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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その161) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「パラシュート代わりの傘」です。普通の「傘」ということであれば当たり前のように登場して当たり前の使い方がされている所では語りようも無いのだが、傘の使い方に踏み込むと、普通の使い方をしていないだけに共通点が出てくるので、そういう形で「傘」を取り上げることにします。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・3rd.7話」、「007」からは「ユア・アイズ・オンリー」です。

ケータイ刑事」:「・3rd.7話」。「BS初!ついにやるのかフィギュア劇!? ~銭形海、世界を駆ける!」と言う物語である。この物語はサブタイトルにもあるようにフィギュア劇であることが特徴である。そのため、完全な実写作品ではない異色の作品である。(が、だからこそ実現できた所がいくつかある物語でもある。)

マリオネット・エナジーが東京に放たれたことで、人々は全て1/6スケールの大きさになってしまう。(身長が1/6になるということである。)が、事件がいつものように起こり、その現場(下北沢)に向かおうとするちゃんと松山さん。が、1/6スケールになってしまったことで、走っても走ってもいっこうに近づかない。そんな所に柴田さんが作ったバケツに風船を取り付けた気球で現場に向かうことになる。ちゃんたちが乗った気球は順調に下北沢の上空に辿り着くが、この気球は「一度上昇したら降下することが出来ない」という欠点があって、ちゃんたちはスカイダイビングをして地上に降り立つことになった。

しかし、バケツ気球には「パラシュート」という気の利いたものは一切なく、遭ったのは普通の傘/パラソルであった。で、傘を持ってスカイダイビングの要領で飛び降りて、途中で傘を開いてパラシュートとして使って地上に降り立つ、ということになる。

で、ちゃん、松山さん、柴田さんの3人は、それぞれが傘(パラソル)を手にして地上に向かって、高度12000m(劇中で柴田さんが話していた数字であるが、1/6スケールということを考えたら、高度2000mの上空と考えるのが正解でしょう。)飛び降りた。で、途中で傘を開く3人。海ちゃんはメリー・ポピンズのように優雅に降りてきて、見事に着地をしたが、柴田さんは近くの草むらに頭から突っ込んでいて、一応着地していた。(ちゃんはそれを見て「こんな所でも逆立ちですか?」と言っていた。)が、松山さんは電柱に引っかかってしまったため、着地とは言えない形で地面に辿り着いた。(それを見たちゃんは「何、遊んでるんですか?」と言っていた。)で、事件現場に到着したということで、3人は事件現場となった建物に入って行った。

身長が1/6スケールになっているということは、体重(体積になるため3乗で聴いてくることを考えると、1/216にはなっているはず。)は250グラムから300グラム程度になっているはずである。この体重であれば、普通の傘では、程よい錘になり、強風に煽られなければ、それなりに降下することも十分可能である。ということで、スケール・ファクターを考えると、科学的には突拍子もないことではない。(が、マリオネット・エナジーで1/6スケールになってしまった、ということが科学的にはあり得ない突拍子もないことですけど...)

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作で、3代目ボンドの第5作である。製作当時にはボンドが交代するという話がマスコミを賑わせて、後に4代目となるT・ダルトンの名前が挙がっていたが、契約上の問題で見送られて、3代目のR・ムーアということになった作品でもある。前作までの秘密兵器に派手さが強調されていたところから、肉体アクション主体の作品への原点回帰となったのには、実はボンド交代の計画があったためでもある。(結局、スタントマンが派手に活躍することになりました。)

ATACシステムの回収を依頼した海洋学者・ハブロック夫妻を殺害した犯人・ゴンザレスを追って、スペインにあるゴンザレスの別荘に潜入したボンド。が、用心棒に見つかってしまい、連れて行かれることになる。(当然、持っていた銃は取られているため、武器と呼べるものは何一つ身につけていない。)

忍び込んだボンドを捕らえたゴンザレスは安全になったと思い、油断をして、プールに飛び込もうとして、飛び込み板の上に立ち、飛び込もうとする。が、ボンドとは別に森に紛れ込んでいたハブロックの娘・メリナ(=ボンドガール)がボウガンを使い、ゴンザレスの背中を射ち、プールに飛び込んだゴンザレスは死体となってプールに浮かぶことになった。当然、ゴンザレスが死んだことで、プールサイドは大混乱になる。それを見たボンドは、その隙に逃亡を図る。で、プールサイドから裏庭に向かって走るが、プールサイドではそこにあったビーチパラソルを素早く手にしていた。逃げるボンドに対して、ゴンザレスを雇った殺し屋・ロックは自分の用心棒たちに手を出さないように指示をして見守るだけで、ゴンザレスの用心棒だけがボンドを追う。

プールサイドは崖のようになっていて、高低差はかなりあった。(普通に飛び降りるというのは無理。)ボンドは森の中に紛れて脱出しようとするが、(ゴンザレスの)用心棒たちが追ってくる。手にしたパラソルを使って用心棒たちを追い払うと、パラソルを広げてプールサイドの崖から森の中に飛び降りた。正にバラシュートの役割を果たすことになり、ボンドは無事に着地する。

が、用心棒たちは逃げるボンドに銃を射ってくる。ボンドはパラソルの影から隙を見て(パラソルはそのまま放置して)森に逃げ込み、追っ手を撒こうとする。結果的に、そこでメリナと出会い、メリナと共に脱出を図ることになる。(ボンドの車は用心棒たちが窓を叩き割ろうとしたことで自爆装置が作動して爆破してしまい、メリナのボロ車(シトロエン)で逃げていくことになり、カーチェイスの末に逃げ切ることになる。)

ボンドが使った傘(パラソル)はビーチパラソルということもあって、開くとそれなりの大きさのあるものであった。(開くと直径2mは軽くあるでしょう。)とは言っても、成人男性がパラシュートとして使うには無理がある。しかし、この物語ではスカイダイビングではなく、数m(10m以内)の高さからの飛び降りということで、それなりの緩衝効果は得られることは科学的に分かる所である。

共通点は、主人公が使って高所から飛び降り、見事に着地しているということで、パラシュートの代わりを果たしたと言うことである。また、物語としたら突拍子もないことが絡んでいるものの、科学的に傘の大きさや荷重を考えると、科学的には無理がないというのも共通している。(まあ、これが成立しないと物語自体が破綻をきたすでしょうし...ただ、「ケータイ刑事」では人間が小さくなるという所が既にSFの世界に突入しているのですけど...)

一方、相違点は、「ケータイ刑事」では1人ではなくて3人が同じことに用いているが、「007」では1人だったこと、「ケータイ刑事」では着地に失敗した人がいる(頭から突っ込んだのが1人、途中(電柱)で引っかかったのが1人)ので、成功率は100%とは言えないが、「007」では失敗ということが無かった。(1人が試みてそれが成功したのだから失敗事例自体が無かったのですけど...)

次回は「シチュエーション」ということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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