アザミ嬢のララバイ#10[Final] [ドラマ]
最終回の物語は、意図してのことなのだろうが、これまでの物語の(全てではないが)一部の映像を劇中に登場させていたのだが、それだけということで、何ら物語に関係しなかったというのは残念でした。それだけに、平凡過ぎるファンタジックな物語に終わってしまい、残念さだけが残りました。
結局、仕掛けておいたものが完全に機能せずということで、ドミノ倒しで言うと、本線は先に進んでいったが、途中の仕掛けに進む分岐線が全く倒れなかったということで、見所のないもので終わってしまった...
「終わり避ければ全て良し」と言う言葉があるが、最終回がこれでは、ここまで良い感じだった本作も「何だったんだ?」ということで、ケチが付いて終わることになってしまいました。(今回が良かったら続編というか、第二章を期待したのに、最後の物語に物足りなさを感じてしまったので、更なる新作に関しては要らないですね。)→それにしても、最終回で作品をパーにしてしまうというものが多いのはどうして?
長年コンプレックスを抱える娘・坂上花絵。ある日、彼女はふとしたことで福田藍堂という男と出会う。やはり彼を避けるようにしていた花絵だったが、福田は優しく接してくれて、心が癒されていく。が、彼と接している内に、体に異変が生じるようになってしまう。それは羽が生えてくるということで...
「天使」という方向に持っていこうとするのも分かり、ファンタジックな物語に向かって行くのだが、そうなると途中でいくつか見られたこれまでの物語のワンシーンとの絡みを期待するのは当然である。何か糸があるからこそ、そういうことをすると考えるのは当然である。が、それに対する回答は何も語られていない。1話完結の独立した物語ということでは、それは良いのだが、オムニバス作品集である本作で、わざわざ物語の本筋とは関係ない映像を使ったというなると、全く意味が違うことになり、何らかの繋がりと結び(=回答)が求められるのは当然である。それをしなかったということで、今回の物語はカスでした。
この物語単体ではそこそこの出来になっているのに、オムニバス作品集であることを思い出させるような場違いの演出を行ったことがこの物語の失敗したところであって、それによってラストを飾るには役不足、全く相応しくない駄作に落ちてしまった。(→他の作品の映像を出さなかったら「駄作」にはならなかったのに...)
で、後番組は「MM9-MONSTER MAGNITUDE」であるが、間に1週あって、7/7深夜のスタートとなる。「アザミ嬢のララバイ」とは作品の毛色が全く違うということもあるのだろうが、その予告が全くなかったというのは何を考えているのでしょうかね... (番宣はしておくべきでしょう。)ただ、「MM9」はこれまでの作品(「古代少女ドグちゃん」など)とは違って、MBSのみ(遅れて放送という地方もありましたけど...)という放送ではなくなり、MBSでの放送時間帯にiPadとiPhone向けへの配信が行われることになっている。(MBSのエリア外であってもiPad/iPhoneを持っていれば視聴可能である。)更に、3日遅れの土曜深夜にはBS-TBSでも放送される予定となっている。(→「ドグちゃん」や本作「アザミ嬢のララバイ」も放送したらいいのに...)ということなので、一応、全国放送ということになる。尚、BS-TBSで放送するからと言って、丹羽Pは関係していない。
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