追悼・DOUG FIEGER(THE KNACK) [音楽(etc.)]
THE KNACKのリードボーカルとして知られるDOUG FIEGERの訃報が届いた。まだ57歳という若さでの死というのは残念です。(無くなったのは2010/2/14ということです。)
THE KNACKというと、1979年の大ヒット曲『My Sharona』で知られるバンドであって、「ビートルズの再来」と言われ、まもなく到来する'80'sという新しい時代をリードするスーパー・バンドになると言われて期待されたバンドである。(それだけ『My Sharona』のインパクトが大きかったということでもある。)サウンドはシンプルでストレートなロックであり、そのシンプルさが逆に新鮮なところでもありました。
ちなみに『My Sharona』は、THE KNACKのデビュー・シングルであり、Billboardで6週にわたりNo.1の座をキープして、その年の最長No.1ソングとなり、1979年のBillboard年間シングル・チャートでは堂々の1位を獲得している。(『My Sharona』が1位から落ちてROBERT JOHNが1位を獲得したが、これは1週だけの1位で、その翌週にはMICHEAL JACKSONの『Don't Stop 'Til You Get Enought』が1位を獲得している。)→現在ではMICHEALの方がビッグネームとなっているが、1979年時点では、MICHEALよりもTHE KNACKの方がビッグネームでした。
ただ、そのあとが続くことなく、1982年に一度解散しているということから、彼らは『My Sharona』の一発屋というイメージが定着してしまった。(しかし、彼らの放ったヒット曲は1曲ではなく、『Good Girls Don't』は最高位11位を記録、更に数曲のTOP 40ヒットがある。よって「一発屋」ではない。→『My Sharona』のイメージが強力すぎるだけに「一発屋」と認識されてしまうのが彼らの悲劇でもある。)
また、1986年に再結成して1992年に再び解散、1994年に一時的な再結成、そして1997年に三度目の再結成をして現在に至っているが、ヒット曲は生まれなかった。そして、ことある毎に「'70's終盤の世界的なディスコ・サウンドのブームの後に彗星のように現れて、彗星のように去っていった」ということが繰り返されて語られ、この認識が定着してしまった。しかも、'90'sには、'70'sから'80'sのヒット曲を使った映画がいくつか登場していて、『My Sharona』は必ず使われていたこともあって、'90's以降で、「THE KNACK」という名前と『My Sharona』いう曲は広く知られている。
尚、THE KNACKのメンバーはBEATLESと同じく4人であり、この点も彼らが「BEATLESの再来」と言われた所以でもある。しかも今回のDOUGの死の前によって、BEATLESと同様に、故人が2人、存命中が2人ということになってしまいました。(2006年にドラムスのBRUCE GARYが55歳で亡くなっている。)
よくよく考えてみたら、『My Sharona』のヒットから30年以上が流れているということになる。また一つ、ロックが(完全な)伝説に変わったということになりましたね。
最後になったが、DOUG FIEGERのご冥福をお祈り致します。(合掌)
↓THE KNACKのアルバムを拾っておきます。
...But the Little Girls Understand
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2002/04/13
- メディア: CD
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