メジャー(6th.)#8 [アニメ]
今回は、あのギブソンが現役復帰した物語であるが、43歳で過去の実績のある選手も力の世界の残酷さを描いた物語でもありました。また、同時に「マスゴミ」に対する挑発的な態度というのも面白い所でした。
ギブソンがメジャーに復帰。チームはバイソンズであり、しかも、次の試合では吾郎のいるホーネッツと対戦する。ローテーションで次は吾郎が先発するという試合にギブソンは先発するという。ということで、バイソンズとホーネッツの試合はギブソンと吾郎の先発で始まった。
初回のホーネッツの攻撃が止まらない。かつての面影のないギブソンは滅多打ちをくらい、アウトが取れない。で、なんとか2アウトをとるが、二死満塁で既に3失点、バッターはピッチャーの吾郎まで回った。そして吾郎はギブソンから満塁ホームランを打ち、7-0とホーネッツ大量リード。結局、ギブソンは1回もたずに7失点で降板した。
次のギブソンの先発も同様で、初回から滅多打ちをくらい、2回途中までで6失点でKO、試合後、バイソンズはギブソンに解雇を通告し、ウェーバーに掛けると言うが、ギブソンはこれに任意引退を申し出た。
一気に時間は流れて、オールスター休みまで飛ぶ。吾郎はここまで勝ったり負けたりで、7勝8敗だった。オールスター休みのある日、吾郎はオリバー医師に連れられて、ある田舎町に向かった。そして野球場に連れて行かれる。そこではAAの試合が行われていた。吾郎は、こんな所にまで来て野球観戦か、と言うが、マウンドに目をやると、あのギブソンが立っていた...
過去の実績は全くケチの付けようのないギブソンだが、43歳という年令、しかも心臓病の病み上がりで2ヶ月のブランクがある。言い方は悪いが、これはある意味では「客寄せパンダ」である。それをマスコミが「電撃復帰」と書き立てて騒ぐというのは「マスゴミ」らしいところであり、その記者会見でそういうマスゴミを相手にしないギブソンというのはやってくれるところである。が、力の衰えは甚だしく、全く通用せずに解雇というのは、プロの世界の厳しさをしっかりと描いていて良い所である。(これで活躍させてしまうという漫画もあるが、そういうものはね...)が、そのギブソンは2つ下のAAのマウンドに立っていたということで、吾郎とジュニアに対して生き様を見せつけるというのもまた凄い所である。(実績を考えたら、ギブソンだったらコーチとして、或いは解説者として引っ張りだこでしょうし...)
それにしても、今回はギブソンがメインで、しかも一気にオールスター休みにまで時間を飛ばしてしまうということで、ちょっと異質に感じたところでもありました。(こういう所も物語の終焉近しと感じる所でもある。)
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