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「喜劇・旅行」(その7) [映画(邦画)]

今回は、3本製作された1970年の作品の中から1本と、1971年製作の1本、シリーズ第7作と第8作について記します。

シリーズ第7作体験旅行
作品データを記しておくと、1970年の松竹作品で、時間は90分、原作は舟橋和郎、監督は瀬川昌治、脚本は舟橋和郎、増田彬、瀬川昌治の3人、撮影は丸山恵司、美術は熊谷正雄、音楽はいずみたくである。そして出演は、フランキー堺、森田健作、奈美悦子、城野ゆき、左とん平、笑福亭仁鶴、ヒデとロザンナ、森川信、ミヤコ蝶々、左時枝、辻由美子、たちである。

新潟で車掌をしている石川大作は30過ぎの独身ベテラン車掌であった。ある日、東京のデパートで行われている蒸気機関車の展示会を見るために上京し、そこでSLのナンバープレートを買うと、新潟に戻っていく。勤務を終えた大作は、母と別居している父の元に行き、ナンバープレートを渡す。それは父が最後に運転したSLのナンバープレートだった。そんな大作が家に帰ると、女子大の機関車研究会の部員である直美、まり、早苗がいた。彼女たちは大作を卒論のための共同研究テーマとして、彼を追いかけようとしていた。そんな中、乗車任務中の大作は、車内に現れたコブラを見て卒倒してしまい、助手・松井の姉・玲子に介抱される。で、大作は玲子に惚れる。が、玲子には大学で助教授をしている恋人がいて、撃沈してしまった。そんな中、ある踏切で、火薬を積んだトラックが立ち往生しているのを知った大作に、直美、まり、早苗が必死になって協力してトラックを動かそうとしていた。間一髪で惨事は免れてホッとした大作はいつものように仕事に励み、3人の女子大生たちも帰って行った。

基本的にはお馴染みのパターンの物語であるが、3人の女子大生に振り回されるところはもっと色々と出来たであろうことを考えると、中途半端な感じがした作品でした。

シリーズ第8作開運旅行
作品データを記しておくと、1971年の松竹作品で、時間は91分、原作と脚本は舟橋和郎、監督は瀬川昌治と増田彬の2人、撮影は丸山恵司、美術は熊谷正雄、音楽はいずみたくである。そして出演は、フランキー堺、 倍賞千恵子、大原麗子、酒井修、左とん平、園佳也子、財津一郎、弘田三枝子、ミヤコ蝶々、左卜、頭師孝雄、高木信夫、若水ヤエ子、笹原光子、たちである。

寝台特急・みずほ(東京-熊本間の列車です。)の専務車掌の有田修平はケチで有名な男であった。一方、彼の妻・京子も同じ列車の食堂車で働いているが、彼女は浪費家であった。ある日、修平は車内に捨ててあった花束を拾って持ち帰り、それを隣りに住むバーの礼子に贈る。これに礼子はその気になり、絡んでくる。それを京子に見られたことから誤解されてしまう。更に、京子が宝くじで100万円が当たったことで、夫婦の仲は険悪なものになり、別居するようになる。が、同じ列車で働いているので、車内では車掌とウエイトレスとして顔を会わせるが、職場を離れたら完全に別行動であった。が、修平は車内で知り合った昭子と意気投合し、京子には1億円を横領した犯人の手配書とそっくりな男・荒木が近づいてきた。が、昭子は化粧品のセールス・レディであって、修平に近づいて、駅の中の売店の斡旋をして貰おうとしていたことがわかる。一方、京子はいかがわしい料亭に連れて行かれるが、何とか逃げ出して事なきを得た。これで2人は、つまらない意地の張り合いのバカらしく思えるようになる。が、何だかんだで元の鞘に収まらない2人だった。が、ある日、乗客から頼まれた買い物をした乗務員との間の釣銭トラブルで、修平は、専務車掌に責任があるとして、自ら釣銭を出してことを収めた。これを知った京子は修平に勘当して、元のアパートに帰り、2人の新たな生活が始まった。

この作品は、主人公が独身ではない妻帯者とした所が特徴であり、特徴が出ているのだが、やはり主人公は独身であって、色々と騒動を起こしてくれた方が楽しめる。目先を変えたと言うことではよいのだが、今一つ面白さが不足していました。

ということで、今回の2本は、シリーズと言うことでの安定の中で、少し毛色を変えた物語であるのだが、今一つその設定が生かしきれていないということで、ちょっと残念な2本でした。

 

↓DVDではなくてビデオです。

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