SSブログ

「不良番長」(その3) [映画(邦画)]

今回は2年目の1969年に製作された4本の中から、シリーズ第2作について記します。

シリーズ第2作不良番長 猪の鹿お蝶
作品データを記しておくと、1969年の東映東京の作品で、時間は90分、原作は凡天太郎、監督は野田幸男、脚本は山本英明と松本功の2人、撮影は山沢義一、美術は江野慎一、音楽は八木正生である。そして出演は、梅宮辰夫、谷隼人、克美しげる、菅原文太、千葉真一、水島道太郎、河津清三郎、宮園純子、夏珠美、曽根晴美、沢彰謙、左とん平、長井浩二、団巌、由利徹、沼田曜一、日屋孝司、土山登志幸、花田達、永井秀明、佐々木梨里、長塚ゆう子、三原葉子、小田登枝恵、賀川雪絵、大泉滉、竹村清女、久保一、相馬剛三、亀山達也、水原丈二、山之内修、たちである。

神坂が率いる不良グループ・ドクロ派愚連隊は新宿を根城にして悪事を働いていた。ある日、敵対する暴力組織に殴り込みをかけたが、これが原因でみんなは逮捕され、刑務所に入ることになった。それから5年が流れ、神坂たちは釈放されてシャバに戻って来た。神坂は早速、音楽舞踏研究所を作ったが、目的は、女を喰いものにして、スカウトした女性を踊り子として海外に売り飛ばすことであった。で、神坂はゴーゴー喫茶の踊り子・奈々子を引抜くが、これが原因となって、住田組の福田、更には関東挺身会から嫌がらせを受けるようになる。嫌がらせはエスカレートしていき、神坂は遂に堪忍袋の緒が切れて、住田組に乗り込んだ。しかし、住田組のバックにいる関東挺身会の会長・大場がいて、軽くあしらわれてしまった。その夜、神坂は住田組の賭場で、イカサマ博奕を見破った女札師・猪の鹿お蝶に助けられることになった。しかし、住田組は神坂の舞踊研究所を追いつめていき、資金が底を突いてしまった。で、金を作るために車を盗むが、その車は関東挺身会の会長・大場の車であり、重要な書類まで手に入れてしまった。その書類は、関西の総会屋・小日向が国原建設をゆするために使おうとしていたものであり、神坂はこれをチャンスとみて勝負に出る。まずは国原建設の経理部員を抱き込み、国原との取引に成功する。しかし、その帰り道で、またも住田組が襲う。そして弟分の五郎が小日向の息子と分かる。結局、住田組が書類を奪い返し、国原を脅迫するが、神坂はその様子をフィルムに撮影していて、住田組から上前をはねる計画を立てた。しかし、住田組によって仲間を殺されてしまう。復讐に立ち上がろうといる神坂にお蝶が加わり、関東挺身会に乗り込み、大暴れをして敵を壊滅させた。

展開は基本的なパターンに従っているのだが、物語の冒頭で、刑務所に入っている5年間という時間が違和感を感じる。確かに服役して時間が飛ぶことはあってしかるべきであるが、神坂の年令設定を考えると、ハクを付けるにしては中途半端な期間というように感じられてしまう。また、刑務所に入ったという経験があるにしては、神坂の行動が今一つ落ち着きがない所が出ているのは何とかして欲しい所である。逆に、この服役と言うことを無くしてしまい、若さを前面に出した方が良かった様に感じられる作品である。(まあ、シリーズの中では外れの方に入る物語ということで...)

 

不良番長 猪の鹿お蝶 [DVD]

不良番長 猪の鹿お蝶 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。