仮面の忍者 赤影~魔風篇#12 [特撮]
関テレ・深夜の(再)放送も大詰めまで来ました。来週は最終回です。12話は総集編ということで、物語が殆ど先に進まないという欠点があるものの、これまでのおさらいということになるため、一長一短である。家庭用ビデオがまだ無かった本放送時(1967~1968年)当時であれば、最終回を前にして物語のおさらいが出来るというのはサービスということにもなって良かったでしょうが、ビデオが当たり前のようにある現在では、物語が進まないという弊害の方が多い気がする。ということで、この点は時代が変わったって事ですね。
尚、「赤影」の第一部の「金目教篇」と第二部「卍党篇」では総集編は無く、第三部の「根来篇」と第四部の「魔風篇」の最終回の一つ前の第12話が総集編になっている。これをちょっとひねくれた味方をすると、番組製作費が苦しくなったため、製作費低減のために撮影を減らす苦肉の策だったりして... 幸い、第三部と第四部には、当時としてはテレビにはまだそれほど登場していない巨大怪獣というセールスポイントもありましたからね...(一応、「ウルトラマン」「マグマ大使」はあったが、「赤影・第三部」は「ウルトラセブン」「ジャイアントロボ」と同時期のスタートでした。また、「赤影・第一部」は「キャプテンウルトラ」と同時期のスタートでした。)
第四部は、第三部までの物語にはなかった華がある。青影の姉ちゃんである陽炎の存在である。しかも、盲目というハンデがあり、黄金の仮面の謎を解くことが出来る唯一の人物というヒロインの王道を行くような設定があるだけに、これまでとは違った楽しみがあるのがポイントでもある。しかも、戦隊で女戦士が登場してからは強い女というのが当たり前になっているが、当時のヒロインは弱い存在であり、主役のヒーローが守るという王道の物語である。最近の作品ではこういうヒロインは絶滅しているだけに、逆に新鮮でもある。
謎を解くことの出来る唯一の人物だから殺されないでいるが、それにしても捕まって縛られて拷問ばかり受けているというイメージが強くなってしまいますけどね...
製作から40年以上が流れているだけに、最近のCGを使った映像と比べると、オプチカル処理の粗さやセットの陳腐さなども気になるが、CG映像にはない手作り感があるだけに、人間くささ、泥臭さを感じられることになり、これが魅力でもある。
ということで、来週はいよいよ最終回。以前にも見ている作品なのに、細かい所は完全に忘れてしまっているだけに、新鮮な気持ちで最終回を楽しみたいところです。
尚、放送の方は36分枠なのでCM占有率が30%を超えるという異常な数字であるが、深夜の放送なのでリアルタイムでは見ずに録画したものを見るので、CMはスキップさせるだけです。(が、CM占有率が30%以上って、民法の規定に違反していると思うのですけどね...)
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