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「SLEEPER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年のアメリカ映画「スリーパー」である。W・アレンによるSFコメディであるが、製作費をつぎ込んだ派手な大作SFとは全く違っていて、彼らしい風刺の利いた作品である。(よって、大作志向の方は見ない方が良いでしょう。)

作品データを記しておくと、時間は88分、監督はウディ・アレン、脚本はウディ・アレンとマーシャル・ブリックマンの2人、撮影はデヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はウディ・アレン、プリザベーション・ホール・ジャズ・バンド、ニューオリンズ・フューネラル・アンド・ラグタイム・オーケストラである。そして出演は、ウディ・アレン、ダイアン・キートン、ジョン・ベック、メアリー・グレゴリー、ドン・キーファー、ドン・マクリアム、バートレット・ロビンソン、ブライアン・エイヴリー、たちである。

マイルズ・モンローが奇妙なカプセルの中で眠っている。彼は胃潰瘍の検診で入院し、そのまま凍結されたのだった。当時、彼は35歳であり、それから200年の歳月が流れていた。で、マイルズが意識を取り戻したのだった。が、彼にとっては全く訳の分からない世界に変わっていた。で、病院を抜け出して森に逃げ込んだ。で、止まっていた車に潜り込んだ。車の中にはロボットが並んでいて、マイルズはとりあえずはそれを真似る。しかし、車はルナという女の家に向かい、ルナはマイルズを見て、頭の形が気に入らないと言ってロボットの頭のすげ替えを依頼する。で、マイルズは本当のことを話すが、ルナは騒ぐだけだった。やがて一軒家に到着するが、ルナは警察に通報すると共に、マイルズが来ていた福野コードを挽いたことで、マイルズはゴム風船の様に膨らみ、転がるように逃げて行く。が、ルナもこのままでは逮捕されると思ってマイルズに飛び乗ったことで、2人は一緒に逃げて行くことになった。一端は逃げ切って、空き家で生活を始めた2人だったが、マイルズは警察に発見されて逮捕されてしまう。で、政府の研究所で洗脳され、未来社会の人間に生まれ変わり、未来の生活を堪能するようになった。一方、ルナはアーノという革命家に捕まっていて、アーノの考えに同化させられていた。で、国を支配している独裁政権を打倒しようとしていたアーノたちは、マイルズを誘惑した。で、マイルズの洗脳が解け、元の自分に戻っていた。やがて政府は反体制分子を一掃する計画の実行を進めていき、アーノたちもそれを倒す準備を整えていた。で、政府が動く予定の日にルナとマイルズは医者に化けて政府の建物に潜り込むのに成功し、政府の計画を阻止するのに成功した。これでアーノたちが目指す革命の実現も目前に迫った。しかしマイルズは、自分はルナに利用されただけということ、更にルナがアーノを愛し始めていたことを感じたため、姿を消そうとした。しかしルナが彼の後を追ってきた。ルナはマイルズを愛するようになっていたのだった...

W・アレンらしい風刺が利いており、如何にもW・アレン作品らしいものである。物語が200年後の未来ということでSFという部分があるのだが、SF作品とはかけ離れた風刺ドラマと言った方が正解である。それにしても、200年後の未来が完全な管理社会になっていて、ロボットが色々と面白いことに使われているという発想は、SF作品では当たり前すぎて、W・アレンらしいスパイスをもっと利かせて貰いたかったと思うところである。尚、「風刺」ということでは彼らしい所が出ているので、まあまあと言ったところですね。

 

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