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野球狂の詩#23「メッツ買います」 [アニメ]

今回の物語は低迷するメッツを買ってしまおうという男が現れる物語です。劇中でオーナーは「メッツを手放すつもりはない」と言っているが、原作漫画が書かれた当時とアニメではそう言うことを言っていても、後の漫画の方で、メッツは身売りされて「札幌華生堂メッツ」になりました。また、読み切り作品ではあるが、甚九寿がオーナーになった物語もありました。

絶不調のメッツ。投手は打たれる。打者は打てないということで、連敗が続き、客足が鈍っていた。そんな中、メッツを買うという男が現れた。彼は大島丑吉という男で、鳥取から出てきた男だった。オーナーは鉄五郎と五利監督と共に大島に会って話をするが、メッツを手放すつもりはない、と行って断った。大島は金はあると言うが、その場は決裂した。

オーナーは大島が石油会社の社長、または会長ではないかと考えて、商売になるのならばと言う考えもあった。一方、鉄五郎と五利は、大島の後をつけて、大島の素性を探る。が、石油会社の会長でも何でもないことが分かった。

メッツは更に連敗街道を突き進み、大島は球場で、メッツが弱いのはオーナーのせいという野次を飛ばし、更に「メッツ買います」という手書きの看板を掲げた。やがて、その姿が東京日日スポーツの山井が取材して新聞に載せた。で、あらためて大島とオーナーが会う。大島に金を見せてくれ、というオーナーに、大島は30年間働いて貯めた金、300万円を見せて、これで売ってくれ、と言う。が、それを見たオーナーと五利は大笑い。メッツを買うには10億円が必要嫁げると、大島はショックを受けた。が、鉄五郎はその札束がボロボロであることに気づき、大島が苦労して貯めた金だと知った。

で、メッツの売却話は消え去るが、オーナーは大島を一日オーナーにすることにした。で、大島が観戦する中、メッツの試合が行われる。オーナーは大島にオーナー室を用意するが、大島はファンの声を聴くためにはスタンドが良いと言って、オーナーを連れて客席に向かった。しかも、あらゆる席に行き、ファンの声に耳を傾けていた。

試合は4-3でメッツが勝利して、久しぶりの勝ち星を挙げた。試合後、大島が選手のロッカールームにやってきて、「今日の試合は何だ」と語り始める。選手たちは勝ったと言うが、大島は8-2の楽勝の試合だったと言うと、主な選手たちが試合中でしたプレーについて語り、記録に残らないミスを私的する。そして、集中していたらそんなミスはしないと告げ、息子の形見のボールを残し、最後に「メッツの優勝を信じている」と言い残して去っていった。

大島の指摘は的確であり、選手たちも納得する。また、鉄五郎は大島が残していったボールから、大島が何者なのかが分かった。(戦前の東京六大学のスター選手・大島辰一の父で、辰一は学徒出陣で戦地に行き戦死した。)で、いい加減な野球をしていたら戦死した選手に申し訳ないと言い、メッツナインは試合に集中することを誓った。

大島は300万の金を1日のオーナー代と言って残していった。オーナーはそんな大島と、非常勤顧問の契約を300万で結んだ。そして、大島の残していったボロボロの1万円札を選手にボーナスとして現物支給した。ボロボロの紙幣を目にした選手たちは、お金の大事さを痛感した。また、その夜の試合では、メッツの選手たちは、そのボロボロの紙幣をお守りとして、バッターはバットに貼り付け、ピッチャーは帽子の中に入れて戦った。集中力を高めたメッツは、試合開始から打線が爆発、投手も相手抑えていた。

鳥取に帰った大島は、メッツの快進撃をラジオで聴いていた。

物語としたら、試合に集中すること、相手の隙を突いた攻撃をすること、という大事なことを語っている物語であって、隠れた名作と言うことが出来る。が、実際にバットに紙幣を貼り付けて、それを使うということはルール上OKなのですかね?

また、本作が書かれたのは'70年代とはいうものの、余りにも地方のことを馬鹿にしすぎているようにも感じるのですが...

今回の物語中のエラーは、いつものように、スコアボードの得点が時々消えるというお馴染みのものがありました。(基本的に、遠景でスコアボードが映っている所です。)

また、この物語はパロディということで、劇中で大島が電車で拾った漫画本を開くと「野球狂の歌 メッツ売ります」という物語が掲載されていたという所と、大島が外野席に行くと、そこには「ドカベン」でお馴染みの岩鬼が観客の一人としていた、という遊びがありました。

次回の物語は「おんぼろルーキー」です。それにしても、メッツの戦力補強は面白い事をやってくれるものです。

 

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