ケータイ刑事銭形泪11話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形泪」第11話「花粉症にご用心! ～サラリーマン銀太郎殺人事件」の裏ネタ編・増補は3回目（この物語については通算で8回目）となるが、この物語については今回で幕とします。で、今回は小ネタ集ということで、「受付嬢」について、「いぶし銀」について、「政略結婚」について、「無差別殺人」について、「素人」について、「花粉症対策グッズ」について記すことにします。
この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。（この物語についての「裏ネタ編」は、2008/11/2、4、6、9、11日付けで記しています。）
「受付嬢」：会社などでは、来訪者に対して用件を聞いて取りはからうということを行う「受付」（ホテルなどでは「フロント」と言う。）という部門があって、入口などで対応しているが、その「受付」を業務としている女性社員のことである。（男性社員も受付にいるが、女性社員のことだけを特に言う。ホテルではフロントマンと言うが、ホテルでは男性も結構多いですね。）また、「嬢」というのは当然ながら「お嬢さん」から来ている。
受付嬢はその会社を訪れる人が接するということで、その会社の顔になる。そのため、企業によっては、受付嬢の採用は特別枠で行っているところもある。ただ、最近では、人件費削減ということと、男女同権ということで、受付嬢に対する企業の考え方も変わってきて、「電脳受付嬢」と呼ばれるようなディスプレイ上で案内をするという受付も増えている。（人を配置しないで、内線電話と電話帳だけというような会社もある。）または、守衛の警備員が受付業務を兼ねている、というところもある。
「いぶし銀」：漢字で記すと「燻し銀」と記す。元々は、燻して表面を灰色に変化させた銀のこと、またはその色のことを指していた。（長年にわたって銀を空気中に放置していても、空気中の硫黄成分によって表面が黒ずむが、これも「燻し銀」と言う。）
それが転じて、渋くて味わいのあるものや人のことを言うようになった。これは、銀を燻すことで、元々の銀にはなかった独特の（見た目の）味わいがでること、また、燻し銀を磨くことで銀に戻って輝を放つということから、味わいのあるものを指すようになる。また、銀は金のような華やかさには欠けているものの、貴金属としては価値の高いものであることから、華やかさはないものの、高い実力を持っている人のことを指すようになった。また、同時にベテランで人生経験のある人のことも指すようになった。→現在ではベテランで独特の味のある日とのことを指すのが一般的になっている。→映画やドラマでは、主役は務めないが脇役として味わいのある演技をする人のことを言うが、この場合は「名バイプレーヤー」と同義語てある、と言って良い。
英語では「Oxidized Silver」と言うが、日本語で言うところのベテランで味のある人のことは指さず、燻した（金属の）銀のことを指す。
この物語では、サラリーマン銀太郎のことを受付嬢が「いぶし銀の」と言っていたが、「期待のホープで熱血サラリーマン」ということだったので「いぶし銀」という言葉はちょっとおかしいという気がするのですがね...（「いぶし銀」と言うからにはそれなりのベテランであって、若くても30代の後半で、普通に考えると40代や50代の人という気がするのですが...）
「政略結婚」：政治的に利用するために、結婚する当事者の意思に関係なく行う結婚のこと、またはその行為のことを言う。英語では「Marriage of Convenience」と言う。
これは古くから色んな所で行われていた。特に王侯貴族の結婚では当たり前のように行われていたものである。その目的は、結婚することで相手と同盟を結び、戦争を回避したり、力を強めたりすることや、相手方を吸収して勢力拡大したり、相手の後継者としての権利を獲得する手段として使われた。そして、西欧諸国でも、日本でも当たり前のように行われていた。
ヨーロッパで最も知られているのはハプスブルグ家であって、オーストリアの王家であるのにこれによって様々な国の君主の座を手に入れて、ヨーロッパの広い範囲をその支配下に置くという繁栄を築き上げている。
日本では、戦国時代で最も盛んに行われていて、有名なのは織田信長の妹・お市の方が知られている。また、中には10歳未満の子供同士の（政略）結婚まで行われていた。江戸時代でも大名家において同じような結婚が行われていたが、それによって強力な同盟関係が出来上がることを恐れて、江戸幕府は大名の結婚に関しては幕府の許可が必要というような対策を行った。
尚、日本では戦国時代が最もこれが活発であったが、奈良時代から行われていたことである。（特に後継者の地位を得るということは現在でも見られる。古くは藤原家が娘を天皇または皇太子と結婚させて、男子を産むことで将来の天皇の祖父という地位を手に入れていた。現在では、社長の娘との結婚で将来の地位を手に入れようとするのはよくあることである。）
それ以外の目的としては、経済的支援を得る目的というものがある。
「無差別殺人」：殺す相手を選ぶことなく、誰でも構わないということで行われた殺人のことである。（一般的な殺人は、殺す相手に対して何らかの恨みを持っていて、恨みを晴らすために相手を選んで行うというものが多い。）また、無差別殺人の場合は、殺す相手は誰でも良かったということから、大量殺人事件となることが多い。
これまでに起こった無差別殺人事件の例としては、毒を入れられた清涼飲料を置いて、それを飲んだ人が亡くなっているものが複数起きている。（「青酸コーラ無差別殺人事件」や「パラコート連続毒殺事件」がある。また、死者は出ていないため殺人未遂事件になったが「グリコ･森永事件」でも毒が入れられた食品がばらまかれている。）また、通り魔殺人と呼ばれる事件は、面識のない相手、つまり、たまたまその場を通りかかっただけという人を狙った殺人事件であって、これも無差別殺人ということになる。（これが、人が集まっている所に出向いて、その場にいる多くの人を殺害すると「スプリー･キラー」と呼ばれる事件となる。近年では、附属池田小事件や土浦連続殺傷事件、秋葉原通り魔事件などがこれに該当する。）
尚、19世紀末のロンドンで起こった「切り裂きジャック事件」は被害者が全て売春婦ということであるため、「無差別殺人」ではない。（殺害相手を選んでいるということが「無差別」にならないためである。）
そう言えば、後の「海・2nd.7話」で、行きずりの衝動殺人は迷宮入りの確率が高い、ということが語られていたが、行きずりの衝動殺人はまさに無差別殺人であるだけに、犯人と被害者との関係が全くない（事件当時、その場に居合わせただけでしかない。）ため、捜査が難しくなる。→銭形姉妹であれば、そんな事件であっても、どこかに手掛かりを見つけて解決してくれるでしょうが...
