ケータイ刑事銭形泪26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 11 [ケータイ刑事]
「銭形泪」の2nd.第13話(通算では第26話)「さよなら、柴田さん ~無差別爆破事件」の裏ネタ編・増補は今回が2回目(この物語では通算11回目)となるが、今回は、この物語では2つの事柄のタイムリミットであった「正午」について、柴田さんが口にした「ゴッドハンド」について、ここに爆弾があったということで「廃工場」について、そして「デモンストレーション」について記します。尚、「ゴッドハンド」については「泪・8話[裏ネタ編]PART 4」で、「廃工場」については「泪・13話[裏ネタ編]PART 5」で、「デモンストレーション」については「泪・25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにしてそれぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/6/8、9、11、16、18、21、23、25、27日付けで記しています。)
「正午」:昼の12時のことである。これは太陽が子午線を通過する時刻でもあって、一日の午前と午後の境目になる時刻である。
元々は「午の刻」の丁度真ん中の時間のことである。中国や日本では、昔は時刻を現すのに十二支を使っていて、それによる時間のことを「十二時辰」と呼ぶ。十二支の順番で、子の刻から始まって亥の刻までが定められていて、基本的に各刻は2時間の幅を持っている。最初の子の刻は、現在の時間で言うと23時から始まっている。また、その2時間の内、前半を「初」、後半を「正」と呼び、「子初」、「子正」、「丑初」、「丑正」、…、「亥初」、「亥正」と呼ぶ。「正午」は十二支では7番目の「午」の後半の時刻である「午正」から来ていて、この時間が現在の12時に該当することから、特に「正午」と呼ばれるようになった。
日本では明治になってから現在使われている西洋で使用していた24時間制が導入されたことで、十二時辰は使われなくなったが、「正午」という言葉はそのまま残ることになった。
尚、日本語では「正午」と言うと特別な時間のいう位置づけになっている。英語では「正午」のことを「Noon」と言うが、この言葉には「正午」という意味だけでなく「真昼」という意味もあり、最もおおざっぱな言い方では日の出から約9時間の間のことを指す場合もある。(同様に「夕方」と言う意味の「Evening」も日没から寝るまでの時間を、「夜」の「Night」は日没から日の出までの長い時間を指すのが本来の意味である。)他の西洋の言葉も英語の「Noon」と同様である。他の言語での言い方としては、ドイツ語では「Mittag」、フランス語では「Midi」、イタリア語では「Mezzogiorno」、スペイン語では「Mediodía」と言う。
「ゴッドハンド」:英語では「God Hand」、文字通り「神の手」であり、通常の人間の感覚では信じがたい能力を持つ人のことを言う。そのため、色んな世界で「ゴッドハンド」と呼ばれる人がいる。例えば、空手家の大山倍達の異名であり、サッカー・マラドーラの「神の手ゴール」(「神の子」と言われる彼のハンドと絡めた上手い表現です。)、手術の腕が高い医者のこともこのように言う。また、細かい手の動きが求められる伝統工芸の世界の巨匠や高名な彫刻家などの芸術家などもこのように呼ばれていることがある。
一方、小説、漫画、映画などのフィクションの世界でも、登場人物(キャラクター)にこの名前(異名を含む)を持つものが色々と出てきている。(但し、この場合はスリなどのような犯罪者であってもこの異名を与えているものもある。)
尚、マスコミがこの名称を付けることがあるが、一度マスコミで使われる洋になると、表現がエスカレートしていき、言葉のインフレが起こるのが一般的であるため、昔と現在では同じ敬称として使っていても、その程度には差があるのが一般的である。この点ではマスコミは言葉を乱しているマスゴミである、ということになる。→「ゴッドハンド」という言い方は「神」の名前を使っているだけに、この言葉が氾濫するようになると、言葉のありがたみが失われてしまうだけであり、経済の世界のインフレと同じである。
「ケータイ刑事」に於いては、「泪・1st.8話」や「雷・1st.3話」で考古学者にこの名前を与えていたが、考古学の世界でもこの異名を持った男(藤村新一)がいる。しかし、それは捏造だったと言うことで、現在では日本考古学会最大のスキャンダル(「旧石器捏造事件」)とされている。(考古学、捏造ということでは「雷・1st.3話」がネタにしていました。)
「廃工場」:廃棄されて放置された工場のことである。廃棄の理由は、倒産などによる事業停止によって放棄されたもの、事業縮小のために操業を停止したことから放棄されたものなどがある。
この言葉が該当するのは「廃校」「廃坑」「廃鉱」「廃園」等と同様に、使わなくなって放置されたものであって、単に操業を停止しただけの工場は「廃工場」とは言わない。(所有者がその所有を放棄して、全く使用していないことが「廃工場」と呼ばれる条件である。)よって、「廃工場」は現在では全く使用されていない場所であり、無人となっている。(その場所は使用されていなくても、放棄されていない未使用の工場は「廃工場」とは呼ばれない。
「ケータイ刑事」でも廃工場が舞台となった物語としては他にもいくつかあったが、特撮ヒーロー作品では「廃工場」というのはお馴染みの場所となっていて、悪の組織の秘密の隠れ家になっていることが多い。また、刑事ドラマでも同様であり、フィクションの世界では現実世界よりもお馴染みのものとなっている。
「デモンストレーション」:英語では「Demonstration」、略して「デモ(Demo)」と言うこともある。日本語では「示威運動」(デモ行進などが該当することになる。)という。また、宣伝のための実演という意味もある。(「実演販売」というものがあるが、それはこれに該当する。)またスポーツ大会に於いては、正式種目以外の公開競技種目が行われることがあるが、それは競技を広く知らしめるという宣伝目的もあって行われるものであり、その公開競技のことを指す。
尚、これらの意味があるが、「示威運動」という意味で使われる場合は省略した「デモ」または「デモ行進」という言い方をすることが多く、スポーツの公開競技では「エキジビション」と呼ばれることもある。尚、実演販売の場合は「実演販売」と言うことが多く、「デモンストレーション」という言葉はあまり使われないのが現状である。
この物語では、最初に仕掛けられていた小さな爆弾(爆発したが、これという被害はなかった。)のことを「デモンストレーション」と海王星団は言っていたが、これは示威運動としての「デモンストレーション」であるのは言うまでも無い。が、示威運動ということでは警察関係者の間にだけしか見せつけることが出来なかったということで、公然と意思を伝えるという「示威運動」としては結果的には失敗だったとしか思えないのですけど...(被害がなかったということでは良かったのですが...)
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