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ケータイ刑事銭形泪1話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形泪」第1話「涙を武器にする女 ~かるたクイーン殺人事件」の裏ネタ編・増補の第2回(この物語についての通算では4回目の裏ネタ編)は、ちゃんと五代さんの賭けのところで出てきた言葉から、「ハチ公」について、「負け犬」について、「遠吠え」について、そして結果的にかるたクイーンになったちゃんが五代さんとの約束で「あと100個、私のいうことをきくこと」と言った時に口にした「小出し」について、そして、ちゃんがかるたクイーンになるために半年間これを行ったということから「猛特訓」について記します。

この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2008/7/3と2008/7/10付けで記しています。)

ハチ公」:飼い主が亡くなった後も、主人の帰りを駅前で待っていたということで有名になった「忠犬ハチ公」のことである。この物語では「渋谷のハチ公前」という言葉が出てきているが、そこにはハチ公の銅像があって、待ち合わせ場所として知られている。

ハチ公は秋田犬であって、1923年に秋田県大館市で生まれ、1935年に東京で死んでいる。1924年に東京帝国大学農学部教授・上野英三郎に飼われることになり、玄関先や門の前で上野を見送り、また最寄駅の渋谷駅まで送り迎えすることもあったという。1925年に上野が急死してしまうが、その後も毎日渋谷駅前で主人(上野)の帰りを待ち続けたといわれ、このことを東京朝日新聞が記事として取り上げたことから広く知られるようになった。そして、主人が亡くなったことも知らずに、主人を待つ姿から「忠犬」として呼ばれるようになった。

1934年には渋谷駅前に銅像が建てられて、この時にはハチ公地震も除幕式に出席している。銅像が出来た翌年の1935年に死亡した。渋谷駅で人間並みの葬儀が行われ、その後で東京大学農学部で病理解剖が行われ、死因の検討が行われた。(フィラリアの寄生による腹水が死因と考えられている。)その後、遺体は剥製にされて国立科学博物館に保存されている。

死後、銅像もそのままであったが、第二次大戦中には金属資源不足のために、ハチ公の銅像も供出されることになり、終戦直前に説かされて機関車の部品となった。戦後、1948年にハチ公の銅像は再建された。その後は1989年に渋谷駅の駅前広場の拡張工事のために移動して、現在の位置に収まっている。

また、ハチ公の銅像は渋谷駅以外にもあって、出身地の大館市でも大館駅前にある。これはハチ公の死亡後の1935年に作られたが、第二次大戦で一度供出されている。再建されたのは1987年になってからである。

ハチ公の物語については映画化もされていて、1987年に「ハチ公物語」が製作されているが、2009年にはこれのハリウッド・リメイク作の「HACHI 約束の犬」(原題:HACHI)が製作されて、夏に日本公開もされた。アメリカでは2009年12月に公開予定となっている。(リメイク作は物語の舞台もアメリカにしている。)

1987年の「ハチ公物語」についての作品データを記しておくと、松竹製作、松竹富士の配給作品で、時間は107分、原作し脚本は新藤兼人、監督は神山征二郎、撮影は姫田真佐久、美術は西岡善信、音楽は林哲司である。そして出演は、仲代達矢、八千草薫、田村高廣、長門裕之、石野真子、三木のり平、柳葉敏郎、浦辺粂子、尾美としのり、春川ますみ、山城新伍、山本圭、殿山泰司、加藤嘉、井川比佐志、高橋長英、石倉三郎、岸部四郎、片桐はいり、菅井きん、加藤登紀子、泉谷しげる、たちである。

映画界では「子どもと動物には勝てない」と言われる通り、動物が中心の映画ということで、興行収入が50億円を超える大ヒット作になり、1987年に公開された邦画映画の中では1位となった。

負け犬」:(犬同士の)喧嘩に負けて、尻尾を巻いて逃げる犬のことを指して言う。また、それから転じて、競争や勝負事に敗れた人間のことも指して言うようになった。つまり「敗者」ということである。

