ケータイ刑事銭形泪34話(2nd.21話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
9回目となる「銭形泪・2nd.21話」(通算では34話)の「殺しを語る肖像画 ~軽井沢夫人殺人事件」の「裏ネタ編」ですが、この物語については今回で打ち止めです。で、今回は劇中で名前が出てきた「ルミノール反応」について、「鑑識メモ」でも使っていた「ブラックライト」について、かつての悪戯として好きな子のものとすり替えたとして出てきた「縦笛」について記します。
尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ルミノール反応」:窒素含有複素環式化合物であり、化学式が「C8H7N3O2」であるルミノールを血液に加え、過酸化水素を作用させると、青白色の発光が起こる反応のことを言う。これは科学捜査では多用されるものであり、その四役である「ルミノール」は重要な有機物質である。
ルミノールは「3-アミノフタル酸ヒドラジド」というのが正式名称であるが、その別名の方が広く知られている物質である。水には不溶であるが、アルカリ性の水溶液には可溶である。物質としては白色の結晶である。また、融点は319~320゜Cである。
また、「ルミノール反応」で発光する光の波長は460nmであり、青がやや強い青緑という良育の波長である。ちなみに、ブルーレイ・ディスクが使用している青色レーザーの波長は405nmであり、それよりは緑がかった色となる。(405nmであれば、青よりも紫と言った方が良く、「パープルレイ」の方が色に関してはより正確に表していると思いますが...)
科学捜査で行われる試験は「ルミノール試験」と呼ばれるものであり、血痕を探す場合などに利用されるものである。血液はこぼした水のように拭き取って目には残っていないように見えても、その成分が残っている。で、ルミノールの塩基性溶液と過酸化水素水との混液を調べる場所に噴霧、または塗布し、部屋を暗くすると、血痕であれば青白い光を発し、血痕であることが確認できる。
血液中のヘモグロビンやヘミンが反応するのだが、血液を2万倍~50万倍に希釈しても発光が起こるとされている。(新しい血痕よりも時間が経過した方が、ヘモグロビンがより発光しやすいヘミンに変わり、より濃度が低くても検出出来る。)
英語で「ルミノール」は「Luminol」、「ルミノール反応」のことは「Luminor Reaction」と言う。
「ブラックライト」:英語では「Black Light」、可視光から紫外線の領域となる波長の光(おおむね360~370nmの辺りの波長)を放射するライトのことである。一般的には虫除けのための害虫灯として使用されているものであり、結構身近にあるものでもある。
可視光線の波長はおよそ「380nm~810nm」とされているが、個人差があって、短波長の方は360nm~400nmが下限値とされていて、長波長の方は800nm~830nmが上限値とされている。(つまり、人によっては360nm~830nmという広い帯域の光を見ることが出来、400nm~800nmぐらいの範囲しか見えないという人もいるということである。短波長の方は紫、長波長の方は赤であることから、紫系の色の識別がよく出来る人は可視光線の波長の下限が低く、赤系の色の識別がよく出来る人は可視光線の波長の上限値が高いということになる。)よって、ブラックライトの発する光は、人によっては全く見ることが出来ないという人もいる。(良く見えるという人もいる。)
紫外線領域、及び近紫外線を得るためのライトであるが、基本的な構造は蛍光灯と同様で、蛍光体を励起させて目的の光を出すようにされたものである。但し、蛍光体の励起する波長はある程度の場があるので、ブラックライトの電球(蛍光管)には、主に400nm以上の光を吸収するフィルターが用いられている。
使用される蛍光体は、ユウロピウムをドープさせたフッ化ホウ素酸ストロンチウム(発光するピーク波長は368nm~371nm)、鉛をドープさせたケイ化バリウム(発光するピーク波長は350nm~353nm)を用いたものが多い。前者であれば、人によっては発光する光を見ることがあるが、後者ではほぼ見ることは出来ない。
尚、近年は蛍光灯ではなく、LEDを光源に用いたブラックライトも存在している。(LEDに共通していることであるが、低消費電力で所定の波長の光を発光することが出来る。)
