TOTO『GREATEST HITS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2008年の正式解散発表に歩調を合わせたかのようにリリースされたベスト盤である。彼らというと、やはり'70'sから'80's前半という時期がピークであり、1992年のS・ポーカロの死によって幕が下りたと言っても良いのだが、お馴染みのバンドが活動を終えるのはちょっと寂しい所でもある。(とは言っても、元々はスタジオ・ミュージシャンである連中の集まったバンドであるため、よくぞこれまで続いたと言う気もありますが...)
TOTOと言うと、日本でも人気の高いバンドの一つであって、'80'sのアメリカン・ロックを代表するバンドの一つであるが、彼らの場合は意外とベスト盤のリリースが少ない。(もっと色々とリリースされても良いと思うのですがね...)1990年に初めてベスト盤がリリースされ、2000年を過ぎてからちらほらとリリースされているが、これぞというベスト盤がない。('90's以降は特にビッグ・ヒットを生んでいないので、'90年にリリースされたベスト盤が最も良いベスト盤というぐらいである。)そんな中、本ベスト盤は余りにもタイミングが良くリリースされたものであって、特に悪くはないベスト盤である。
収録曲は以下の全18曲である。『Takin' It Back』『Hold The Line』『Rockmaker』『I'll Supply The Love』『Mama』『99』『Endless』『Rosanna』『Africa』『Make Believe』『Stranger In Town』『Holyanna』『I'll Be Over You』『Stop Loving You』『Pamela』『I Won't Hold You Back』『Waiting For Your Love』『Georgy Porgy』。
彼らのキャリアは30年を超えているものの、全盛期は最初の10年弱である。それを考えると、1枚もののベスト盤というのは物足りなさを感じるのだが、1枚ものならではの良い所を考えると、仕方のないところですかね...(ただ、日本では有名ないくつかの局は、アメリカでは大きなヒットとなっていないこともあって、日本でのTOTOの楽曲の選曲と、アメリカでの選曲にズレがあるのは仕方のない所である。)→内容的にも満足することが出来るベスト盤となると、彼らの場合だと、最低でも2枚組に、おそらくは3枚組にでもしないと無理だと思います。
入門者に対してはこの内容で十分かと思うが、彼らのサウンドを良く知っている方にとっては、1990年にリリースされたベスト盤「PAST TO PRESENT 1977-1990」に対して一部の曲の入れ替えが行われた改訂版という1枚もののベスト盤という位置づけが宜しいかと。(それにしても、2004年になって遅れてリリースされた2枚組の「THE ESSENTIAL TOTO」もベスト盤としては今一つだっただけに...)
↓一応、こちらも拾っておきます。
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