩壊した家族の輪を取り戻すことになった名曲探偵でした。(やはり、「人生相談ということになっている所長。「名曲探偵」以外の看板を上げても良いように思います。)

今回のドラマ部分は36分弱、曲の演奏は7分強、ラストのオチが1分弱という構成でした。曲の所では「秋」の第1楽章、「冬」の第1楽章、第2楽章、第3楽章がダイジェスト的に流れました。→7分少しという時間では、とても全てをという訳にはいきませんし、今回の物語で説明された部分を中心に、そのおさらいということを考えたら、妥当な所ですね。

ラストのオチの部分は、所長が酔っぱらって帰ってくる。で、「ワインが最高」などと口にして、立ったまま寝てしまう。ということで、カノンさんが「やれやれ」と言ってから、その後の志岐家のことを語ってくれる。冬子は家族の元に戻り、お父さんも無事に退院、家族揃って切り盛りすることになった喫茶店・四季は、秋子のイタリアン。ワインと冬子の京料理が評判となって大人気店になった。で、カノンさんはカメラ目線で「私も飲みに行ってきま~す」と言って敬礼して、飛び出して行った。→喫茶店がワインと京料理って、春子と夏子の立場がないように思うのですが...

一応、ファイルNo.031のラストで、秋子が登場したところから繋がる形でスタートしたが、細かく見ると、ファイルNo.031のラストのカノンさんの来ている服、髪の長さ、秋子のマフラーの柄と髪型が、今回のそれぞれと微妙に違っています。(所長の髪も微妙に長さが違う。)ということなので、ファイルNo.031の続編ではあるが、あの時は一端帰って貰って、翌日にでも改めて来て貰ったと思うことにします。

物語としたら2回分ということになった「愛と葛藤の喫茶店」だったが、喫茶店にワインに京料理って、一体どんなお店になっているのでしょうかね。そんなお店だったら、一度は行ってみたいです。

今回はシリアスな物語であって、ギャグ・パートは控えめだったが、所長が酔っぱらっている所が見られて、所長の今までにない姿を見られたのは面白い所でした。そんな中、カノンさんのヤキモチがしっかりと出ていたのも楽しい所でした。が、次の物語では、所長がカノンさんに対して今までとは違った態度を見せてくれそうで、これも楽しみです。

次回は再来週ということで、一週間が開くことになります。(来週11日はオペラ「トリスタンとイゾルデ」が放送される。)で、ファイルNo.046は18日となって、ショパンの「練習曲集 作品10」、10/25はファイルNo.047のリストの「「巡礼の年・第3年」から『エステ荘の噴水』」、11/1はお休み(または再放送)も11/8はファイルNo.048のショスタコーヴィチ「交響曲第5番」と続きます。

 

今回の作品は人気の高い曲ですから、ソフトも山のようにリリースされています。その中のほんの一部ですが、拾っておきます。 

ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》

ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》

  • アーティスト: イ・ムジチ合奏団,ビバルディ,カルミレッリ(ピーナ)
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1997/10/08
  • メディア: CD

ヴィヴァルディ:協奏曲集 四季  / 調和の幻想 第6・8・10番

ヴィヴァルディ:協奏曲集 四季 / 調和の幻想 第6・8・10番

  • アーティスト: ミケルッチ(ロベルト),ヴィヴァルディ,イ・ムジチ合奏団,コトーニ(アンナ・マリア),ガロッツィ(ワルター),ヴィカーリ(ルチアーノ),アルトベッリ(エンツォ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」

ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」

  • アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ヴィヴァルディ,アルビノーニ,レスピーギ,ジャゾット,シュヴァルベ(ミシェル),マイヤー(ヴォルフガング),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/10/24
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」

ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」

  • アーティスト: アーヨ(フェリックス),ビバルディ,イ・ムジチ合奏団
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1991/06/25
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:四季

ヴィヴァルディ:四季

  • アーティスト: イ・ムジチ合奏団,ヴィヴァルディ,シルブ(マリアーナ),ブッカレッラ(フランチェスコ),野入志津子
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2000/04/26
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:四季

ヴィヴァルディ:四季

  • アーティスト: ビバルディ,アーノンクール(ニコラウス),ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:四季

ヴィヴァルディ:四季

  • アーティスト: キョン=ファ(チョン),キョン=ファ(チョン),ヴィヴァルディ,セント・ルークス室内管弦楽団
  • 出版社/メーカー: TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)
  • 発売日: 2007/07/25
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」

ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」

  • アーティスト: クレーメル(ギドン),ヴィヴァルディ,アバド(クラウディオ),ロンドン交響楽団,ピアソン(レスリー)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」

ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」

  • アーティスト: ムター(アンネ=ゾフィー),ヴィヴァルディ,タルティーニ,トロンヘイム・ソロイスツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:四季

ヴィヴァルディ:四季

  • アーティスト: マリナー(サー・ネヴィル),ヴィヴァルディ,アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ,ラヴディ(アラン),ブラック(ニール),ガット(マーティン),ベネット(ウィリアム),ニックリン(シーリア)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:協奏曲集<四季>

ヴィヴァルディ:協奏曲集<四季>

  • アーティスト: ヴィヴァルディ,アルビノーニ,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ジャゾット,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,シュヴァルベ(ミシェル),マイヤー(ヴォルフガング),ブランディス(トマス),マース(エミール),ボルヴィツキー(オトマール)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/07/16
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」

  • アーティスト: ムター(アンネ=ゾフィー),ヴィヴァルディ,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/09/26
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:四季

ヴィヴァルディ:四季

  • アーティスト: イ・ムジチ合奏団,ヴィヴァルディ,カルミレッリ(ピーナ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/05/06
  • メディア: CD
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》 [DVD]

ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • メディア: DVD
ヴィヴァルディ「四季」 [DVD]

ヴィヴァルディ「四季」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ニホンモニター・ドリームライフ
  • メディア: DVD
ヴィヴァルディ:「四季」ライヴ・アット・カルカソンヌ [DVD]

ヴィヴァルディ:「四季」ライヴ・アット・カルカソンヌ [DVD]

  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • メディア: DVD
ヴィヴァルディ 協奏曲集「四季」 [DVD]

ヴィヴァルディ 協奏曲集「四季」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • メディア: DVD

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