ケータイ刑事銭形結5話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形結」の第5話「夢を駆ける少女 ~銭形結の悪夢」の「裏ネタ編」の8回目となる今回は、CM明けに突如これ風になったことから、「西部劇」について、そこで名前が出てきた「メアリー」について、「ジョヴァンニ」について、ジョバンニがこれになると言っていたことから「囮」について、現実世界では結ちゃんのこれが行われていたことから「通夜」について、あさみさんがこれを読んでいたことから「弔辞」について、これのことで結ちゃんは文句を言っていたことから「遺影」について記します。尚、「囮」については「雷・26話[裏ネタ編]PART 3」で、「弔辞」については「泪・11話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「西部劇」:アメリカの西部開拓時代(19世紀から20世紀初頭)のアメリカ西部を舞台にした物語(小説、映画、ドラマ)の総称である。日本では江戸時代を舞台にした時代劇に相当すると言うことが出来る。(アメリカは比較的歴史の浅い国(1776年に独立)であるため、アメリカの昔の物語ということでは、西部開拓時代というのが最もポピュラーなものとなっている。)
内容としては、未開の土地である西部の開拓、ガンマンの活躍、(悪役として登場する)インディアンとの戦い、無法者と対決する保安官、または(正義の)ガンマンを扱ったものが多い。特に、ガンマンを活躍させて悪を退治する勧善懲悪の物語は、ガンマンを剣豪に置き換えたら、日本の(勧善懲悪の)時代劇に対応することになる。
映画創生期から西部劇は制作されていて、サイレント映画の時代からヒット作品が数多く生まれているジャンルである。トーキーになっても人気を集め、トーキーが登場して間もない1950年代にはテレビドラマでも人気作品が生まれている。(特に1950年代から60年代は西部劇の黄金時代であった。)
その後、1960年代になって、イタリアやドイツでもアメリカ開拓時代を舞台にした西部劇が制作されたが、特にイタリア製の西部劇はいくつかの世界的なヒット作品があり、ブームにもなった。(元々は「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれたが、それが「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれるようになった。)但し、マカロニ・ウエスタンにはB級作品も数多くあって、乱造されたこともあるため、「イタリア製西部劇」という意味と、「B級西部劇」という意味があると言うことは、映画ファンの間では常識である。(勿論、A級の名作も、B級のカルト作品もある。)
'70年代になると、人気が落ちてくるが、これは基本的なパターンに収まった作品が多ということ、及びマカロニ・ウエスタンでB級作品が乱造されたことで視聴者が飽きたためと語られている。また、'70年代にはパニック映画でのオールスター・キャスト映画のブーム、オカルト映画、更にはSF映画のブームに負けたとされている。'80年代になると西部劇は殆ど制作されなくなってしまった。(日本でも時代劇が衰退したのは'80年代以降である。)
英語、フランス語では「Western」(但し。発音は異なる。)、ドイツ語では「Westlicher」、イタリア語では「Occidentale」、スペイン語では「Occidental」、ポルトガル語では「Ocidental」、中国語では「西部影片」と言う。
「メアリー」:「Mary」が一般的であるが「Marey」「Marie」という綴りのこともある。英語圏の女性の名前であって、ポピュラーな名前の一つである。(日本語では、役場などの申請書類の名前見本としてよく使われる名前である「花子」に相当するようなポピュラーな名前である。)または、女性の愛称であって、「Maria」「Marie」「Mari」などの名前の人の愛称として使われることもある。(発音は平仮名で記すと「めありー」というのが一般的であるが「めりー」「まりー」と発音する場合もある。)
ポピュラーな名前であるだけに、歴史に名前を残した「メアリー」は数多く、女王や王妃だけでもかなりの数の人がいる。(有名なのは、スコットランドのメアリー女王、イングランドのメアリー1世、2世たちでしょうか。また、イングランド王の王妃には「メアリー」という名前を持つ王妃が片手では数えられないだけいる。)
王族だけでも多い名前であるだけに、著名な人物の間にも「メアリー」という名前を持つ人は数多い。また、フィクションの世界でも当たり前のように登場する名前であるのは言うまでもない。キャラクターの世界でも、「ハローキティ」のキティちゃん(キティ・ホワイトという名前である)のお母さんが「メアリー・ホワイト」という名前である。尚、映画「メリー・ポピンズ」の主人公は日本語では「メリー・ポピンズ」と表記されているが、英語では「Mary Poppins」であるため、「メアリー」である。
ということで、英語では実にポピュラーな名前であるので、深い意味があって用いられた名前ではないですね。
「ジョヴァンニ」:「ジョバンニ」と表記されることもある。「Giovanni」という表記が一般的であって、この名前はイタリア語での人名である。この名前はキリスト教の聖人ヨハネに因んだ名前であって、英語では最もポピュラーな名前の「John」(ジョン)、フランス語では「Jean」(ジャン)、ドイツ語では「Johannes」(ヨハネス)に相当するイタリア語の名前である。(日本語では役場などの申請書類の名前見本としてよく使われる名前である「太郎」に相当する名前であると言っても良い。)
当然のことながら、この名前を持つ多くの人が歴史に名前を残している。(例えば、ローマ法皇には「ヨハネス」の名前を持つ法皇が多くいる。(先代のヨハネ・パウロ2世も「ヨハネス」に繋がる名前である。))余りにも数が多いので、どういう人がいるのかは省略する。
この物語では、世界的にポピュラーな名前を持ってきたが、そのまま英語にせずにイタリア語での名前にしているという所は、「ケータイ刑事」らしい所である。また、イタリア語にしたのは、このシーンでは西部劇調にしていたが、アメリカ映画の西部劇ではストレートすぎる発想であるため、一ひねり入れて、イタリア製西部劇のマカロニウエスタンということを意識しているのでしょうね。(また、このシーンでは「女子大生会計士の事件簿」の西部劇風のインスト・主題曲を使っていたが、アメリカ製西部劇の音楽というよりはマカロニウエスタン調の音楽のような雰囲気があるということも関係しているのでしょうね...)
