矢沢永吉『I LOVE YOU, OK』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。CAROLを解散し、CAROL関係のスタッフではない新たなスタッフで再出発をした彼であるが、その記念すべきアルバムが本作である。CAROLとの決別は、これまでとは全く違うサウンドへの模索でもあり、ソロとして活動するのであればCAROLとは異なるものをということで製作されたアルバムでもある。で、CAROLのサウンドとは全く別のものが生まれた。(また、現在の彼のスタイルとも違う所がある。)
収録曲は以下の全12曲である。『セクシー・キャット』『ウィスキー・コーク』『キャロル』『雨のハイウェイ』『キザな野郎』『ライフ・イズ・ヴェイン』『恋の列車はリバプール発』『安物の時計』『夏のフォトグラフ』『奴はデヴィル』『サブウェイ特急』『アイ・ラヴ・ユー、OK』。
この中でシングルとしてリリースされたのは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『アイ・ラヴ・ユー、OK』である。(アルバムと同日リリースであった。)
お薦め曲は、「全部」と言いたくなる所であるが、その中でも突出しているのは『アイ・ラヴ・ユー、OK』である。(シングル曲として他の曲よりも多く聴いているからでもありますが...)それ以外の曲としては、ということで一旦記したが、結局全部の曲を取り上げてしまったため、「全曲」という言葉に置き換えることにしました。
曲調はゆったりしたミディアム・テンポのものであって、如何にも'70'sらしいサウンドである。そのため、現在の永ちゃんサウンドとは違うものであるため、彼の初期を知らない方にとっては「?」となるであろう。が、現在の彼のキャリアを語る上では、CAROLとの決別、再出発ということで絶対に書かすことの出来ないものである。
一部の曲はベスト盤で聴くことが出来るが、やはりオリジナル・アルバムのままで聴くことが大事であり、そういうことが出来るだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムである。
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