やしきたかじん『TAKAJIN』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1976年に発表された彼の1st.アルバムである。最近はすっかりタレント活動がメインになっていて、歌手活動が少なくなっている彼であるが、2009年に7年ぶりコンサートツアーを行い、2010年には7年ぶりのシングルを発表しているので、ニュー・アルバムの方も期待したいところですね。が、発表から35年となる本デビュー・アルバムであれば、別の意味で新鮮な感じがすることでしょうね。
収録曲は以下の全9曲である。『夜のピアノ』『過ぎゆく暮し』『男女関係』『チンピラだった頃』『ゆめいらんかね』『私は私がわからない』『酒場だより』『流れ者』『今宵』。
この中の『ゆめいらんかね』は彼のデビュー・シングルであって、本アルバムと同日のシングル・リリースであった。また、本アルバムのジャケットに記されている詩はこの『ゆめいらんかね』の歌詞である。(写真の彼は別人のように若いですね...)
お薦め曲は、シングル曲である『ゆめいらんかね』、シングルのB面曲であった『流れ者』、更に『夜のピアノ』と『酒場だより』をピックアップしておく。
現在の彼は、関西で辛口でアクの強いコメンテイターとしてのイメージが強いが、シンガーとしての彼のキャリアもそれを思わせるところがある。1971年にレコード・デビューをしているが、その内容から即座に発売禁止となっている。そして再デビューをしたのが本アルバムである。そして期待の新人として注目されている。あくの強さもあるが、楽曲の方はなかなか良いものである。
まあ、一度は聴いておいてもよいアルバムであり、シンガーとしての彼とじっくりと接するというのも宜しいかと...
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