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野球狂の詩#22「熱球白虎隊」 [アニメ]

今回の物語は、メッツ・ナインではなく、東京日日スポーツの記者・山井が主役の物語。一応、国立と山井が高校の同級生ということなので、メッツ・ナインの中では国立の高校時代の物語ということにもなる。(チームの主砲であるだけに、エピソードもいくつかあるが、これもそんな一つと言うことにもなる。)また、物語も、現在、スランプに陥った国立に対して言葉を掛けた山井が、過去の回想という形で描かれた物語ということで、描かれ方もこれまでの作品とは少し違うものでもある。

小兵ながらも、中学時代には三塁手として活躍した山井は、名門・白新高校に進学した。レギュラーになって甲子園に出場するという夢に燃える山井。新入生が入部するが、30人以上いる中でもレギュラーになる自身があった山井は、初日に他の新入部員が球拾いを命じられる中、新入部員の中から一人だけノックを受けることになる。が、一球も取れない山井。しかし、監督は全てが火の出るような当りであり、全てを前に落として一塁に送球していたことから、全てアウトにしたと判断して、戦力になるとして監督は喜んでいた。

が、次の日、事態は変わっていた。同じ新入生の国立に三塁のノックを行うと、華麗に捕球して処理をするということで、監督を驚愕させた。(山井は監督を喜ばせたが、国立は監督を驚愕させた。)ということで、山井は白虎隊と呼ばれる補欠組に回された。が、それから山井は国立を超えるために猛練習をすることを誓う。

まずは白虎隊の部室の改善から始める山井。それによって白虎隊の様子が変わり、誰もがチャンスが来る日を信じるようになる。監督はそんな山井の姿をしっかりと見ていた。

国立は山井に、三塁以外のポジションをやることを進めるが、山井は国立を超えてレギュラーを奪ってやると言い、転向は拒否した。これによって国立はライバルの存在を知った。

3年生になり、国立は進路のことで悩んでいた。歌舞伎・国立屋を守っていくために野球を辞めろと親から強く言われ、打撃も守備もボロボロになっていた。一方、白虎隊のままでいる山井はひたすら練習を重ねていて、現状では誰もが国立よりも山井の方が上だと思われるようになっていた。で、白虎隊は山井と国立を勝負させることを要求し、受け入れられなければ全員退部するとして、要求を突きつけた。で、監督はそれを受け入れ、国立と山井の直接対決を行わせることにした。

まずは国立が投げて山井が打つ。監督の予想以上に成長していた山井の採点は10打数7安打だった。そして今度は、山井が投げて国立が打つ番となる。国立を抑えることを心に秘めた山井だったが、その比、国立は進路の悩みから解放されたこともあって、10球全てオーバーフェンスということで、山井は敗れた。

その後、ドラフト会議を前にして、阪神が山井に声を掛けた。プロ野球選手になれると言うことで、その話を薦める母だったが、山井は国立には全く歯が立たなかったこと、自分は高校野球で燃えつきた、としてそれを断り、別の道に進むことを決意した。

現在に戻り、スランプに陥っている国立がバッティング練習をしている。そんな所に山井が一言かけた。その夜の試合で、国立はスランプを脱出するような豪快な逆転ホームランを放った。山井が国立に掛けた言葉は「あしたになればきっとうまくいく。そう信じろよ」だった。これは高校時代に山井が母から言われた言葉であり、高校時代にこの言葉を信じて努力していた言葉だった。

メッツ・ナインではない山井にスポットを当てた物語ということだが、こういう物語があるところが「野球狂の詩」らしいところである。また、名門高校としたら1学年に何十人もの部員がいて、亜年間頑張っても全く試合に出られないという選手がいるというのも当たり前である。ただ、補欠組のことを「白虎隊」と言ってレギュラー組と完全に割れてしまうというのは、本作が描かれた当時ならばともかく、現在では色々と問題があると思うのですが... これを考えたら、易々と放送出来る作品ではないかもしれません。(が、最近ではよく見られるような「作品のオリジナリティを尊重して…」というお断りのテロップはなかったですが...)

今回の物語中のエラーは、見方によっては「エラー」とは言えないが、一応「エラー」ということにしておきます。それは、国立たちの白新高校と明訓高校との甲子園の決勝戦のこと。明訓高校のユニフォームの胸の部分に「A」というマークだけがあり、「M」「明訓」「MEIKUN」などの文字が全く無かったというところである。普通、高校野球のユニフォームというと、学校名かそのイニシャルなどが入っているが、「A」だけでは「明訓高校」とは思えません。(「明訓高校」というと「ドカベン」でお馴染みの高校であるが、今回の明訓高校がその学校なのか、別の学校なのかは不明です。)→水島作品には「明訓高校」「白新高校」は色々と登場するが、いくつかの別の学校のようですから...

次回の物語は「メッツ買います」です。低迷するメッツの買収話が持ち上がるということで、これもまた異色の作品です。尚、「東京メッツ」は後に身売りされることになり、「札幌華生堂メッツ」になるのですが...

 

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