S'EXPRESS『ORIGINAL SOUNDTRACK』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。イギリスのダンス・ミュージック・グループである彼らは、ユーロ・ビートの嵐が吹き荒れる'80's終盤に彗星のように登場したグループである。(但し、一発屋に近いような形で、後が続かなかったですが...)ちなみに本アルバムはイギリスで最高位5位を記録している。
収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、2010年に再発されたときに4曲のボーナス・トラックが追加されて全14曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『Overture / Theme From S'Express』『L'age De Gateau』『Can You Feel Me』『Superfly Guy』『Blow Me Another Lollypop』『Hey Music Lover』『Pimps, Pushers & Prostitutes』『Special And Golden Parts 1 & 2』『Coma II A.M./O.K.』『Pimps, Pushers & Prostitutes (Instrumental)』。(以下、ボーナス・トラック)『Theme From S-Express (Original 12" Mix)』『The Trip (Microdot House 12" Mix)』『Superfly Guy (The Fluffy Bagel Mix)』『Hey Music Lover (Miller Mash Glass Smash Mix)』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルである『Theme From S'Express』はイギリスで1位を獲得するヒットとなり、(西)ドイツでも2位となる大ヒットとなった。アメリカではBillboardで最高位91位を記録しているが、ダンス・チャートでは1位を獲得している。続く2nd.シングルの『Superfly Guy』はイギリスで最高位5位、3rd.シングルの『Hey Music Lover』はイギリスで6位を記録している。
お薦め曲としては、彼らの代表曲である『Theme From S'Express』と『Superfly Guy』『Hey Music Lover』というシングル曲、そして『Pimps, Pushers & Prostitutes』をピックアップしておく。
サウンドは'80's後半のダンス・ポップであって、当時のユーロ・ダンスの流を受けているものであるだけに、時代を感じさせてくれるものがある。とは言っても、これが'80's終盤から'90's初頭のサウンドであるので、現在では当時を知る上での資料と言うことになる。
また、彼らは一発屋に近い感じの存在であるため、彼らのサウンドを聴く場合はベスト盤をチョイスするという方法もあるのも事実である。が、勢いよく飛び出したのは本アルバムであるため、オリジナル・アルバムで聴いておくというのもアプローチとしては正しいものである。
ということで、ダンス系サウンド(特にユーロ系のもの)がお好きな方はチェックしておくことをお薦めしておく。
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