尚、ブラックライトは、発光していても殆どが紫外線領域で可視光線ではないため、点灯していてもそれが分からない。そのため、電球に不具合があっても気がつくことがなく、加熱している場合もあるので、電源を切った状態であっても電球には直接触らない方が無難です。
「縦笛」:英語では「Recorder」、日本語でも「リコーダー」ということもある。縦にして演奏する笛の総称である。基本はエアーリード(無簧)であって木管楽器である。(現在では金管楽器というものも希にある。)木管楽器であることから、使われる素材となる木を記しておくと、メープル、洋梨、つげという比較的柔らかい木質の木から、紫檀や黒檀などの固い木質の木まであり、幅が広い。これは、木質が音質と関連していて、音色の違いがあるためである。尚、柔らかい木質を使ったリコーダーはアンサンブル用として、堅い木質を使ったリコーダーは独奏用に用いられることが多いという傾向がある。
また、現代ではプラスチックなどの樹脂を素材としたリコーダーも存在している。樹脂製であるため、量産性に優れていて、しかも大量生産によるコストダウンの影響もあって、日本では小学校の音楽教育で広く採用されている楽器となっている。
縦笛の仲間としては、各種リコーダー(小学校の音楽の授業で使うリコーダーは主にソプラノ・リコーダーである。)、クラリネット、尺八などがある。
フルートは「横笛」の代表的なものとして知られているが、横笛では息を吹き込む際にちょっとしたコツが必要であるが、縦笛は特にコツはなく、簡単に演奏することが出来るものである。しかも、構造もシンプルであるため、大量生産しやすいこともあって安価であり、身近に使用する楽器である。
歴史は古く、楽器ではなくホイッスルの類としての笛は古代から存在していた。楽器として記録があるのは中世になるが、当時は一般的に使用されていた楽器であった。そしてルネサンス期には盛んに用いられていた。また、その頃に、現在のフルートなどの「横笛」が「縦笛」を横に持って使う楽器として派生している。
バロック期になると、現在使われているリコーダーの形となって完成し、バロック音楽でも重要な楽器となる。しかし、リコーダーは音量が小さいこと、音量の強弱がそのままピッチに影響すること、発音が容易であるが音色の表情をつけにくい、ということから次第に敬遠されるようになって、横笛(フルート)にその座を奪われていくことになる。(現在でも、古典音楽は別であるが、バロック期後期以降の楽曲を演奏するオーケストラでは、フルートなどの横笛は当然のように使われているが、リコーダーは殆ど使われていない。クラリネットであれば使われていますが...)
小学校の音楽の授業でリコーダーが使われているのは、安価であり大量生産されていることから、数が不足すると言うことがなく、簡単な構造であるもののけっこう丈夫であること、弦楽器のような音の調整を行う必要がない、などがその理由とされている。
尚、音孔の開け方にはバロック式とジャーマン式の2種類が存在する。以前古くから存在したものはバロック式であり、20世紀の初頭、ハ長調の運指が少し容易になるように、教育用として開発されたのがジャーマン式である。(名前の通り、ドイツで開発、利用されたものである。)
日本でも両者が存在しているが、小学校で使われるのはジャーマン式が圧倒的に多い。(まずは簡単に演奏するということなのでしょうね。)ジャーマン式ではハ長調以外の音(シャープやフラットの音)を出すのが困難であるため、リコーダー奏者の間で使われるのはバロック式のみというのが実情である。また、高音域となると発する音が安定しないということもある。実際、小学校でジャーマン式のリコーダーを使っても、音楽部でリコーダーを使うとなるとバロック式が使われるのが一般的である。→ジャーマン式では2オクターブぐらいの音域しか無いが、バロック式では2.5オクターブから3オクターブほどの音域がある。(但し、それだけ運指も難しくなります。)
そのため、小学校の音楽の授業で使用するリコーダーは、完全に入門者用といった位置づけのものである。が、ジャーマン式/バロック式という違いがあることは殆ど教えられないこともあって、リコーダーは入門者向けの楽器、ひいては玩具の楽器というような扱いがされているのも事実である。
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