英語では「Loser」と言う言葉が「敗者」として使われるが、「負け犬」という日本語と全く同じで犬と人間の敗者のことを指す「Underdog」という言葉もある。

近年では、2003年に出版された酒井順子のエッセイ「負け犬の遠吠え」によって、30代、子供のいない、未婚女性のことを指す言葉として使われ、これが流行語にもなった。(ある程度は「負け犬」という言葉が一人歩きした部分もありますが...)ただ、これは2004年の「流行語大賞」の上位にランクインした言葉ということもあって、それから数年が流れた現在では、半分以上は死後になっているような所もありますが...→今回の物語の本放送は2004/1/4ということで、五代さんが口にした「負け犬の遠吠え」はベストセラーとして売れていた時期であっただけに、時事ネタということではドンピシャということになった。

遠吠え」:元々の意味は、犬や狼が、遠くまで聞こえるような長く引いた声で吠えること、またはその吠えた声のことである。英語では「Howl」という。尚、「Yowl」という言葉だと、悲しげな声での遠吠えのこととなる。(→狼の遠吠えということで、狼男が登場する場合に良く使われる言葉である。また、「狼」ということになると、狼男、モンスター映画ということに繋がりますね。また、1981年のアメリカ映画「ハウリング」(原題:THE HOWLING)は、人が狼に変身するシーンが話題となり、同時に狼の遠吠えが効果的に使われていた作品でした。また、シリーズ化されて「ハウリング6」までが製作されている。但し、2作目以降は続編にありがちな作品で、評価されていないですが...)

で、そこから比喩的な表現として、弱者が相手に対して直接向きあうことをしないで、遠くから罵ること、若しくは影で虚勢を張ること、という意味に使われるようになった。(特に「負け犬の遠吠え」という言葉は、この比喩的表現の典型例である。)

五代さんが泪ちゃんに言ったのは、泪ちゃんがクイーンにならなかった場合、すなわち泪ちゃんが敗者になった場合であるので、表現としては上手いのだが、どんなことをやらせようとしたのでしょうかねぇ???→が、どんなことであっても泪ちゃんは、得意の嘘泣きで切り抜けたことでしょうけど...

小出し」:多くのものの中から少しずつ出すこと、または少しずつ出されたのもの自体のことを指す言葉である。よく言われるものとしては「貯金を小出しにする」ということが言われるが、コツコツと貯めた貯金を一気に使うのではなく、少しずつ使っていくということである。また「水道の水を小出しにする」というのは、蛇口を大きく捻って勢いよく水を出すのではなく、蛇口は少しだけ捻り、ちょろちょろというように水を出すことである。(この場合、水道水はある程度の容量があることから「たくさんある」という認識の元で使われるのだが、水源の水は決して無尽蔵とは言えないだけに、ちょっと考えないとイケナイ表現だと思うのですが...)

尚、アメリカ英語では「Little by Little」、イギリス英語では「by Little and Little」と言う。

猛特訓」:「特訓」とは「特別に行う訓練」のことであり、その短縮形から名詞となった言葉である。能力向上のために、短期集中的に行う訓練のことでもある。尚、英語では「Special Training」と言うが、直訳すると「特別訓練」となり、日本語と全く同じ単語が並ぶことになる。しかし、日本語では省略するということが行われるが、英語では更に省略して(例えば)頭文字を取って「S.T.」というような言い方は無い。また、集中して行うという意味の「Intensive Training」と言うこともある。更には「Training」の代わりに「Lessen」という単語が使われることもある。(特に学業に関する場合、試験対策の特訓講座などでは「Lessen」を使うことの方が多い。)

「猛特訓」とは、そういう意味の「特訓」に、「たけく盛んに」または「より激しく」という意味の修飾語が付いた言葉であり、「特訓」を更に猛烈に行ったということになる。

「特訓」は、どれだけの時間を集中して行えば「特訓」と言うのかというような明確な基準はない。が、毎日1時間ずつ、連日行うというのであれば、例え集中して行っていても「特訓」とは言わないことの方が多く、最低でも1日に2~3時間以上集中して行う場合に「特訓」と呼ぶ傾向がある。(通常では1日に5~6時間以上といった所でしょうかね...???)ちゃんは半年間、カルタの特訓を行ったと言っていたが、1日に何時間ぐらい鍛えていたのでしょうかね?(カルタの特訓は、百人一首を覚えるということと、札を取るための反射神経を高める、札の位置を頭に入れる記憶力、試合の進行と共に刻々と変化していく決まり字に対応するだけの記憶力が要求されるだけに、知力も体力も鍛えないといけない訳であるが、どういうような特訓をしたのかは教えて貰いたいところです。)

 

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