STEVIE WONDER『RECORDED LIVE: THE 12 YEAR OLD GENIUS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムはデビューの翌年である1963年にリリースされた彼のライヴ・アルバムである。タイトルにあるように、12歳の時のライヴを収録したものであり、邦題としては「12歳の天才」というタイトルが付けられていた。(後に「フィンガーティップス」という邦題で再発されている。)ライヴ盤であるにも関わらず、全米No.1の座を獲得したアルバムである。(1位は1週のみ、1963年のBillboard年間アルバム・チャートでは56位にランクインしている。)当時は「LITTLE STEVIE WONDER」と名乗っていたので、名義は「LITTLE」が頭に付いているが、S.WONDER本人である。
また、本アルバムからは『Fingertips (Part 2)』が全米シングル1位を獲得していて、2009年時点で10曲の全米No.1ソングを放っている彼の、最初の全米No.1ソングにもなった。(10曲の中には他のアーティストとの共作曲2曲を含む。)
収録曲は以下の全7曲である。『Fingertips [On Bongos And Harmonica]』『Soul Bongo [On Bongos]』『La La La La [On Drums]』『(I'm Afraid) The Masquerade Is Over』『Hallelujah I Love Her So [Piano And Vocals]』『Drown In My Own Tears』『Don't You Know』。
この中からは『Fingertips』がBillboardで3週連続1位に輝き、1963年の年間シングル・チャートでも8位にランクインしている。
本アルバムには、彼の代表曲の一つである『Fingertips』が収録されているが、当時はまだ12歳であり、声の方も少年の声である。が、この曲が彼のキャリアにおいても最初の全米No.1ソングであり、ここから始まっていると言っても良い。それだけに、一度は聴いておきたい所である。
お薦め曲は、『Fingertips』『Soul Bongo [On Bongos]』『(I'm Afraid) The Masquerade Is Over』『Don't You Know』という所をピックアップしておく。
尚、本アルバムに対する唯一の不満点は、収録時間が短いという所である。(全7曲でも27分弱である。)が、既に40年以上も昔のライヴと言うことを考えると、これだけでもとても貴重なものである。(ということで、許せてしまいます。)
それにしても、当時は若干12歳であった彼であるが、正に邦題にあるように「天才」という名前に負けることなく、見事なパフォーマンスを披露していることが分かる。(天才は違うと言うことですね。)兎に角、洋楽ファンであれば聴いておかなければならないライヴ・アルバムである。
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