BON JOVI『7800°FAHRENHEIT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの2nd.アルバムである。前作のデビュー・アルバムのような勢いは無くなってしまったこともあって、評価は今一つであるが、日本ツアーでの成功を受けて、日本に対する感謝の気持ちを込めた曲『Tokyo Road』が収録されていて、日本ではアメリカよりも評価が高いアルバムである。一応、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位37位、イギリスでは最高位28位を記録しているが、日本では最高位5位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『In And Out Of Love』『Price Of Love』『Only Lonely』『King Of The Mountain』『Silent Night』『Tokyo Road』『The Hardest Part Is The Night』『Always Run To You』『(I Don't Wanna Fall) To The Fire』『Secret Dreams』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。大ヒットという所までは延びなかったものの、そこそこのヒット曲が2曲生まれていて、『Only Lonely』はBillboardで最高位54位をも『In And Out Of Love』は最高位69位を記録している。また、『The Hardest Part Is The Night』はイギリスでは最高位68位を記録している。4th.シングルの『Silent Night』はチャートインしていない。
お薦め曲は、シングル曲からは『Only Lonely』と『In And Out Of Love』を、そして『Price Of Love』『Always Run To You』に加えて、冒頭が『さくらさくら』のメロディで始まる『Tokyo Road』も忘れずにピックアップしておきます。
一般的に本アルバムは失敗作だったと言われているが、それでも本アルバムは全世界で250万枚のセールスを記録している。この数字は彼らの発表したアルバムの中では下から2番目である。(最低は2009年の「THE CIRCLE」であるが、このアルバムは世界のCDマーケットがDLに取って代わっていることもあって、同列での数値比較は出来ない。)が、「失敗」で250万枚のセールスは記録できない。それだけに、もっと評価されても良いと思うのですがね...
ただ、確かに1st.アルバムと比べると、スケールダウンしていて、小さく纏まってしまったという印象はある。が、本作を「失敗」という認識で捕らえて、それを後に生かしたからこと、世界的な大ヒット・アルバムが生まれたということも出来る。ということで、彼らのキャリアに於いては、セールス的には今一つ伸びなかったものの、重要なアルバムになったことだけは事実である。改めて聴いて、再評価して貰いたいアルバムの一つである。→本アルバムの「SPECIAL EDITION」が2010年5月にリリースされる(された)が、これには1985年の日本ツアーから『In And Out Of Love』と『Only Lonely』、そして1990年のリオ・デ・ジャネイロでのライヴ・バージョンの『Tokyo Road』という3曲がボーナス・トラックとして追加されることになっている。ということで、少しは再評価されたということですかね...?
↓SPECIAL EDITIONはこちらです。(日本盤は6月リリースです。)
7800 Degrees Fahrenheit: Special Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Mercury
- 発売日: 2010/05/31
- メディア: CD
7800 Fahrenheit: Special Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 2010/05/11
- メディア: CD
7800°ファーレンハイト+ライヴ・トラックス(紙ジャケット仕様)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: CD
コメント 0