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ケータイ刑事銭形零8話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形零」の第8話「ハッタリ君のはったりを暴け! ~忍者殺人事件」の「裏ネタ編」の5回目の増補となる今回は、劇中で名前が出てきた歴史上の人物である「水戸光圀」について、「ペリー」について、そして羽足カンゾウがこの末裔と言うことから「伊賀流忍者」について、いつもこれを着ているということから「忍者装束」について記します。尚、「水戸光圀」については「・5話[裏ネタ編]」で「副将軍 水戸光圀」として記したものをベースとして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/24日付です。)

水戸光圀」:みと・みつくに。「水戸黄門」という別名で知られている人物である。江戸幕府を開いた徳川家康の孫であって、生まれたのは1628年、没したのは1701年である。水戸藩の初代藩主・徳川頼房の三男であって、1661年に34歳で第2代の水戸藩藩主となった。

藩主としては文化事業に力を入れて、「大日本史」の編纂に着手した(但し、完成したのは光圀の死後であり、水戸藩の事業として代々受け継がれていって、明治になって完成した。)のをはじめ、古典研究と文化財の保護という文化事業に力を入れすぎて、後の水戸藩の財政難の原因になったことも指摘されている。(藩の財政の1/3を「大日本史」に注ぎ込んだとされている。)また、寺社改革や殉死の禁止ということも行っている。

更に、快風丸という船を建造し、それに乗って蝦夷地の探検を行ったことでも知られている。更に晩年(5代将軍・綱吉の時代)には徳川家一門の長老として幕政に影響力を持った。

現在は「水戸黄門」として余りにも有名になったが、これは江戸末期から明治になってからのことである。というのは、諸国を漫遊して世直しをするというあの物語が「水戸黄門漫遊記」として講談や歌舞伎の題材となり、それが人気を得たことで広く知られるようになったためである。尚、光圀は「大日本史」の編纂のために家臣を日本各地に派遣したと言われているが、自身が諸国漫遊の旅をしたという史実はない、とされている。但し、隠居したのが「西山荘」という事実も含まれている。(助さんと格さんは共に、モデルはいるが架空の人物である。そのモデルとなった佐々宗淳(佐々十竹(ささ・じっちく))、安積澹泊(あさか・たんぱく)が「大日本史」のために全国に史書を探求する旅を行い、その旅を元にして架空の漫遊旅行の物語として生まれたのが「水戸黄門漫遊記」である。)→フィクションが余りにも広く知られることになり、尾っぽや羽根が付いたということです。

また、雑学の知識として知っておいたらと思うエピソードとしては、彼は日本人として初めて「ラーメン」「餃子」「チーズ」「牛乳酒」「黒豆納豆」を食べた人物とされている。更に、新しい物好きという所を発揮していて、オランダ製の靴下(メリヤス足袋)を使用、ワインを愛飲した、朝鮮人参の育生とインコを育てている。

ペリー」:MATTHEW CALBRAITH PERRY、「マシュー・C・ペリー」と表記されることもあるが、一般的には「ペリー」と呼ばれる。また、江戸時代には「ペルリ」(漢字表記は「彼理」)と呼ばれていた。1853年に日本(浦賀)に「黒船」やってきた提督であり、鎖国をしていた日本を開国させた人物である。

1853年に日本にやってきた時、当時のアメリカ大統領であったフィルモア大統領の親書を持ってきて、日本に開国を迫った。時の将軍・12代家慶は病気ということで、幕府は決定に1年の猶予要求し、一旦帰国する。そしてそれから約半年後の1854年に再来日し、日米和親条約を調印した人物である。(また、歴史の上では余り語られることが無いが、日米和親条約を締結した後、琉球王国に行き、琉米修好条約を1854年に締結している。)

生まれは1794年で、亡くなったのは1858年で、63歳だった。(64歳になる少し前に亡くなった。)アメリカ海軍の英雄であるオリバー・ハザード・ペリーの弟であり、アメリカ海軍の軍人である。また、アメリカでは海軍の造船所の所長としてフリーゲート船(蒸気船)フルトン号を建造したのをはじめ、蒸気船を中心とした海軍の強化を行ったため「蒸気船海軍の父」と呼ばれている。

1852年にアメリカ海軍の東インド艦隊の司令官に就任し、日本を開国させるように司令を受けたことで、4隻の艦隊を率いて日本に向かった。(旗艦はサスケハナ号(蒸気外輪フリゲート船)、そしてミシシッピ号(蒸気外輪フリゲート船)、そしてサラトガ号(帆走スループ)とプリマス号(帆走スループ)である。)この4隻で来日したが、翌年の再来日の時には9隻で来日した。(サスケハナ号、ミシシッピ号、サラトガ号の3隻は2度目の来日で、残りの6隻は蒸気外輪フリゲート船のポーハタン号、帆走スループのマセドニアン号とバンダリア号、帆走補給艦のサウサンプトン号、レキシントン号、サプライ号である。)

アメリカに帰国した後、日本と琉球との条約締結を含めた航海記「日本遠征記」を議会に提出している。これは現在でも重要な資料として扱われている。

伊賀流忍者」:忍びの者、忍術使いである「忍者」は古くから存在しているが、いくつかの流派の集団がある。その中の1つが「伊賀流」と呼ばれる忍者集団である。(「伊賀流」と「甲賀流」が忍者の中で最も有名な流派である。)

伊賀というのは三重県の北西部の地名であって、現在の伊賀市、名張市付近を本拠とした忍者集団である。歴史も古く、鎌倉時代から室町時代の間に忍者集団という形で生まれたが、当時の伊賀は群雄割拠の時代であって、日々争いが続いていたため、住民たちが自ら自衛のための術を磨いていて、それが母体になったとされている。

忍者として、特殊技能を身につけたが、伊賀という土地は農耕には適さない土地であったため、共作に見舞われることが多く、伊賀の忍者たちは傭兵として出稼ぎに行くことが多くなる。このため、伊賀忍者は金銭的な契約しか持たない忍者として知られる様になる。(ある意味ではこれこそが「傭兵」そのものである。)

また、伊賀忍者は服部、百地、藤林の「上忍三家」と呼ばれる3つの家柄の発言力が強く、その合議制でまとめられていた忍者集団でもある。(甲賀は頭を中心とする忠義を尽くすタイプの忍者集団である。)

有名な伊賀忍者としては、服部半蔵、百地丹波、藤林長門守、伊賀崎道順、という名前が知られている。また、フィクションでは「影の軍団」シリーズ、「伊賀の影丸」、「忍者ハットリくん」などに伊賀忍者が登場している。

忍者装束」:「忍装束(しのびしょうぞく)」と言うこともある。忍者の衣服のことである。元々は野良着であったものを戦闘用に改良したものであって、動きやすく、かつ武器を隠し持つことが出来るようにしたものである。また、闇に紛れるために色の方も工夫されていて、茶色に近いように暗い色のものである。(フィクションの世界では「黒」と言うことになっているが、実際は「黒」ではない。)

また、この物語ではちゃんが赤い忍者装束に身を包んだが、このような色のものは、忍者が活躍した時代には存在していない。(「M2」でちゃんが来た青い忍者装束も同様である。)カラフルな色の忍者装束は現代になってから生まれたものであって、忍者装束にファッション性を持たせるために様々な色を用いたというものである。

 

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