種ともこ『いっしょに、ねっ。』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。ジャケットを見ると、幼児向けの某月刊誌を真似ているという洒落を効かせたものとなっているところも楽しいものになっている。また、彼女の独特のボーカルと相まって、実にユニークなデビュー・アルバムである。(LPのジャケット・サイズは、雑誌よりもサイズが大きいということで、これは面白いアイデアであったが、CDではサイズが小さいと言うこともあって、そういう楽しさもはんげんですね...)
収録曲は以下の全10曲である。『ユーアー・ジ・ワン』『フィッシュ・ダンシン』『あのころの想い(ラヴィン・ユー)』『ただそれだけ』『いつか王子様が』『僕がヒーロー(になれたらいいな)』『嘘つき少年』『アクター・MR.サンタクロース』『不思議な樹』『10円でゴメンね』。
尚、本アルバムの発表前の1985年暮れに『ユーアー・ジ・ワン』がデビュー・シングルとしてリリースされていて、本アルバムのリリース後には『10円でゴメンね』のリミックス・バージョンがシングルとしてリリースされている。
お薦め曲と言うことでは、デビュー・シングルの『ユーアー・ジ・ワン』と『あのころの想い(ラヴィン・ユー)』『いつか王子様が』『僕がヒーロー(になれたらいいな)』『不思議な樹』『10円でゴメンね』という所をピックアップしておく。
全体的には明るく楽しいポップな曲が詰まっていて楽しめるアルバムであるが、彼女の独特のボーカルには好みの別れるところで、受け入れられないという方もいるでしょうね。(そういう方はスルーするということで宜しいかと...)
彼女は本アルバム以降は何かと実験的な試みを行っていて、ユニークなものをいくつか発表しているが、それだけに原点となる本作の楽しい所は最初に抑えておきたい所でもある。奏でられる音楽だけではなく、色んな点で楽しむことの出来るアルバムである。(但し、好みの差が大きく出るアルバムと言うこともお忘れなく...→ちょっと強めの薬にはそれなりの副作用があるということと同じことでしょうね...)
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