SSブログ

「MAD DOG TIME」 [映画(洋画)]

表題の作品は1996年のアメリカ映画「マッド・ドッグス」である。暗黒街を舞台にしたギャング映画であるが、やけに豪華なキャストと、キャスティングは良いが配役が間違っているのではないかと思わせる配役が絶妙の味を出していて、独特の世界観を生み出している怪作である。

作品データを記しておくと、時間は93分、監督と脚本はラリー・ビショップ、撮影はフランク・バイヤーズ、音楽はアール・ローズである。そして出演は、リチャード・ドレイファス、ジェフ・ゴールドブラム、ガブリエル・バーン、エレン・バーキン、ダイアン・レイン、カイル・マクラクラン、グレゴリー・ハインズ、バート・レイノルズ、ラリー・ビショップ、ポール・アンカ、ヘンリー・シルヴァ、リチャード・プライアー、マイケル・J・ポラード、ビリー・ドラゴ、クリストファー・ジョーンズ、アンジー・エヴァーハート、ビリー・アイドル、ジョーイ・ビショップ、たちである。

暗黒街の大物・ビックが精神病院から退院して戻って来ることになった。ビックのいない間に、彼の縄張りは余所者たちが荒らされていた。たま、ビックの腹心であったミッキーは、ビックの愛人・グレースを寝取っていたが、グレースの妹・リタとよりを戻したいと思っていた。ビックの忠実な子分のベンは、ミッキーのことを良く思っていなかった。また、ビックが戻って来る前に、縄張りを完全に乗っ取ろうと画策していたギャングのジェイクは伝説の殺し屋のニコラス・ファルコを雇い、ことを急ごうとするが、ミッキーがこれを防いだ。そんな所にビックが戻って来た。しかし、まだ完全に元のように戻っていない様子だった。が、ミッキーがグレースと寝取ったことがばれて、その落とし前を迫られることになり...

本作は、豪華なスターたちがちょい役のような扱いになっていたり、意外とあっけなく死んでしまうというように、まともに考えたらあり得ないキャスティングが絶妙の味を出している。また、物語の方も、部分的にはあってないような所があって、出演者たちも楽しんでいると言うことが伝わってくる。また、ポール・アンカが『My Way』を歌っていたり、ロッカーのB・アイドルが少しだけ登場するというように、音楽ファンにも楽しめるお楽しみまで用意されている。

「おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ」が本作にはあって、ストーリーを追っていくのではなくて作品を楽しむということをするにはもってこいの作品である。(ストーリーを度外視して映画を楽しむというのも、時にはよろしいかと...)それにしても、'90'sにこんな怪作がよくも生まれたものですね。(が、こういう怪作はDVD化されていないのが残念で...)

 

↓DVDではなくてビデオです。

マッド・ドッグス【字幕版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: VHS

マッド・ドッグス【日本語吹替版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: VHS

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。