UFO『PHENOMENON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1974年に発表された彼等の3rd.アルバムである。ハードロック創生期のビッグ・バンドの1つとして知られている彼らは、後のHR/HMシーンを支える大物たちに多大な影響を与えることになる。本アルバムはそれなりの評価はされているものの、チャート成績は振るわなかった。(イギリスでもチャートインしていない。)が、本アルバムからはマイケル・シェンカーがメンバーになったということで、注目のアルバムでもある。それにしても、'70'sのHRは、イギリスと日本では受け入れられたが、アメリカでは本当に鳴かず飛ばずでしたね。
収録曲はオリジナル版では全10曲であったが、2007年にリマスターされた時に6曲のボーナス・トラックが追加されて、以下の全16曲となった。『Too Young To Know』『Crystal Light』『Doctor Doctor』『Space Child』『Rock Bottom』『Oh My』『Time On My Hands』『Built For Comfort』『Lipstick Traces』『Queen Of The Deep』。以下はボーナス・トラックである。『Sixteen』『Oh My』『Give Her The Gun』『Sweet Little Thing』『Sixteen (Unreleased Studio Track)』『Doctor Doctor (Radio 1 Live Version)』。
この中からシングル・カットされたのは2曲であり、『Doctor Doctor』はイギリスで最高位35位を記録している。また、『Rock Bottom』は特にチャートインはしていない。
お薦め曲はシングル・カットされている『Doctor Doctor』と『Rock Bottom』に、『Crystal Light』『Time On My Hands』『Built For Comfort』をピックアップしておく。
やはりM・シェンカーのことが気になるが、当時の彼はまだティーンであって、20歳前である。(1955年生まれである。)それだけに、若さから来る荒々しさと未熟なところの両方が出ているのだが、後の活躍を予感させる片鱗は見せている。(スコーピオンズでもそうでしたけど...)また、マイケルばかりに注目が集まっているが、バンドとしても新たなスタートとなったことで、いよいよブレイクしていくことになるステップとなる。
本アルバムはマイケル在籍時のUFOのアルバムの中では最も人気の高いアルバムであるが、様々な点でも節目となったアルバムであるだけに、ロック・ファン(特にHR/HM)であれば聴いておきたいアルバムである。(特に、マイケル・シェンカーのファンは聴いておかなければならない「MUST」である。)
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