ケータイ刑事銭形命12話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形命」の第12話「サマーパーティーは危険な香り! ~赤坂BLITZ殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、遠山金五郎がオークションに出品した品に関することの続きと言うことで、書かれていた文字はこれを使っていたと言っていた「イカの墨」について、それは遠山家のこれということで「家宝」について、そして「一犬落着」と記されていたが、これではないかということで「一件落着」について記します。尚、「家宝」については「泪・5話[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「イカの墨」:軟体動物門のイカ綱(頭足類)十腕形上目に分類される動物の総称である「イカ」が有している墨のことである。頭足綱のタコと同様に、危険を感じるとこれを吐いて、その闇に紛れて姿を隠すのに使われる黒い色をした液体である。
タコの墨と同様に、イカの墨も食材に用いられている。(特にタコの墨はアミノ酸が豊富に含まれているということで旨みがあるのだが、取り出しにくいということで、料理にはあまり用いられない。)
イカの墨は、タコの墨よりも取り出しやすいことで、食材としてスペインやイタリアなどでは多用されている。(現在は日本でもお馴染みの食材となっている。)タコの墨よりも旨みは劣るとされているものの、スペインではパエリアに、イタリアではパスタ・ソースなどに使われる。→食材となったイカの墨のことを「イカスミ」と言う。
また、イカの墨は古くから絵の具としても使用されている。(「セピア」または「セピア色」はイカの墨をそのまま用いたインク、または顔料のことである。)黒っぽい茶色をしているが、茶褐色に色褪せたモノクロ写真が懐かしさを感じさせるが、それを「セピア調」と言うが、これはイカの墨、またはイカの墨を使った顔料から名前が来ている。
イカの墨は色褪せしやすく、茶褐色になるが、これはイカの墨を使ったインクが黒インクとして使用され、それが色褪せて茶褐色になった(セピア調になった)写真が人気を得たことから、その名が付いた、とされている。
尚、現在ではセピア色のインクは、イカの墨をそのまま使用するのではなく、アルカリに溶かし、塩酸で沈殿させて、それを顔料として使用しているものである。
そういう歴史があるだけに、イカの墨をインクとして使うということは、何らおかしなことではない。但し、この物語では、遠山金四郎が記したということになっていたので、150年は経過していることを考えると、真っ黒のまま残っているというのは、色褪せを考えたらあり得ないことである。(近年であれば保存技術も進歩しているので、色褪せが少ないものもあるでしょうが、江戸時代にはそのような技術が亡かっただけに、真っ黒だったというのは科学的に考えるとおかしいことである。→「家宝」として遠山家では大事にしているのは構わないが、遠山金四郎の直筆のもののレプリカと考えると辻褄が合うのですが...)→いずれにしても、胡散臭いものとしか思えないのですが...
「家宝」:その家の宝物のことである。先祖代々伝わってきているものであって、とても大事にされている物ということが一般的である。英語では「Heirloom」と言うが、「Family」という単語を付けて「Family Heirloom」または「Family Treasure」と言うこともある。
「宝」という文字が入っていることから、金銭的価値の高い物(この物語では、海外のオークションでは数十億の値が付くものという触れ込みでした。)が家宝になっているのが一般的である。しかし実際に「家宝」として、その家に伝えられてきた物品には、金銭的な価値は低いというものも伝えられていることが多い。それは、先祖があることをした記念の物であったり、家族の思い出が詰まった品というのも「家宝」となるためである。(そういう品物は、他人から見たら何の価値も無いと思えるため、金銭的な価値が低い「家宝」は珍しいことではない。)
しかし、「家宝」は金銭的価値だけでは測れないものであって、その家の人にとって価値があるものであれば、それは立派な「家宝」である。(関係ない赤の他人が口出し出来る事ではないのである。)よって、「家宝」としては、何かのレプリカのようなものであることもあって、この物語に登場したような胡散臭いもの(遠山金四郎の時代からは150年ほどが流れているのに、使用している紙の質はどう見ても江戸時代のものとは思えないですし...)であることも珍しいことではない。→但し、海外のオークションで数十億の値が付くというのは、どう考えても納得できません。まあ、超インフレで、1億ドル、2億5000万ドルという紙幣が発行され、更に、50億、250億、500億ドル紙幣が次々と発行されたジンバブエの通貨でならば「数十億」という値が付くということなのではないかと...(遠山金五郎は「数十億」とは言ったが、その貨幣単位までは口にしていないですから...)ちなみに、2009年1月時点でのレートで、250億ジンバブエ・ドルが1(アメリカ)ドルなので、数十億ジンバブエドルは数十セント、則ち数十円程度という計算になります。(その後もジンバブエのインフレは続いていて、1兆ジンバブエ・ドルが新1ジンバブエ・ドルになるというデノミが行われたが、現在ではアメリカ・ドルが使われていて、2009年4月にはジンバブエ・ドルの新規発行が停止されて、現在では流通しなくなっている。)
「一件落着」:問題になっている事象、事件、事柄が解決することである。四字熟語であるが、これを漢字で記すのを間違えるような人はいないでしょうね。→この物語では「一犬落着」というのは「一匹の犬が、高台から落ちたにもかかわらず無事に着地した」と説明していたが、「だからどうした?」と思ってしまうだけです。(犬公方様として知られる5代将軍綱吉の時代ならばともかく、遠山金四郎は11代将軍・家斉、12代将軍家慶の時代の人物ですから...)
尚、英語では「これにて一件落着!」と言うのを「It is all Settled」と言う。
時代劇(「遠山の金さん」などの捕物帖などが該当する)では、事件が解決した後に、(お奉行様が)「(これにて)一件落着!」と言うのが定番であり、現代物でも刑事ドラマではこの台詞が語られることが多いのはご存知の通りである。→「ケータイ刑事」シリーズではこの言葉は出てこないで、サブタイトルが出て、「済」と出るのもお馴染みですね。
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