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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その152) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「身分証入れ」です。「身分証」であれば面白くも何ともなく、主人公が刑事/情報部員であることを考えると、当たり前過ぎるので、ネタにもならないのだが、その身分証を入れているケースの方に共通点があるため、そちらをテーマにします。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.1話」、「007」からは「黄金銃を持つ男」でする。尚、「ケータイ刑事」ではある程度の本数が対象になるのだが、その中から最初に登場した物語ということで1本に絞ることにしました。

ケータイ刑事」:「・1st.1話」。「カミナリ刑事登場! ~お天気クイーン殺人事件」という物語。第1話ということなので、色々とお約束がある物語であり、ちゃんの初登場となった物語でもある。(また、ちゃんとコンビを組むことになる岡野さんも初登場となる物語でもある。)

事件の入電を受けて現場にやってきたちゃん。そこでちゃんと岡野さんのやりとりが始まる。(まだ、相手が何者なのかが分かっていない。)「今朝の冷え性くん」「お天気おじさん」というやりとりから始まって、「何者?」ということで警察手帳を見せる岡野さん。が、指で「警部補」の「補」の文字を隠している。また、それに各資格証が連なっている。ちゃんは資格証から「岡野富夫。だからトミーか」と名前を知る。岡野さんはちゃんを現場から追い出そうとするが、ちゃんは引き下がらず、「指」と言って、岡野さんの警察手帳を確認しようとして、警察手帳を奪い取り、確認した。で、岡野さんの階級が「警部補」と知った。が、岡野さんは「警部、…補」だと返す。「間、開けないの」とちゃんの鋭い突っ込みが入っていた。

その後、ちゃんも警察手帳を見せようとするが、(お約束の)青葉台学園の学生証と間違えてみせる。で「あっ、間違えた」と言って、改めて警察手帳を見せて「警視正、銭形雷。以後、お見知りおきを」と言って敬礼をするが、その手には手錠が掛けられた。「公文書偽造で逮捕する」と岡野さん。(これもお約束ですね。)

が、岡野さんは「銭形」という名前に気づき、「伝説の銭形四姉妹か?」ということから、確認する。で、(ちゃんの)おじいさまは警視総監と知る。ちゃんは銭形四姉妹は従姉妹だと語り、岡野さんは「何て人材豊富なんだ、銭形家は...」と呟いて呆然となっていた。(こうしてちゃんと岡野さんはコンビを組むことになりました。)

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作で、3代目ボンドの第2作である。当時はまだ余り語られていなかったが、本作では太陽エネルギーを利用したものが登場しているということで、現在になって考えると、かなり先進的なものを取り上げていたということになる物語でもある。また、この物語では、前作に登場したペッパー保安官が再登場しているが、ゲスト・キャラクターというポジションで再登場したキャラクターと言うことでは、第1作「ドクター・ノオ」と第2作「ロシアより愛をこめて」に登場したシルヴィア・トレンチ以来ということになった。

で、この物語で身分証に関係するのは、そのペッパー保安官である。(ペッパー保安官はアメリカ・ルイジアナ警察に所属する警官で、田舎で保安官として勤めている。)本作では休暇で妻と共にバンコク旅行に来ていて、そこでボンドと再会することになる。(妻の方は初登場です。(念のため))

車販売店で車を見ていたペッパー保安官だったが、そこにスカラマンガを追うボンドが飛び込んできた。で、ボンドは車(AMCホーネット)を走らせたため、乗り合わすことになった。前作で、ボンドがイギリス情報部員と言うことが分かっているペッパー保安官は、またも事件を追っていると察知して、そのまま助手としてボンドと行動を共にする。有名な壊れた橋を横方向に回転して飛び越えるという追跡劇があって、ボンドが辿り着いたのは、スカラマンガの隠れ家だった。で、車から降りて、屋敷を調べようとするボンドとペッパー保安官。が、そこに地元警察のパトカーが追いついた。

ペッパー保安官は「俺の仕事だ」と言ってボンドを制して警官たちの方に進んで行くと、身分証を見せて、「ルイジアナ警察のペッパー保安官」と名乗る。その時、身分証入れが伸びて、そこには大量のIDカードが入っていた。警官はそれを手にするかせ、何も言わない。一方、ペッパー保安官は色々と文句を言い、「相棒と極秘任務だ」とまで言うが、警官は何も言わずにペッパー保安官の腕に手錠を掛けた。こうなると、それでなくても五月蠅いペッパー保安官の口が止まらなくなって、キッシンジャー(当時のアメリカ国務長官)の名前を出したり、誤認逮捕で訴える、などと、口が止まらなくなる。が、警官は何も言わない。そして身分証入れも警官の手に渡っていたことから「財布を返せ」と言うことまで口にするペッパー保安官。しかし、警官はペッパー保安官の言い分に耳を傾けることもせず、視線は空を向いていた。で、視線の先には、スカラマンガの車(AMCマタドール)に翼とジェットエンジンが付いた飛行機となった車が飛んでいく姿があった。

共通点は、その身分証入れを持っているのが主人公の相棒(「007」では自称「相棒」ですが...)になっている相手であって警察関係者(「ケータイ刑事」は警部補、「007」はルイジアナ警察の保安官)だということ、身分証入れに用いられているものはたくさんのIDカードが入れられるようになっているものだったということ、その身分証入れは持主ではない相手の手に渡ったこと、そして、手錠が出てきて逮捕シーンがあること、また一連のやりとりの最後が呆然としている人物がいることである。

ごく普通の身分証入れが登場するのは、キャラクターの設定を考えたら当然のことと考えられるが、よりによって多数のIDカード(または資格証)を入れることが出来る同じタイプのものが登場しているという所が今回のテーマに於いては最も驚くべき類似点であるのだが、展開に於いても色々と共通している所があるというのも驚くべき類似点と言うことになる。

相違点は、「ケータイ刑事」では相手との間で言葉のやりとりがあったが、「007」では一方的に言葉を発しているだけ(タイの言語はタイ語であるため、単に英語が通じなかっただけだと考えられますが...)だったということ、「ケータイ刑事」では身分証入れの持主が相手に手錠を掛けたが、「007」では持主が手錠を掛けられたということ、呆然としたのは「ケータイ刑事」では身分証入れの持主であったが、「007」では持主ではなかった(手錠を掛けた警官だった)ということである。

尚、「ケータイ刑事」(「銭形雷・1st.」)では、岡野さんがちゃんの相棒であるため、同じ身分証入れが何度か登場しているが、それらの時はここまで「007」との共通点、類似点が揃っていない。が、初登場となる時にこれだけ共通点があるというのだから、傑作は何かと似るものだということですね。

また、この時には「ケータイ刑事」では身分証入れの持主である岡野さんは、色々と資格を持っていることに関しては言及していないが、2回目以降の時には、多数の資格を持っていることを口にしている。そうなると、「007」のペッパー保安官も協会員ということを口にしており、「資格を持っていることを(自慢げに)口にしている」という共通点が加わることになります。(但し、上記で述べた共通点の中には無くなるものが出てきます。)

次回は、シチュエーションということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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