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KIM WILDE『SELECT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼女の2nd.アルバムである。前年のデビュー・アルバムで活きの良さを感じさせた彼女が、その勢いに乗って発表したアルバムである。前作よりは完成度が上がっているのだが、セールス的には前作には及ばなかった。それでもフィンランドとベルギーでは1位を獲得し、スイスは2位、(西)ドイツでは4位と健闘したが、本国イギリスでは19位に留まった。

収録曲は以下の全10曲である。『Ego』『Words Fell Down』『Action City』『View From A Bridge』『Just A Feeling』『Chaos At The Airport』『Take Me Tonight』『Can You Come Over』『Wendy Sadd』『Cambodia + Reprise』。尚、2009年にリマスターされて再発されたものには、『Watching For Shapes』『Cambodia(Single Version)』『Child Come Away』『Just Another Guy』『Bitter Is Better』の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。

この中からシングル・カットされたのは『View From A Bridge』である。本国イギリスで最高位16位に留まったが、スイスは2位、ベルギーは3位、スウェーデンは4位、オランダは5位、(西)ドイツは6位、オーストラリアは7位というように、1位がないものの、2位から7位までが最高位という面白いチャート成績を残すヒットとなった。また、2009年再発のボーナス・トラックの『Cambodia』は上記の曲の前のシングルであり、フランスやスイスなど4ヶ国で1位を獲得したヒット曲(イギリスでは12位)である。また、『Child Come Away』は上記曲の次のシングル曲であり、デンマークでは3位を記録している。(イギリスでは43位だった。)

お薦め曲(オリジナルの10曲からのチョイスです。)は、シングル曲の『View From A Bridge』、それ以外では『Ego』『Words Fell Down』『Take Me Tonight』という所をピックアップしておく。

デビュー・アルバムは、言葉は悪いのだが、勢いで突っ走っていたと言ったものであったが、本アルバムでは余裕が出てきたこともあって、前作と同様に突っ走っているとはいうものの、落ち着いて聴くことが出来る。(これは完成度が上がった、という何よりの証である。)また、曲調としては前作の延長線上にあるものであるので、こういう所は聴く上では安心できるところとなる。(が、逆に言うと、新鮮さを感じるところがない、ということにもなる。→セールス的に伸び悩んだのはこの辺りにあるということになる。)

とは言っても、'80's前半の活きが良く、ポップなサウンドということでは当時を象徴するサウンドでもある。また、'80's後半に再びヒット曲を放つことになる彼女と言うことを考えても、初期作品として聴いておきたい所である。

 

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Pop
  • 発売日: 2009/05/19
  • メディア: CD


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