「囮」:「媒鳥」という表記もある。元々の意味は、狩猟をする場合に用いるものであって、獲物とする鳥獣を誘い寄せるために使う鳥獣のことである。(「生きている餌」と言うことが出来る。)そこから転じて、他の人を誘い寄せるために用いられる手段、手口、道具のことを指すようになった。またそれが人である場合は「偽客(さくら)」と言うこともあり、動物が対象の場合は「罠」と呼ばれる場合もある。(人を陥れる場合では「罠」と言うこともある。)
俳句の世界では、他の鳥獣をおびき寄せる鳥という意味での「囮」や「囮番」「囮籠」などは全て「秋」の季語となっている。英語では「Decoy」または「Bait」と言い、ドイツ語では「Köder」、フランス語では「Leurre」、イタリア語では「Richiamo」、スペイン語では「Señuelo」、ポルトガル語では「Chamariz」、中国語では「鳥媒」と言う。
「通夜」:「つや」と読む。(よくある間違いとして「つうや」と読む人がいる...)葬儀の行われる前夜に夜通しで行われる儀式であって、「葬儀」で行われる一連の儀式の一つである。(特に宗教に関係なく、どの宗教であっても行われている。)但し、地域によって細かいところの違いなどはある。
本来の「通夜」は、故人の側で、親族、縁者、親しい知人が故人を偲び、遺体を終夜守る、という儀式である。そのため、「夜を通す」というのが言葉の由来である。また、「夜伽(よとぎ)」と呼ばれることもある。
現在では、翌日の葬儀(告別式)に参列できない人が列する場にもなっている。この時、参列者のために、18時頃から20時頃、または19~21時頃に参列出来るようにして、その後、翌日の葬儀までは親族の近親者のみが夜通しで故人に付きそうという形が一般的になっていて、この形を「半通夜」と言う。
英語では「Wake」、ドイツ語では「Gefolge」、フランス語では「Veillée」、イタリア語では「Veglia Funebre」、スペイン語では「Estela」、ポルトガル語では「Esteira」、中国語では「通宵」と言う。
「弔辞」:葬儀の席で、故人に対して弔意を表した文章のこと、故人を弔う言葉のことをいう。告別式で読み上げた後、それを記した弔辞は霊前に捧げ、故人の家で保管されることになる。
普通は巻紙、もしくは奉書に、薄墨で縦書きにして作成する。それを上包みして、表に「弔辞」と記して完成となる。(自筆で清書したものを用意する。)
弔辞を依頼された場合は、他の弔辞を述べる人と内容が被らないように、特定の項目を調整者が依頼するのが普通であるが、依頼されなくてもどうしても弔辞を述べたい場合は、自ら申し出て調整をする。
弔辞を作成するようなことがあった場合は、あまり長くならないように、3分以内に収まるように心がけ、遺族への慰めの言葉を忘れない、など、ポイントを抑えて作成しましょう。尚、下手な慣用句を使うのも良いが、何よりは故人とのプライベートな関係が基本にあるということで、つたない内容であっても自分で考えて書くのが礼儀である。→最近ではこういうものでも「How To本」がありますし...
英語では「Message Of Condolence」または「Word Of Condolence」と言い、ドイツ語では「Wörter des Beileides」、フランス語では「Mots de Condoléance」、イタリア語では「Parole della Condoglianza」、スペイン語では「Palabras de Condolencia」、ポルトガル語では「Palavras de Condolência」、中国語では「悼辭」と言う。
「遺影」:故人の肖像、写真のことである。故人を偲ぶために作られるものであって、葬儀の際に飾られるものである。また、故人の家では、常時飾られることが一般的である。(何処かにしまっておくという必要のものではないですし...)
現在は写真を使うのが一般的であるが、以前は肖像画が用いられていて、現在でも希であるが、肖像画が使われることもある。また、現在では、故人以外にも複数の人が映っている写真から、故人だけを切り出して作るということも可能であり、(四つ切りサイズ(254mm×305mm→A4よりも一回り大きいサイズであり、またはB4を長手方向に少し縮めたサイズである。))に引き伸ばされて使用される。更に部分的な修正も可能である。
遺影は基本的に故人の胸から上の肖像である。(肖像画であっても写真であっても同じである。)写真の場合、以前は白黒写真が主流であったが、現在ではカラー写真が一般的に用いられている。
英語では「Picture of the Deceased」または「Deadee」、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Deadee」、中国語では「遺影」と言う。尚、英語ではそれを説明するような言い方がされているのは、(特に)アメリカでは葬儀の際に棺の遺体をそのまま見せることが一般的になっているため、故人の顔写真が用いられることがなかったためであり、現在では他国語で言う言い方がそのまま用いられることが増えている。
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