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ケータイ刑事銭形命4話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形命・裏ネタ編]は第4話の「チョー満員の客室! ~死刑台のエレベーター殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「満員」について、「死刑台」について、「エレベーター」について記すが、「死刑台のエレベーター」というタイトルの映画があるので「映画『死刑台のエレベーター』」についても記しておきます。尚、「エレベーター」については「・24話[裏ネタ編]PART 4」と「・7話[裏ネタ編]PART 2」で記しているが、更に追記をしました。

尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

満員」:定員に達して人がたくさんいること、それ以上人が入ることが出来ない状態のことである。客を集めて行われる催し物の場合は「大入満員」ということがある。英語では「Full」、ドイツ語では「Voll」、フランス語では「Complet」、イタリア語では「Completo」、スペイン語では「Lleno de gente」と言う。

何にでも「定員」というものがある。字の通り、定められた人数のことである。但し、乗物の場合は、主に座席数(吊革などの立ち席も含む)で定められているため、実際は定員以上の人数が乗ることは可能である。→ラッシュ時の電車は定員の1.5~2倍ぐらいの人が乗っている。また、食堂車やラウンジカーは、定員は0名と言うことになっている。(これは、他の所に乗っている乗客が一時的に席を離れて利用するためである。)

この物語では「エレベーター」ということになるが、やはり定員というものが定められている。但し、エレベーターの定員は、乗ることの出来る重量が先にあって、それを人間1人を約65kgとして算出することになるため、実際は定員以上乗ることができたり、定員に達しなくてもそれ以上乗れない場合もある。(例えば、子供ばかりが乗れば定員以上の人数が乗ることが出来、力士が乗れば定員の半分も乗れない場合もある。)

家庭用エレベーターの場合、2人乗りは150kg、3人乗りは200kgという重量制限があり、そこから定員が算出されている。また、マンションなどでは4人乗り(300kg)、6人乗り(450kg)、9人乗り(600kg)などが一般的である。デパートや大型ショッピングモールでは24人乗り(1600kg)や30人乗り(2000kg)というものが一般的である。

この物語では、13人が乗っていたようであるが、この人数で「満員」ということは、普通に考えると13人乗りのエレベーターであって、重量は850kgか900kgということで、現実に存在するものである。ただ、11人乗り(750kg)というエレベーターが多いということと、夏場で軽装であったことから、この物語に登場したエレベーターは11人乗りであったかもしれませんね...(→だからサブタイトルが「満員」ではなくて「チョー満員」となっていた、と考えられる。)

死刑台」:死刑を執行する際に使用されるものの俗称であって、絞首台のことである。また、断頭台(ギロチン)のことも指す場合もある。

絞首台は、死刑囚を吊すように作られたものであり、台のようになっている。(それを昇るための怪談が13段になっているものもあって、「死刑台の十三階段」というように言われている。)それを用いて「死刑」が執行されることから「死刑台」というような言い方が生まれた。ギロチンがこれに含まれるのは、19世紀のフランスではギロチンを用いた公開処刑が娯楽として扱われていて、人前で使用する際、集まった人たちによく見えるようにするため、舞台のようになった台上で(ギロチンが)使用されたためである。

エレベーター」:アメリカ英語では「Elevator」、イギリス英語では「Lift」という。建物内の異なる階層間で、人や荷物を乗せて、上下方向に移動することで運搬を行う昇降機である。

日本では、人が乗るもの、または人と荷物の両方が乗るものを「エレベーター」と言い、荷物専用のものは「リフト」と呼んでいて、これらは区別されている。(リフトは工場などには多数ありますね。また、学校では給食運搬用のリフトがあります。)アメリカ英語でも荷物専用のものは「Lift」と呼んでいて、人が乗るものと区別されている。→人が乗るものも「リフト」と呼んでいるのはイギリスだけであり、イギリスでは特に区別されていない。

人が乗ったり荷物を乗せる籠のような箱の部分を「ケージ」と言い、ケージはワイヤーロープで吊られており、ワイヤーロープは滑車を介して反対側には錘が付いている。そして、ケージと錘をつるべ式に動かすことでケージはガイドレールに沿って上下移動を行い、これによって人が乗ったり荷物を乗せたケージが移動出来る。

エレベーターと言うと、基本的には「上下に移動するもの」であるが、中には「斜行エレベーター」と呼ばれるものがあって、これは上下ではなくて、斜め方向に移動するもの(ガイドレールが斜上/下になっている。)である。また、水平方向に移動する「水平エレベーター」もある。(これは見た目にはエレベーターではなくて小形鉄道のような感じがしますが...)

