EAGLES『EAGLES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1972年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らは、リンダ・ロンシュタットのアルバム製作とコンサートのために集まったメンバーがバンドを結成したのだが、そんな彼ら器'70'Sのウエストコースト・サウンドをリードするスーパーバンドとなったのはご存知の通りである。また、本アルバムも大ヒットを記録していて、Billboardでは最高位22位を、カナダでは最高位13位を記録している。(ちなみに、彼らが集まって製作されたリンダ・ロンシュタットのアルバム「LINDA RONSTADT」の方は、Billboardでは最高位163位という皮肉な結果となった。)
収録曲は以下の全10曲である。『Take It Easy』『Witchy Woman』『Chug All Night』『Most Of Us Are Sad』『Nightingale』『Train Leaves Here This Morning』『Take The Devil』『Early Bird』『Peaceful Easy Feeling』『Tryin'』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルでもある『Take It Easy』がBillboardで最高位12位を記録し、カナダでは最高位8位を記録する大ヒットとなり、2nd.シングルの『Witchy Woman』はBillboardで最高位9位、カナダでは最高位8位、3rd.シングルの『Peaceful Easy Feeling』はBillboardで最高位22位、カナダで最高位35位というように、いずれもがヒットを記録している。
お薦め曲は、彼らの代表曲の1つでもある『Take It Easy』、シングル・ヒットを記録している『Witchy Woman』と『Peaceful Easy Feeling』、そして『Early Bird』『Tryin'』と言うところをピックアップしておくことにする。
彼らの代表曲というと、やはり1977年の『Hotel California』と言うことになるが、この曲はキャリアを重ねて生み出した曲である。本アルバムはそういうキャリアはまだ浅いものの、彼らの音楽の原点となるものである。そして、親しみやすいカントリーとブルースをベースとした爽やかなロック・サウンドということでは、本当に「Take It Easy」というように気軽に聴くことが出来るものである。この爽やかさが'70'sという時代にマッチしたのだが、爽やかさという点では発表から40年近くが流れようとしている現在でも色褪せるものではない。
彼らの原点である本アルバムは、確かにヒットの規模では彼らのオリジナル・アルバムの中では最も小さいが、本アルバムがあったからこそ、後の大ヒットアルバムが生まれているのである。それだけに、単なるバンドのデビュー・アルバムとしてではなく、'70'sという時代を語る上でも重要なアルバムとなっている。ということで、じっくりと聴いておかなければならないアルバムである。但し肩肘を張って聴く必要はなく、「Take It Easy!」ということで気軽に聴きましょう!
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