「素人」：ある物事に関して経験の無い人のこと、またはそのことを職業としない人のことである。英語では「amateur」という。尚、日本語でも「アマチュア」と言う場合があるが、「アマチュア」と言うと、ある分野において一定以上の経験や知識をもっているものの、その知識や技術が専門的な水準には達していないレベルの人のことを指していて、「経験の無い」という人は除外されるのが一般的である。（但し、職業としていない人、ということでは「素人」と同義語とされる。）
逆に、そのことを職業としている人、専門家、経験豊かな人のことは「玄人（くろうと）」と言うが、「プロフェッショナル（略して「プロ」）」と言う場合もある。
この物語では、泪ちゃんは花粉症ではないということで、花粉症を経験していないということで「素人」と言っていたが、花粉症患者ではない、という意味である。が、花粉症は「素人」の方が絶対に良いですよね。
「花粉対策グッズ」：花粉症の人のためのものであって、花粉症の予防のための商品である。大別すると、花粉症の原因となる花粉が鼻腔に入らないようにするための品々と、入ってしまった花粉を除去するための品々、そして花粉症を抑制する効果がある（とされている）品々がある。
花粉が鼻腔に入らないようにするための品々としては、この物語でも登場したマスク、めがねがその代表的なものである。（最終的な入口で防ぐというものであって、最も基本的な対策グッズである。）とくにマスクは、花粉症が大きな社会問題になる前は、風邪の時に使用するようなガーゼを主体とした布製のものが中心であったが、花粉症対策のマスクは、ガーゼでは通過してしまうような花粉のような微細なものも通過させないような素材を使ったものが登場している。（繊維の目が細かいということである。）また、鼻と口の周囲の形にピッタリと合って、隙間から花粉が侵入しないようにする「超立体マスク」と言うような形状を工夫したものも登場している。→問題点があるからこそ、新しい考えでそれに対応したものが登場するということでもある。
尚、眼鏡に関しては、目に入った花粉による痒みを防ぐということから、普通の眼鏡のような形状をしたものではなく、スキーなどで使用するゴーグル･タイプのものが有利であり、そういう眼鏡が登場している。（形状的なものとしては、水中眼鏡やスキーのゴーグルでも花粉症対策の眼鏡としては利用できる。が、水中眼鏡では視界範囲が狭いこと、ゴーグルではサングラスとして透過率が低いため、支障が出る場合があります。）
入ってしまった花粉を除去するための品々としては、鼻洗浄機、鼻洗浄スプレー、目洗浄機、うがい薬、目薬、洗眼薬などがある。（花粉を洗い流すためのものである。まあ、水道水でも代用できる所もありますが...）
花粉症を抑制する効果がある（とされている）品々としては、サプリメントやドリンクがあり、また、ヨーグルトが効果的と言われている（但し、本当に硬貨があるのかはまだ完全に証明されていない）のでその関係食品などがある。→本当に効果があるのか疑問のあるものも含まれるが、風邪を引いている人に「風邪薬」と言って単なるビタミン剤を与えても、同じビタミン剤を「ビタミン剤」と知って飲んだ人よりも効果があるというように、精神的な部分もあるだけに、信じて口にすれば、少なくとも疑って口にするよりは効果があるでしょうね...
また、それ以外のものとしては、衣服に付着した花粉を吸い取る掃除機や、室内の空気中の花粉をとり除く空気清浄機、加湿することで花粉の飛散を抑えられることから加湿器なども、花粉症対策グッズの一つということも出来る。（最近では空気清浄機の機能を持っているエアコンもあるので、エアコンも対策グッズの一つになっている。）
尚、マスクのような最終的な入口での対策グッズは良いが、中には効果に疑問があるバッタモンまで出回っているだけに、グッズを選ぶ場合は十分に考えましょう。
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