「エレベーター」の歴史は古く、滑車とロープを使った初期のものは紀元前の時代から存在している。(古代ギリシャでは実用化されていた。)現在のエレベーターのように、錘を使ってバランスを取ったものの原形は17世紀に登場している。その後、動力に水圧を利用したものが19世紀に生まれ、続いて蒸気機関を動力としたものが登場した。更に、落下防止装置(逆転止め歯形を利用している)を付けた蒸気機関利用のエレベーターが登場し、オーチスのエレベーター会社が生まれることになった。また、1889年には電動エレベーターが登場し、これが広く普及していくことになる。

日本には、1890/11/10に、東京浅草の凌雲閣に水圧式電動エレベーターが設置されたのが最初である。(これを記念して、11/10は日本では「エレベータの日」となっている。)

現在では家庭用エレベーターも珍しくなくなっていて、車椅子を利用している人がいる家庭での上下間の移動を楽にしている。但し、家庭用エレベーターはエレベーターであるものの、不特定多数の人が利用する(町中にある)エレベーターとは別物と考えた方が良く、管理の面や法的な面で異なる法令が定められている。(そもそも、家庭用エレベーターは速度が遅い(速度制限がある。)ため、荷物の上下移動(買い物で大量に買い込んできたとか、家具、大型テレビなどを運ぶ場合など)には便利であるが、普通に歩ける人の場合は家庭用エレベーターを使うよりも階段を利用した方が時間的には早く到着できますからね...)

映画『死刑台のエレベーター』」:1957年のフランス映画であり、フランスを代表する映画監督になるルイ・マル監督のデビュー作である。(当時は25歳だった。)名作として知られている1本であり、彼の代表作の1つでもある。日本での劇場公開は、1958年の9月になってからである。(フランス本国では1958/1月の公開であったが、フランス映画の劇場公開が本国よりも8ヶ月遅れであれば、特に遅いと言うことはなく、普通ですね。)

この作品についてのデータを記しておくと、原題は「ASCENSEUR POUR L'ÉCHAFAUD」(フランス語)であり、英語タイトルは「ELEVATOR TO THE GALLOWS」である。1957年製作のフランス映画であり、時間は92分、白黒作品である。原作はノエル・カレフ、製作はジャン・スイリエール、監督はルイ・マル、脚本はロジェ・ニミエとルイ・マルの2人、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はマイルス・デイヴィスである。そして出演は、モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリイ、リノ・ヴァンチュラ、ヨリ・ヴェルタン、ジャン・クロード・ブリアリ、シャルル・デネ、イワン・ペトロヴィッチ、フェリックス・マルタン、ユベール・デシャン、エルガ・アンデルセン、たちである。

物語は、土地開発会社の若い技師が社長夫人と不倫関係にあり、その関係の邪魔となる社長の殺害を企み、完全犯罪を計画した。で、実行して現場から離れようとするが、ロープを残してきたことに気がつき、それを回収しようと戻る。が、乗ったエレベーターが途中で止まってしまった。ビル管理人が週末ということで電源を切ってしまい、帰ってしまったためだった。で、彼はエレベーターの中に閉じ込められてしまい、アリバイ工作が崩れたかと思えたが、事件は意外な方向に展開していって...という、サスペンス作品である。

ちなみに、社長の殺害はエレベーターの中で行われるのではありません。この物語では多少は設定の参考にしている所があるが、特に深い繋がりがある訳ではない。この作品はモノクロ作品であるが、光と影の陰影が、不倫関係の男女の姿と心情を巧みに表現しているということで、映像表現の一手法ということでも見ておきたい作品である。

尚、2009年秋に、この作品のリメイク作品が製作されることが発表されたが、製作するのは角川映画である。主演は吉瀬美智子と阿部寛であり、監督は緒方明である。共演者としては玉山鉄二、北川景子の名前がある。2010年秋に公開予定となっているが、世界で初めてのリメイクということで注目されるのだが、名作のリメイク作品というのは世界的に見ても駄作や凡作が多いだけに、見たいと思いつつも、見たくないという気持ちもありますね...

 

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