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「LE SAUVAGE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1975年のフランス映画の「うず潮」である。尚、1952年と1964年に同名タイトルの日本映画があるが、それらとは全く関係ない作品である。また、本作のアメリカでのタイトルは「CALL HIM SAVAGE」となっている。南米を舞台として、根無し草のようにさすらう女と文明を嫌って自然の中に生きようとする男の心のふれあいを描いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は107分、監督はジャン・ポール・ラプノー、脚本はジャン・ポール・ラプノー、ジャン・ルー・ダバディ、エリザベート・ラプノーの3人、撮影はピエール・ロム、美術はマックス・ドゥーイ、音楽はミシェル・ルグランである。そして出演は、イヴ・モンタン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ルイジ・ヴァンヌッチ、トニー・ロバーツ、ダナ・ウィンター、ボボ・ルイス、ルイス・ヘラルド・トバール、ヴァーノン・ドブチェフ、ガブリエル・カタン、たちである。

ナイトクラブをさすらって渡り歩く女・ネリーは、いつの間にか南米のベネズエラにやってきていた。彼女の思いは故郷のフランスに帰りたいということだったが、お金もなく、フランスに帰ることは出来ない。そんな時、彼女はイタリアの金持男・ビットリオと知り合いになり、彼の情熱と男っぽさに魅かれ、結婚することになる。が、結婚式の直前に気が変わったネリーは逃げ出してしまう。そんなネリーはアレックスという男と出会い、旅費を頼んでみるが、そんなに都合よく事は運ばなかった。で、旅費が得られないと分かると、ネリーはアレックスが一番大事にしているロートレックの絵を盗んで逃げてしまう。ということで、ネリーは、ビットリオとアレックスから追われる身となった。ネリーの居場所を知って追いかけてきたビットリオから逃げようとしている時、ネリーはホテルの隣の部屋にいたマルタンという中年男を巻き込んでしまう。マルタンはかつては世界一の香水作りの名手と呼ばれた男であって、香水会社の社長であるのに、文明社会を嫌って孤島で原始的な生活を送っている変わった男であった。マルタンはネリーにパリまでの切符を与え、それ以上関わりになるのを避けようとして、孤島に戻っていった。しかし、マルタンが孤島に着くと、そこにしネリーが待っていた。人との関わりを持つのが嫌だったマルタンは、ネリーのことを邪魔に思っていたが、いつしかネリーの純粋な愛を求める心に惹かれ、五志か愛し合うようになった。しかし、ネリーのことを捜していたビットリオたちが島に乗り込んできて、ネリーを掠っていき、マルタンも半殺しにされてしまう。そして気がついた時、マルタンは妻・ジェシーの元にいた。マルタンにはあと8年間会社に勤める義務があり、ジェシーがマルタンを連れ戻しに来たのだった。が、それを拒否したマルタンは刑務所行きとなる。歳月が流れ、出所したマルタンはネリーを捜し始める。ネリーは、あの後ビットリオと結婚し、すぐ別れたと知ったマルタンは、出会いの場所となったホテルに向かった。すると、そこのフロントにはネリーからの伝言があり、フランスの田舎でマルタンの帰りを待っていると言うことだった...

2人の男に追われることになるドヌーヴであるが、やっぱり美しいですね。物語の展開を忘れて、ドヌーヴを見とれてしまいます。一方、ストーリーとしては、純愛ドラマということであり、出来すぎている用に感じてしまうところもあるのだが、時にはこういう展開のドラマというのを見たくなるものである。ということで、'70's作品らしいオーソドックスな純愛ドラマということで、よろしいかと...

尚、本作は現時点ではDVD化されていないが、やはりかつてはLDでリリースされていた作品である。DVD化して貰いたいところであります。

 

↓DVDではなくてビデオです。

うず潮 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: VHS


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