吉永小百合『吉永小百合』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1999年にリリースされた彼女のベスト盤である。(ベスト盤らしくないタイトルであるが、セルフタイトルのアルバムのベスト盤というのは、ある意味では凄い所である。(普通は少なくとも「ベスト」と言う言葉をタイトルに入れるものです...))子役時代から女優として活動しているだけでなく、歌手としても吉田正の門下生として数多くのヒット曲を放っている(橋幸夫とのデュエット曲『いつでも夢を』は日本レコード大賞を受賞している。)彼女の主なヒット曲を集めたベスト盤ということで、本アルバムは実に資料性の高いベスト盤でもある。
収録曲は以下の全20曲である。『寒い朝』『いつでも夢を』『泥だらけの純情』『若い東京の屋根の下』『伊豆の踊子』『稼ぐ日まで』『波浮の港』『若い歌声』『光る海』『そこは青い空だった』『愛と死のテーマ』『若い二人の心斎橋』『明日は咲こう花咲こう』『キューポラのある街』『天満橋から』『奈良の春日野』『ねむの木の子守歌』『哀愁のアムステルダム』『勇気あるもの』『夢千代日記』。
代表的なヒット曲はしっかりと収録されていて、収録時間も70分弱ということで、内容も充実しているベスト盤である。(欲を言えば、CDの収録時間の上限まで、あと2~3曲は入るだけに、2005年に再発された時にそこまでの追加収録曲を入れてくれたら良かったのに...と思う所である。)
ある世代以上では、彼女は昔も今も、更に間違いなく「永遠に」ビッグ・スターであり、アイドルであるだけに、こういうベスト盤のリリースは嬉しいところである。(1枚ものベスト盤としてはお手軽であり、かつ、内容も充実している。)サユリストであれば必携の、そうでなくても資料として持っておいても悪く無いベスト盤である。
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